欧州に行ってきた人が、「アラブ人が増えた」と驚いていました。パリのフランス人はどこへ行ってしまったのかと言うのです。
まあ、その日がたまたまだったのかも知れませんが、移民受け入れで現在欧州は、ドイツですらとんでもない事態になっているように見えます。
昨年12月31日夜、ケルン中央駅前に酔って集まった男ら約1千人が複数のグループをつくり、通りかかった女性を次々と包囲して金品を奪ったり、性的いやがらせを行ったりした事件が起きました。
被害届は約170件以上にもなり、被害者らは「男らの多くがアラブや北アフリカ系」と証言したそうです。
警察は窃盗や傷害罪で容疑者31人を特定しましたが、その中の2名がドイツ国籍を持つ人だった以外は北アフリカや中東の出身で、このうち18人が難民申請者だったと発表しました。
同じころ、スイスのチューリヒでも、女性数人が複数の男に取り囲まれて性的暴行を受けたり金品を盗まれたりしたとの訴えがありました。こちらはアラブ系かどうかはまだ判っておりません。
しかし欧州はこの2つの事件を並列に報道しております。
旧日本軍の人肉食を扱った映画「Unbroken」を監督したアメリカの女優アンジェリーナ・ジョリー氏が、英上院の委員会公聴会で演説し、過激派組織「イスラム国」が組織の方針としてレイプを行っていると非難しました。
「彼らは(レイプが)とても効果的な武器であることを知っている。恐怖を与える手段として利用している」と述べ、国連難民高等弁務官事務所特使として、対策を講じるよう呼び掛けました。
1998年8月31日の日刊ゲンダイに、「聖戦の英雄か、狂人か」というタイトルで「ウサーマ・ビン・ラーディン」氏の記事が出ました。
ケニアやタンザニアで起きたアメリカ大使館同時テロの黒幕としてのビン・ラーディン氏の記事ですが、ここに「3000人を殺した男」としてサウジアラビアの富豪・ウサーマ・ビン・ラーディン氏というような紹介がなされています。
そして彼の発言として「アメリカ人を皆殺しにせよ!」と述べていることが書かれ、無差別テロと暗殺を仕掛けていると言う記事になっておりました。
私にとっては、これが初めてウサーマ・ビン・ラーディン氏を知った時でした。
その後、2001年になって9.11同時多発テロが発生し、アルカイダという組織があって、インターネットを使ってウサーマ・ビン・ラーディン氏が指令していたとする記事を読みました。
このウサーマ・ビン・ラーディン氏とアルカイダの問題が表出する前、1980年台ごろからイランの核開発疑惑が表面化しています。
そして2003年に、 IAEA定例理事会にてイランの核開発に対する非難決議案を全会一致で採択され、2006年アフマディーネジャード大統領は、「イランは完全な核燃料サイクル技術を獲得した」と発表したわけです。
イランの核開発が北朝鮮と連動していることは確かなようですね。2006年、北朝鮮は始めての核実験を行っています。
2010年から2011年にかけて、アメリカはイランの核開発を非難し続け、IAEAで制裁処置を打ち続けました。
2011年5月、パキスタンの首都イスラマバードから約60km北東にある地方都市アボッターバードの潜伏先と見られていた豪邸で、アメリカ軍の作戦によりウサーマ・ビン・ラーディン氏は殺害されます。
2012年3月、イランが核兵器を開発していないとイスラエルが認めたと、イラン国営放送が報じました。2013年8月、アフマディーネジャード大統領が退任します。そして穏健派のハサン・ロウハーニー大統領が就任します。
そして2014年6月、アルカイダの後を次ぐ「イスラム国」が、ISIS(ISIL)から派生していきます。最高指導者アブ・バクル・バグダディがイスラム国樹立を宣言したのです。
こうして見てみると、イスラム内のシーア派とスンニ派の対立に欧米が振り回されているように見えます。ビン・ラーディン氏はスンニ派で、サウジアラビアのアメリカ寄りの姿勢や腐敗を嫌ってアルカイダを組織し、反米に走ったのでしょう。死後、その意思を引き継いだのがイスラム国です。スンニ派はカリフを選出することにしていますから、アブ・バクル・バグダディはカリフであることを自称しております。
過激なイスラム国に対して、シーア派であるイランとアメリカの関係改善は、サウジアラビアの危機を想起させます。
中共の経済破綻で原油価格が下がり、アメリカのオイルシェールが危機に直面しています。今、サウジアラビアとイランが戦争となってホルムズ海峡が閉鎖されたら、日本の輸入が窮地に陥り、アメリカのオイルシェールが高値で売れるかもしれません。
また、このチャンスを逃したくないのがロシアです。窮地の日本はロシアのガスを高値で買い、その時に北方領土のことなど言わなくなるだろうという思惑です。
しかし、原油価格が上がれば、闇の油田を持っているイスラム国も豊かになるので、実にややこしい情勢となっているようです。
イスラム国が過激行動を起こすことから、中東の人々は欧州へ逃げてきます。EUは移民受け入れに肯定的ですが、一般国民は嫌っていることから、今後も欧州危機は続くでしょう。
アメリカにとって、中共と繋がった欧州など徹底的に叩きたいのが本音ではないでしょうか。ドル覇権にたて突くわけですからね。
昨年パリで起きた同時多発テロも、どこまでがイスラム国の犯行かは判りません。イスラム国には様々な国が関与しているようにも見えます。イスラム国の兵士たちは黒い覆面で顔を隠していますから、人種などは判りません。あの中に日本人が居たとしても判らないでしょう。
イスラム国の横暴から逃げてきたという中東の難民(主としてシリア難民)。それを受け入れる欧州各国の政府、そして反対する国民たち。混沌が生まれ、今後の欧州はデフレと相まって存亡の危機が訪れるかもしれませんね。
昨年12月31日夜、ケルン中央駅前に酔って集まった男ら約1千人が複数のグループをつくり、通りかかった女性を次々と包囲して金品を奪ったり、性的いやがらせを行ったりした事件が起きました。
被害届は約170件以上にもなり、被害者らは「男らの多くがアラブや北アフリカ系」と証言したそうです。
警察は窃盗や傷害罪で容疑者31人を特定しましたが、その中の2名がドイツ国籍を持つ人だった以外は北アフリカや中東の出身で、このうち18人が難民申請者だったと発表しました。
同じころ、スイスのチューリヒでも、女性数人が複数の男に取り囲まれて性的暴行を受けたり金品を盗まれたりしたとの訴えがありました。こちらはアラブ系かどうかはまだ判っておりません。
しかし欧州はこの2つの事件を並列に報道しております。
旧日本軍の人肉食を扱った映画「Unbroken」を監督したアメリカの女優アンジェリーナ・ジョリー氏が、英上院の委員会公聴会で演説し、過激派組織「イスラム国」が組織の方針としてレイプを行っていると非難しました。
「彼らは(レイプが)とても効果的な武器であることを知っている。恐怖を与える手段として利用している」と述べ、国連難民高等弁務官事務所特使として、対策を講じるよう呼び掛けました。
1998年8月31日の日刊ゲンダイに、「聖戦の英雄か、狂人か」というタイトルで「ウサーマ・ビン・ラーディン」氏の記事が出ました。
ケニアやタンザニアで起きたアメリカ大使館同時テロの黒幕としてのビン・ラーディン氏の記事ですが、ここに「3000人を殺した男」としてサウジアラビアの富豪・ウサーマ・ビン・ラーディン氏というような紹介がなされています。
そして彼の発言として「アメリカ人を皆殺しにせよ!」と述べていることが書かれ、無差別テロと暗殺を仕掛けていると言う記事になっておりました。
私にとっては、これが初めてウサーマ・ビン・ラーディン氏を知った時でした。
その後、2001年になって9.11同時多発テロが発生し、アルカイダという組織があって、インターネットを使ってウサーマ・ビン・ラーディン氏が指令していたとする記事を読みました。
このウサーマ・ビン・ラーディン氏とアルカイダの問題が表出する前、1980年台ごろからイランの核開発疑惑が表面化しています。
そして2003年に、 IAEA定例理事会にてイランの核開発に対する非難決議案を全会一致で採択され、2006年アフマディーネジャード大統領は、「イランは完全な核燃料サイクル技術を獲得した」と発表したわけです。
イランの核開発が北朝鮮と連動していることは確かなようですね。2006年、北朝鮮は始めての核実験を行っています。
2010年から2011年にかけて、アメリカはイランの核開発を非難し続け、IAEAで制裁処置を打ち続けました。
2011年5月、パキスタンの首都イスラマバードから約60km北東にある地方都市アボッターバードの潜伏先と見られていた豪邸で、アメリカ軍の作戦によりウサーマ・ビン・ラーディン氏は殺害されます。
2012年3月、イランが核兵器を開発していないとイスラエルが認めたと、イラン国営放送が報じました。2013年8月、アフマディーネジャード大統領が退任します。そして穏健派のハサン・ロウハーニー大統領が就任します。
そして2014年6月、アルカイダの後を次ぐ「イスラム国」が、ISIS(ISIL)から派生していきます。最高指導者アブ・バクル・バグダディがイスラム国樹立を宣言したのです。
こうして見てみると、イスラム内のシーア派とスンニ派の対立に欧米が振り回されているように見えます。ビン・ラーディン氏はスンニ派で、サウジアラビアのアメリカ寄りの姿勢や腐敗を嫌ってアルカイダを組織し、反米に走ったのでしょう。死後、その意思を引き継いだのがイスラム国です。スンニ派はカリフを選出することにしていますから、アブ・バクル・バグダディはカリフであることを自称しております。
過激なイスラム国に対して、シーア派であるイランとアメリカの関係改善は、サウジアラビアの危機を想起させます。
中共の経済破綻で原油価格が下がり、アメリカのオイルシェールが危機に直面しています。今、サウジアラビアとイランが戦争となってホルムズ海峡が閉鎖されたら、日本の輸入が窮地に陥り、アメリカのオイルシェールが高値で売れるかもしれません。
また、このチャンスを逃したくないのがロシアです。窮地の日本はロシアのガスを高値で買い、その時に北方領土のことなど言わなくなるだろうという思惑です。
しかし、原油価格が上がれば、闇の油田を持っているイスラム国も豊かになるので、実にややこしい情勢となっているようです。
イスラム国が過激行動を起こすことから、中東の人々は欧州へ逃げてきます。EUは移民受け入れに肯定的ですが、一般国民は嫌っていることから、今後も欧州危機は続くでしょう。
アメリカにとって、中共と繋がった欧州など徹底的に叩きたいのが本音ではないでしょうか。ドル覇権にたて突くわけですからね。
昨年パリで起きた同時多発テロも、どこまでがイスラム国の犯行かは判りません。イスラム国には様々な国が関与しているようにも見えます。イスラム国の兵士たちは黒い覆面で顔を隠していますから、人種などは判りません。あの中に日本人が居たとしても判らないでしょう。
イスラム国の横暴から逃げてきたという中東の難民(主としてシリア難民)。それを受け入れる欧州各国の政府、そして反対する国民たち。混沌が生まれ、今後の欧州はデフレと相まって存亡の危機が訪れるかもしれませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿