2017年8月3日木曜日

稲田朋美防衛相の辞任

特にミスがあったとも思えない防衛大臣でした。日報の隠蔽と言ったような問題にもならないことで糾弾された感じも致します。都議会選挙時の発言はまずかったにしても・・・

岩田清文前陸上幕僚長は、「この日報は運用上、秘密扱いでも何でもなく、誰が扱っても構わない、むしろ共有されるべきものだという点です」と述べております。
「それぞれ関係する幕僚たちも業務上、パソコン上に保管し、折に触れて参照している。秘密文書のように厳密に登録手続きをして管理しているものではないので、仮に『破棄しろ』と言っても、データを持っている全員が100パーセント確実に破棄しきれるものではない」そうです。だから一度破棄したと言ったものが(誰かのパソコンから)出てきたからといって何の問題もないということです。最近の国会質疑は野党が問題にもならないことを問題にして、安倍政権を潰そうとしているわけですね。

しかし産経に寄稿された桜林美佐氏の記事によると、「女性防衛相では(国防力が)弱体化しかねない」と述べておられます。

小池百合子防衛相時代、演習場視察の前日から自衛官がひたすら散水を続けたり、動線に敷物をしたり、あれこれ心を配っていたそうです。小池氏が知れば「そんなことは無用だ」と言うでしょうが、やはり男性大臣よりも神経を使うことは確かだと言うことです。
また、女性防衛相では緊急非常時でも、すっぴんで髪ボサボサというわけにいかないと思うそうです。

安倍政権で「女性の輝く日本」にしたくて、女性防衛相を選んだのだとしたらそれは根本的に間違っているようですね。

最近は女性自衛官が増えてきていますが、桜林氏によりますと「それは人口減に伴う労働者不足を補わなければならないという日本全体が抱える状況と同じ。つまり、人手不足が大きな要因だ」そうです。
女性防衛相が就任して、自衛隊に入隊を希望する応募が増えたというなら効果があるといえるがそんな効果はないだろうと言う事。
そして、女性の魅力で沖縄問題が進展したり、憲法改正に理解が広がるなどということもあるわけがない・・と言う訳です。

女性隊員らが「任務に全力をささげたい」と最初は考えていても、ある時に価値観が変わり、家庭が優先順位のトップになることは大いにあり得るそうです。
やはり国土防衛は男性の仕事と言うことでしょうか。

確かに女性が輝いて活躍している社会は魅力的です。もちろんそこで男性も輝いて活躍していなければなりませんけどね。
しかし、今の女性を見ていますと、男性のやっていることを模倣しているだけのように見えます。もちろん男性よりも良く出来る女性も居るでしょうが、仕事の幅が広がらないと女性の社会参加は裏目に出るのではないでしょうか。

最近「働き方改革」という言葉を良く見かけるようになりました。明治以降、富国強兵や経済第一主義で発展してきた我が国が、中共その他の途上国の追い上げを受けて疲弊してきました。
財務省の愚かな政策に寄るところも大きいですが、基本的には産業立国がもはや不可能になりつつあると言う事だと思います。

最近、住宅街を歩いておりますと粗大ごみのシールを貼った家具や電気製品が置いてあります。中には私の持っている物よりも新しいものが捨てられて居たりしています。東京都の粗大ごみ回収車を待っているのでしょう。
家具などにはまだ使うに十分なものもあり、電化製品は修理すれば使えそうです。このような光景を見て、産業主義の終焉を感じ取るわけです。

しかし働き方改革なる討論を観ると、ITを使ったサテライトオフィスとか、在宅就業が話されていて、基本は産業主義の延長の話ばかりです。
これでは女性が輝く社会は到達しないでしょうし、男性にとっても働き方改革にはならないと思うのですが・・・

女性の社会進出の裏側で、女性天皇論が盛んに語られ始めました。万世一系天皇の御代が無くなる様な話です。
「男子継承」の持つ意味が無視されているからです。天皇の役割は祈ることです。ただ「祈るだけなら女性にもできる」という安易な考えは通らないはずです。
祈りの場には「生理中の女性」は入れません。ならばその時はお休みにして・・とは行きません。

天皇陛下は「こよみ」を司ります。つまり祈るべきタイミングは一度しかないのです。極寒の冬も、猛暑の夏も、空調の無い床の間で長時間祈るのです。そのきつい使命は、歴代天皇陛下が2677年間続けてきたものです。

歴史の中には後見人としてか、女性天皇も居られますが、さぞ苦しかったでしょうね。

昔はこよみは農作業に不可欠なものでした。収穫に影響しますし、多くの人が同時に力を合わせるには天皇の権威も必要だったのでしょう。
現在は科学的にこよみが判断されますから、陛下の祈りは形骸化したようにも見えます。しかしこの祈りを失っていいとは思えませんね。

陛下の祈りは「国の安寧」を祈るものです。そういう意味では国家の防衛を担う防衛大臣とも酷似しているのではないでしょうか。

男性が成すべきことを、むりに女性がやることには意味を感じません。その逆も同じですが。女性が輝く社会とは、男性と女性の役割分担がしっかりしている社会だと思います。

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