2016年1月12日火曜日

北朝鮮の孤立

安倍首相が「日韓合意」を演出し、外国に伝えたその英訳が外務省によって内容が全く違ったものになっていて、外国では性奴隷を安倍首相が認めたことになってしまった慰安婦問題ですが、それでもアメリカはこれを評価し、すぐに「核実験した北朝鮮」への対抗手段を取り始めました。

北朝鮮とアメリカは現在戦争中であることはご承知の通りです。1953年7月に締結された停戦協定は、すでに北朝鮮側から破棄しています。

共産主義の理想を掲げ、現実の前にソビエト連邦は崩壊、残された中華人民共和国は現実路線を歩みましたが中華思想が台頭して経済が破綻してしまいました。
すでに経済破綻が終わっていた北朝鮮は、国内の弾圧と軍事強化策を取り、金体制を維持したまま現在に至っています。

核兵器を持つことが最大の希望だった北朝鮮指導部は、2006年に初めて核実験を行い、その後2度の核実験を経て、今年1月6日に4回目の核実験を行いました。北朝鮮によると水爆実験だったそうですが・・・

アメリカは、1月10日に韓国西部の烏山にある、在韓米軍基地に、核弾頭を搭載できるB52戦略爆撃機をグアムから派遣しました。
この派遣は「北朝鮮を威嚇するため」というのがマスコミの報道ですが、もしかしたら本当に空爆を再開するのではないでしょうか。

これまでは、日本の拉致被害者も居ますし、また中共との関係もありますから遠慮していた節もありますが、一向に展開しない拉致問題や、中共の国際法無視などでいいかげんアメリカも我慢の限界が来ていると思います。

今回の核実験はさすがに中共側も困ったようで、アメリカの抗議(中共の管理責任・次にまた実験をやったら攻撃に移る)に抗弁できなかったのかも知れません。
中共と北朝鮮の国境を接する遼寧省や吉林省の観光施設では、北朝鮮側に近づかないよう当局の緊急指示が出ているそうです。
中朝貿易の重要拠点である遼寧省丹東市では、鴨緑江で遊覧船を運航する観光会社に対し、「北朝鮮側にあまり船を接近させるな」との指示があったとか。

アメリカが安倍政権に「韓国との和解をやれ」という圧力を掛けたことなどを合わせて見ると、今度は本当に戦闘行為に出るのではないかという感じがいたします。

北朝鮮側は、リップサービスでは強気の発言が続きますが、実際の戦闘になればほとんど戦闘力はないでしょう。
アメリカ軍にとっては、宣戦布告の必要もなく(すでに戦争中ですから)、しかも周辺国との関係も希薄になり、対中共では民間の闇交易だけが活発化しているだけですし、ロシアとの関係もそれほどまだ深くはないようです。

北朝鮮とイランも核開発では共同していたかも知れませんが、すでにアメリカとイランは核問題を決着させています。
どう見ても、北朝鮮の周辺はほとんどアメリカに埋められているように見えます。

もっとも懸念されたのが韓国と日本の問題ではなかったでしょうか。一応同盟国でありながら、いつまでも慰安婦だか何だかに振り回されている状態(背後には北朝鮮と中共が居るのですが)がネックだったように思います。
安倍首相と朴大統領が「決着した」と言えば良いわけで、その内容がどうであろうと、双方の国民が文句を言おうと、そんなことは関知しないアメリカなのです。

昨年暮れも押し詰まって、無理やり「日韓合意」が導き出されたのも、おそらく北朝鮮が4回目の核実験をすることを事前に察知していたアメリカだったからかも知れません。
そしてその核実験を契機に、一気に北朝鮮の金体制を潰す算段があるのかも知れませんね。

アメリカ軍が攻撃の対象としているのは北朝鮮の核施設でしょう。かなり地下深くに作られているようで、特殊貫通弾「バンカーバスター」の威力を見せつける絶好の機会とも言えます。
B52には、このバンカーバスターも搭載可能だからです。
地下60mまでのコンクリート壁を攻撃できるこの爆弾は、北朝鮮の平壌中枢地下施設も爆撃が可能です。

そしてこの爆弾は中共の原潜基地である海南島の地下施設をも攻撃が可能であることを中共にも見せる効果があるでしょう。
海南島が攻撃されれば、南シナ海も東シナ海もほとんど無意味になってしまいます。中共の原潜に搭載された潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が、アメリカ本土への核攻撃を可能にしていることに、アメリカはピリピリしていますから、次は海南島という警告にもなります。

金体制を潰した後、混乱状態となった北朝鮮にアメリカ陸軍を送るかどうかは判りません。すでに脱北者の中に傀儡政権が出来ているのかも知れません。
まさか中共に後始末をさせることは無いと思うのですけど・・・

陸軍が入って金体制の生き残りを逮捕していくならば、生き残った拉致被害者の救出のチャンスもあるでしょう。
しかしそれには、日本国民の覚悟も必要になると思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿