2015年4月21日火曜日

ジャーナリスト、マイケル・ヨン氏の主張

アメリカのジャーナリスト、マイケル・ヨン氏が、最近日本のマスコミに盛んに登場して居ると言うことです。
その彼の主張とは、「20万人強制連行説は虚構」というものです。

アメリカ人で、従軍慰安婦などが韓国の嘘であると主張している人として、このマイケル・ヨン氏の他にテキサスおやじこと「トニー・マラーノ氏」が居られます。

マイケル・ヨン氏の主張には、従軍慰安婦について850万ページもある「ナチス戦争犯罪と大日本帝国政府の記録の各省庁作業班(IWG)米国議会あて最終報告」を隅から隅まで探しても、韓国が主張する20万人性奴隷の事実は出てこなかったことが挙げられています。

また、当時の韓国の人口は2300万人規模で、それは現在のテキサス州の2600万人と似ていて、そこで婦女子が20万人も日本軍によって強制連行されたら「きっと辺りは血の海に染まる」と表現しています。
また、「故吉田清治が書いたような強制連行を済州島でしていたら目撃証言が残るはずだ」と述べ、「女性を強制連行するなら拘束して輸送し食事も与えなければならない。戦闘中の軍隊がそんなことをするだろうか」、「アメリカ戦時情報局の報告書には日本の将軍の平均年収が6600円の時代に慰安婦のそれは9000円だったと書いてある」と、これまで「なでしこアクション」などが主張してきたのと同じことを、まったく違う立場から述べております。

その上で、「本当の主役は韓国ではありません。慰安婦問題を地政学的、政治的問題の道具として利用しているのは中共。いわば韓国は、中共の操り人形として利用されているだけなのだ。」と韓国の立場と、中共の悪辣さをはっきりと述べております。
「中共は歴史問題で韓国を走狗として使ってきた。朴槿恵政権が発足する直前にソウルに特使を送り、『中韓が(歴史問題で)はっきりとした態度を取り、立場を示さなければならない』と歴史問題での共闘を呼びかけ、韓国は反日に走った。事大主義の伝統と反日をいわば国是とする韓国をうまく使った」と述べております。

そして彼の本当に言いたいこと、すなわち「アメリカで、歴史問題を使って反日世論を広めている中心は、『世界抗日戦争史実維護連合会』という中国系組織だ。日米韓を離反させようとする中共の思惑を、日米韓の敏感な人間は読み取るべきなのだが、韓国にはそれが見えていない。」と、正しい分析を行っております。

また、問題を起こした元凶の朝日新聞に対しては、「『朝日新聞』は全世界を騙(だま)して、日本に深刻な問題をもたらしたままだ。」と述べ、その上で「重要なのは、慰安婦問題を声高に叫ぶ韓国に対して日本が引き下がらないこと、そして中共の脅威に屈しないこと。」と述べております。
まあ日本がそうであることは、アメリカの国益に直結することもご存じなのでしょうね。

さて、このマイケル・ヨン氏のこれらの発言はすべて本当のことです。その分析も間違いありません。ただ、従軍慰安婦の背後に、それを操る中共が居ると言う問題は、今後「南京大虐殺」の問題になると、今度はアメリカが当事者になってくることをヨン氏はご存知でしょうか。
そしてこの事件に対応するとき、マイケル・ヨン氏はどのような史実を展開するのでしょうか。

南京大虐殺が、根も葉もない虚構であることは、すでに様々な資料、矛盾が出てきております。しかしそれを公表せず、中共に操られたアメリカが、戦後体制を守るために真実であったように圧力をかけてきたことをご存じなのでしょうか。

南京大虐殺は、極東軍事裁判(東京裁判)で初めて登場した事件であり、「日本の都市部を焼夷弾で焼き払ったこと」と、「広島・長崎に落とした核兵器の残虐性」が取り上げられ、非戦闘員を30万人以上殺害したアメリカが、裁かれるような流れになってしまった時、中華民国が出した助け舟が南京大虐殺の虚妄だったことは、間違いありませんね。

これで処刑された方が、中国と日本を何とか和解させようと苦労していた「松井石根陸軍大将」であったことは誰でも知っております。
「敗戦の責任を取って刑に服することはやぶさかではないが、身に覚えのない犯罪で処刑されることは、はなはだ遺憾である」というような言葉が残されております。

戦後日本の復活に、自国の市場を開放するなど、多大な貢献をしたアメリカ合衆国。しかし、その貢献の裏には、このような戦後処理の虚構ゆえの、日本に対する異常な圧力もあったようです。
その圧力の一つが「反日サヨク」の擁護であり、冷戦時に敵対してしまう学生運動にも影響しているはずです。アメリカ自身も国論が分裂し、ベトナム戦争では敗北してしまいました。

日本の占領政策がうまく行ったと勘違いしたアメリカは、その後、これをモデルにして統治しようとした中東の戦線を収めることが出来ず、いまやISILなどによってわけが判らない戦いになってしまいました。

やっと今年の正月に、キッシンジャー氏が「日本の統治がうまく行ったのは、日本国民の努力であって、アメリカはそれを勘違いしただけ」と、その事実を認めましたね。

今年は第二次世界大戦が終わってから70年目に当たります。勝った(と思っている)連合軍は、その式典を中共やロシアで行うそうですが、そこには歴史の真実を覆い隠そうとする政治的配慮があるようですね。いつまでも日本を悪者にしておきたいこと、気持ちはすごく良く判りますね。

もしかすると、あの東京裁判の再評価に関するボールは、今、アメリカに投げられているのかも知れません。
中共が持ち出した「AIIB」という戦略は、アメリカ、もしくは日本を取り込まなければ高い信用が出来ません。中共は、同じ敗戦国「ドイツ」のメルケル首相を使って安倍首相に打診してきました。「AIIBに入りましょうよ・・・」。安倍首相は「不透明さ」を理由に断ったそうですが、オバマ・アメリカはどうするでしょう。米財界は入りたくてしょうがないようですからね。

そして、このことこそ、「そのボールがオバマ・アメリカにあるのではないか」という意味だと考えるわけです。マイケル・ヨン氏は、そのことをどのように捉えておられるのでしょうか・・・

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