2017年8月18日金曜日

グアムへのミサイル発射、断念

北朝鮮・金正恩政権は、対アメリカへの戦闘行為としてグアム周辺海域へのミサイル発射を断念したようです。
理由は判りませんが、アメリカ国民が北朝鮮爆撃にゴーサインを出したことが響いたように思います。アメリカ国民は北朝鮮に捕まっていたオットー・ワームビアさんが死亡したことで北朝鮮に対する怒りが収まらない状態なのだと思います。

さらに日本から河野外相と小野寺防衛相が2+2の階段をワシントンで行いました。声明では「今は国際社会で一致して圧力を強めるべき時だ」と発表されましたがあとは秘密会談です。

そして韓国へのTHAADの機能追加や戦術核を装備したバンカーバスターとB2爆撃機の配備でアメリカがかなり本気であることと、ティラーソン国務長官の外交的解決の為の努力が米朝2国間協議の可能性を高めていることもあるように思います。

北朝鮮の揺さぶり戦術は昔も今も変わらないようですが、それにしても不思議なのはなぜあのアメリカの青年を脳死状態で返したのか・・という点です。
生かしておけば人質として交渉のネタにはなったように思いますが、あの状態で返した点が不可解です。アメリカ国民の感情を逆なでし、戦争機運が高まることは判っていたと思うのです。

ワームビア氏がどうして捕まったのか・・・おそらく彼は見てはならない物を見てしまったのでしょう。報道されている原因は嘘だと思います。
どうしても帰国を阻止しなければならない何かを見た・・何を見たのでしょうか?

脳死状態になったのは、おそらく記憶を消す何らかの施術に失敗したからではないでしょうか。一種の拷問だと思いますが、それにしてもここまでやる必要があったとは、何か北朝鮮にはかなり深い闇があるように思えます。

そして日本人拉致犠牲者が未だに帰国出来ないのは、その秘密を知っているからかも知れません。それを知らない数名は日本への帰国か出来たわけです。
そしてその秘密が明らかにならない限り、北朝鮮は孤立から抜け出せないような、つまり朝鮮戦争は終わらないような気がいたします。

北朝鮮が出来たのは大東亜戦争終戦後です。残留日本兵の部隊を吸収し、「日本には戦死ということで北朝鮮と共にアメリカと戦おう」と言われて北朝鮮軍を育てたのかも知れません。八路軍は日本軍航空隊を吸収して中共の空軍を作ったと言われております。

そしてその時の北朝鮮建国の密約に、日本軍との関係がかなり色濃くあったとしてもおかしくないのではないでしょうか。

しかし、日本は敗戦後すぐにアメリカ軍と同盟を結びます。これは、まだ対米戦争を続けようとしていた日本の将兵にとっては裏切り行為だったはずです。

日本は北方からの共産主義の脅威に対抗していたわけで、ゆえに朝鮮半島、そして満州へと兵を派遣したのですから、敗戦後ソビエト連邦を避けてアメリカと安保を結ぶのは当然のことでした。
共産主義の脅威は中国大陸に置いて蒋介石が台湾に追い出され中国共産党(八路軍)が南下してきましたから、日本の反共の選択は間違っていなかったでしょう。

その後日本とアメリカは同盟関係となり、日本の急速な復興と経済成長が達成されましたが、共産主義者は朝鮮半島で猛威を振るい、半島が北と南に分断されてしまいます。

日本は反共産主義としてアメリカと共同戦線を張り、経済で圧倒していきましたが、北朝鮮は共産主義として休戦状態でアメリカと対峙します。
もし北朝鮮で対米戦争を続けようとしていた大日本帝国の兵士たちが居たとしたら、かなり気の毒ですね。彼らはその後の冷戦時代に、どのような感慨をもって生きたのでしょうか。
そしてそこに嫌でも組み込まれて行った日本からの拉致被害者たちが居たのかも知れません。

北朝鮮がアメリカとの朝鮮戦争を終わらせたいと考えても不思議ではありません。しかし地政学的にロシア、中共からの干渉は避けられないでしょう。
その干渉を避け、アメリカと手打ち(朝鮮戦争の終結)を行い、そして現在の闇経済を正当化していくことが金正恩委員長の最終目的ではないかと思います。

祖父や父親から引き継いだ多くの負の遺産から逃げずに、その負の遺産であった叔父を殺し、そしてその叔父を取り巻きうまい汁を吸っていた幹部も殺し、中共の危険回避から兄も殺して、そしてアメリカとの最終交渉の段取りをつけようとしているのかも知れません。

核もミサイルも、その為の手段として見れば今回の「愚かなアメリカの行動をもう少し見守る」というのも理解できます。

ティラーソン国務長官がどのような動きをしているのか、それは判りません。この北朝鮮のギリギリの交渉がうまく行くこと・・・それしか日本を舞台にする米朝戦争を回避することは出来ないような感じがいたします。

めちゃくちゃな施政の北朝鮮、そして金正恩氏のように見えますが、本当にそうなのか・・交渉の運びなどをしっかりと検証していきたいものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿