2016年1月24日日曜日

北朝鮮制裁、アメリカ軍の動き

アメリカが主導した日韓合意。安倍首相が謝罪し慰安婦への10億円のプレゼントが、再び欧米で「性奴隷」の報道を呼び、安倍首相を非難する日本の保守グループも出てきました。
慰安婦の報道で、欧米に在住の日本人の子供達がイジメにあっています。このイジメと戦ってきた日系人は、その努力の甲斐もなく、日本の首相がついに性奴隷を認めたとして、訴訟などで不利な立場に追い込まれることでしょう。

しかし、アメリカはこのようなことは無視して、さっそくB52戦略爆撃機を韓国に派遣しました。核実験をした北朝鮮に、「今までには無かった制裁を加えるため」と言うのがその説明でした。
もちろん中共とロシアが異議を唱えます。「いつまで同じことを繰り返すのか!」がアメリカの捨て台詞だったようです。

そして日米韓の3か国で北朝鮮制裁を始めようと言うわけです。
B52爆撃機は、朝鮮戦争で活躍した古い爆撃機ですが、核兵器も搭載可能に改造され、バンカーバスターも搭載できると言うことです。
しかしB52はいかにも古く、「恫喝の為だろう」というのが一般的見方でした。

次にアメリカは原子力空母「ジョン・C・ステニス」を韓国へ送り、横須賀のロナルド・レーガンと合わせて空母2隻態勢を取ると明言しました。2隻の空母が同じ地域に展開するのは異例だそうです。
東アジアの安全保障のためというのがその説明で、「4回目の核実験に踏み切った北朝鮮に軍事的圧力を強める狙い」と言うのがマスコミへの説明でした。

そして1月21日、アメリカ軍は横田基地に「F-22」と「F-A18」など合わせて26機の新鋭戦闘機を配備しました。
米国防総省のデービス報道部長によりますと、「今回の展開で地域の安定を促進し、日本を守る義務を果たすための能力を強化する」と説明したのです。

北朝鮮はだいぶ前に停戦協定を破棄しています。今回のB52爆撃機の飛行は、北朝鮮に対しアメリカの本気度を示すためだったのではないでしょうか。即ち朝鮮戦争の続きを認識させるためのデモだったのかも知れません。

朝鮮戦争が停戦になったのは、中共が参戦してきたからです。アメリカは中共との戦争を望んでいませんでした。そこで停戦に持ち込んだわけです。まだ2次大戦の後始末(欧州)も残っていましたしね。

偵察衛星やドローンの情報で、北朝鮮の核施設がどこにあるかは判っているでしょう。そこを排除すれば良いわけです。アメリカにとってはそれほど難しい作戦ではないと思います。
では、その核施設周辺に拉致被害者が集められたらどうでしょうか。人間の楯として拉致被害者を使うならば、何らかの方法でそれを相手側に伝えなければなりません。それは拉致被害者の生存確認となり、そうなれば拉致家族会にとって奪還のチャンスとなると思います。

北朝鮮には応戦する権利があります。応戦すればアメリカ軍も戦うでしょう。近代戦になればおそらく北朝鮮に勝ち目はないでしょう。金体制を排除できるかどうか、そこが注目点ですが排除すればアメリカはそこに民主主義の国家を作るように指導するでしょう。
アメリカ軍が駐留するか、MDシステムなどを設置するか、ともかく中共にとってはまずいことになるはずです。

朝鮮戦争で、中共と北朝鮮の軍関係者には「血の結束」というものがありました。毛沢東も金日成も亡くなった今、これが残っているかどうかは判りませんが、朝鮮戦争再開となれば中共も参戦してくるでしょうか?
現在のアメリカ軍の展開は、中共も敵側として参戦することが前提になっているように思います。

アメリカは北朝鮮核施設爆撃について、「中共に期待した懲罰行動が成されなかったため、北朝鮮の核実験が4度もなされた。我々は中共に変わって排除を実施するだけだ」と言うでしょう。大国としての責任を果たさない中共への非難というわけです。
さて、この時習政権はどうするでしょうか?

横田基地に配備された新鋭戦闘機は、沖縄で訓練すると言う見通しだそうです。もしかしたら尖閣諸島・久場島・大正島(昔米軍の射爆訓練場だったところ)をまた射爆場として使うつもりかも知れませんね。(日本政府は許可を出すでしょう)
横田から尖閣海域までは遠く、戦闘機の往復では燃料は不足するでしょう。そこで「安全保障法」で可能になった空中給油が、その訓練の対象になるのではないでしょうか。つまり自衛隊との共同訓練となるのではないかと言うことです。

さて、ここを射爆訓練場として使われたら習政権は何というでしょうか。機関砲を乗せた海警の船で「そこは中共の領海だから出ていけ」と言っても、アメリカは聞く耳を持たないでしょうし、日本はそこを日本領海としていて射爆を許可しているわけです。そして国際社会でも日本の領海になっています。さらに相手は戦闘機であって船ではないのです。
海警艦から機関砲を打てば、訓練中の米戦闘機に発砲したことになります。厳重な警告がアメリカ軍から中共に発信されるでしょう。次は迎撃すると。
そして次があれば、もう超限戦争ではなくなりますね、それは米中戦争と言われるでしょう・・・きっと。

「9項目の戦国策」の6項が動き出してしまったと言うことです。つまり習政権の「孫子の兵法」に違反があって失敗したことになるのではないでしょうか。
アメリカ軍に応戦すれば中共に勝ち目はありません。何故なら大きな2隻の空母は、華人に戦う気力を失せさせるでしょうから。何しろ小さい自分たちの方が「悪」なのですからね。

習政権がどんなに「9項目の戦国策」を使ってうまくやってきても、北朝鮮が暴走してしまったことからアメリカにつけ入る隙を与える可能性が出てきたと言うことでしょうか。

北朝鮮の核問題、それは中共問題・・・いよいよ大詰めとなるのでしょうか。

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