2015年4月23日木曜日

「二階ペーパー」とは何か

日本の政治家は何を考えているのか判りません。かつては小沢一郎議員の忠臣として自民党内で活躍し、日中国交正常化30周年記念には、江沢民の揮毫と講話を中国語で刻んだ石碑を和歌山県の新庄総合公園に建立しようとしたり、何かと売国議員の酷評のあった二階俊博衆議院議員です。

この二階俊博議員が、安倍政権で自民党総務会長の役職に就き、多くの国民の心配をよそに活躍し始めました。
自民党議員一人一人の心証を良く理解していると言われる二階俊博議員ですが、今年2月に「二階ペーパー」なる日本経済の新説を唱える資料を発行したのです。

中共寄りの議員ですから、また売国的経済政策を打ち出したのかと思いきや、「プライマリーバランスの改善を目指すことは、そもそもの財政規律目標である『債務残高の対国内総生産(GDP)比の改善』の障害だ」として、財務省の方針に真っ向から異を唱える論文だったのです。

1990年代のクリントン米政権が、政府投資を大幅に拡大して経済のパイを膨らませ、債務残高のGDP比を低下させた事を取り上げ、公共投資の重視を掲げ、農協改革の裏でも腕力を発揮した二階俊博衆議院議員。
安倍首相も一目を置かざるを得ない状況になってきました。

経済財政諮問会議では、2020年度までに国と地方のプライマリーバランス(基礎的財政収支)を黒字化することを目標に掲げています。
そして、目標達成のために財務省とともに行政改革を主張する行革派がおります。その筆頭が河野太郎行政改革推進本部長で、「債務残高のGDP比の低下は、たまたま低い長期金利と高成長率の恩恵をうけているだけ。2023年度の先は長期金利の上昇でGDP比は悪化する」などと、述べております。

確かに長期金利が上がれば国債価格は下がります。しかし、8年先の長期金利がどうなるか、河野氏はどうやって予測しているのでしょうか。

財政健全化のために、プライマリーバランスを黒字化する。そのためにどれだけ増税を行い、どれだけ歳出削減を行うかという議論だけが、財務省と行革推進派のしてきたことなのです。
しかし、デフレから脱却する前にそれを行えば、景気は更に悪化し、税収は落ち込み、いつまで経っても財政健全化など出来ないことは、すでに我が国のこの20年の経験で知っているはずです。
それを未だに言い続ける河野太郎議員は、これまでの経験で何を学んでいるのでしょうか。

そしてこのような不毛な議論に対して出されたのが、この「二階ペーパー」だったようです。
「積極財政を行えば、税収が増え、GDPが増加し政府債務の対GDP比は減少に向かい、暫くするとプライマリーバランスも黒字化する。・・・」
このことは、すでに日経のシミュレーションでも証明されています。また、外国の例にも多くあり、歴史的にも証明されています。
さらに、内閣府の試算でも裏付けが取れたと言う事です。

現在、この「二階ペーパー」が与党の議員の間で出回っていると言う事です。「減税と歳出の拡大をすれば、デフレから脱却でき景気回復し税収が増え財政は健全化する。」という議論が、与党議員の間でなされることは良いことです。これを封印するために財務省がやってきたことを考えれば、それを破った二階氏の辣腕に感謝いたします。

国土強靱化の理論的支柱である藤井聡内閣官房参与は最初からこのことを主張しておりました。また、西田昌司参議院議員も同じでした。
今後この議論に賛同する与党議員が増えてくれば、日本経済は大変希望が持てる状況になっていくでしょう。

消費税増税で消費が伸びないで苦境に陥っている日本です。最良の経済対策は消費税を5%に戻すこと。そんなことは誰でもわかっていることなのです。
初年度の税収にして僅か5兆円という「火中の栗(税収増)」を拾うために、好調だった経済にマイナス成長という大火傷をさせてしてしまった日本です。

理由もなく「国債が暴落する」と叫び続けていた財務省。国債暴落とは金利暴騰ということになります。

例えば10%の高金利の国債が市場で売り出されたら、0.1%の利子の当座預金に預けてある巨額なお金が10%もの金利の国債に殺到します。
買い手が多ければ売り手はそのような高い金利をつけなくても売れることを知り、たちまち金利は0.3%程度に下がってしまうでしょう。
現在日本のマネタリーベースは302兆円もあるのですから。

また、「金利が上がれば政府の利払いが増えて債務のGDP比が上がる」と、河野議員の言うことは嘘だそうです。
日銀の量的緩和がなされていますから、国債の多くの部分を日銀が保有することとなり、政府の利払いは日銀に行き、それは国庫納付金として国庫(政府)に返ってくるからだそうです。

「そんなことをしたら国債が暴落する」とか「長期金利が上がる。ハイパーインフレになる。」などと嘘を言って国民を騙し、消費税8%にしてしまった財務省と行政改革派ですが、この「二階ペーパー」は本当のことを描き出したようです。
与党議員が、このペーパーを読んで理解してくれれば良いのです。
財務省の「嘘」に与党議員が気付いてくれれば、安倍政権は再び大きく羽ばたけるのです。与党国会議員は財務省の役人よりも強い権限を持っているのです。国民から与えられた強権です。それを財務省の役人に封印されるのは、国民に対する裏切りになるのです。

与党の議員一人一人がそのことに気づき、嘘を見破り、健全な国家にしてほしいですね。

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