小沢一郎議員が深沢の私邸で新年会を開き、その新年のあいさつで、「(野党連携は)与党サイドから『選挙のためだ』とことさらに言われる。選挙のためで何が悪い。選挙というのは主権者たる国民が判断をくだす唯一の機会だ」などと述べていたそうです。
巷では消費増税先延ばしのための「衆参同時選挙」になるという噂が飛んでいて、各党の議員達は選挙の準備に忙しくなっているようです。
この噂をもとに、小沢氏が述べたようですが、どう考えても小沢氏の選挙感覚は理解できません。
小沢氏は自民党に対する復讐心で選挙を戦っているように見受けられます。だから野党が野合して「自民党・安倍政権に立ち向かえ」と言っているように感じるからでしょう。
しかし、有権者は未来の自分たちの生活、そして日本の国際的な役割、さらに安全保障の面では「中共の領海侵犯」にいかにして立ち向かっていくかが問題なのです。
安倍・自民党は、消費税8%の後遺症で未だにアベノミクスが抑え込まれ、景気が低迷しています。ですから、消費税10%の増税を2017年に行うことは早すぎると考えて当然でしょう。
パソナグループ取締役会長で元金融担当大臣である竹中平蔵氏は、「消費増税をやらなければアベノミクスで再び経済を好転させることが出来る」と述べております。
なぜこのような発言をしたのかは判りませんが、安倍首相が消費増税先延ばしを模索しているならば、大きな支援と言えるでしょう。
もし小沢氏が、このように考えている安倍・自民党に反対するならば、「消費増税10%待ったなし」を言わなければなりません。恐らく財務省の「嘘」をコピペの如く繰り返すことになるのでしょうが、そうすれば有権者には問題点が見えてくるはずです。
また国際社会に対する日本の貢献について、安倍首相は積極的平和主義の理念のもと、各国への訪問を盛んに行っております。世界中がやっと日本の首相が安倍晋三氏であることを知るようになりました。
表敬訪問や友好的訪問、そして話し合い訪問など忙しく動いておりますので、各国のマスコミがテレビなどで報道し、ゆえにレストランのウエイトレスのおばさんまでが「シンゾーって日本の首相だよ」と述べるまでになったわけです。
これまでは英国などで、日本の首相を「ナンバー5」などの番号で呼んでいたそうです。あまりにくるくる変わるし、自己主張など持っていなかったからでしょうね。
安倍首相は、訪問して顔を見せ、その上でODAなどの約束をするわけですから、海外に日本の顔が見えるようになったと言うわけです。
このような安倍外交を、野党連携はどのように反論するのでしょうか。だいたい野党のスタンスは「日本は敗戦国。じっと静かにして居るのが一番です」と言うことなかれ主義ではないでしょうか。
これが「東京裁判史観容認」の本音であり、ここから「憲法改正反対」「自衛隊は無くせ」「原爆反対・ゆえに原発反対」などの大合唱が起きているわけです。
昔のマルキストのように議論が出来ない集団です。感情的な所作で日本を貶めます。
この様な集団は日本のマスコミがこの様なスタンスに立って報道しているからで、よく偏向報道と言われている所以ですね。
安全保障に関しては、「中共の脅威」をどのように考えるかになります。尖閣周辺ではすでに海警の艦船に重機関砲が搭載され始めました。
これは海警の艦船が軍艦もどきになってきたことを意味します。日本がどう出るか、その確認をしているところでしょうが、注視しているのは日本国民の意識です。
日本国民が何も感じなければ、次はロケット砲、そしてミサイルなどの搭載を段階的に始めるでしょう。買う錠保安庁では対処できなくなるまで試すことになります。
これが中共の侵略の手法です。「サラミスライス」などとも言われ、少しづつ溶かすように侵略していくわけですが、相手が気が付いた時はもう手遅れになっているようにするわけです。
このような現状に対して、反対するならば議論出来るようにして欲しいのですが、小沢氏は議論は他人に、任せる癖があります。
民主党、共産党、社民党、生活の党など、野党の中からディベートにたけた人物に議論をさせて、小沢氏自身はただ自民党への復讐に終始します。
ですから新年会の言葉は、それを裏付けるものです。「野党連携で何が悪い」という言葉になるように見えます。
長い議員生活で、これが彼の身に着けた国会議員の処世術だったのかも知れませんね。しかし、この手法は相手が「利用された」と感じたら敵視されることは間違いありません。
全国の有権者は、この小沢氏の手法をどのように見ているでしょうか。選挙の結果がそれを示すでしょうが、決まってからでは遅い気がします。
18歳以上の有権者は、そのことを意識して7月の選挙に臨んでほしいですね。
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