ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が解任されました。ボルトン氏が言うには「辞任した」そうですが・・・
「Make America Great Again」として大統領になったトランプ氏です。ですから経済的にアメリカを立て直すことと、中共のような「ずるがしこい国」をひきづり降ろすことを考えていますが、ボルトン補佐官はどちらかというと「軍事的強硬派」だったとのことです。
「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」は、アメリカの軍事力を強くし世界を恫喝しようと言うものではありません。ただ「ディープステート」のような経済覇権ではない、トランプ流の経済覇権を狙っているように見えます。
ですから経済圏構想(ブロック経済)ではなく、2国間での貿易協定にこだわるのではないでしょうか。
制服組のマクマスター氏からボルトン氏に引き継がれた補佐官(国家安全保障問題担当)でした。
しかしワシントン既成政治派だったボルトン氏は、どうやらNSCを乗っ取ってしまったらしいと言うことです。
そして対イラン、対北朝鮮その他で、軍事的強硬路線を取り始めたところから、トランプ大統領と意見が食い違い始めたようです。
トランプ政権がイランへの空爆を直前で止めたのは、ボルトン氏がトランプ大統領に正確な情報(100人規模の戦死者が出ることなど)を直前まで知らせなかったためだったとか。
そして今回、トランプ政権がアフガンのタリバン勢力とキャンプデービッドで和平協議を行おうとした時、ボルトン補佐官が「テロリストとの協議などすべきではない」としてキャンセルせざるを得なくなってしまったことでした。
ボルトン氏によるリークが原因だったようです。
ボルトン氏の後に誰が補佐官になるのかは判りませんが、現在名前が挙がっている人たちは、今までイランや北朝鮮との対話路線で活動してきた人ばかりだそうです。
彼等がワシントンで外交政策を取り仕切るようになったときは、アメリカが対日政策を変え、日米安保の大幅な見直しを要求してくるかも知れません。日本の核武装を認めた上で・・・
トランプ政権は、イランやアフガニスタンと言った中東への軍事展開を引き上げて、対中戦略一本に持って行きたいようです。
安倍首相はトランプ大統領に「拉致した日本国民を全員返したら、相当の額を資金援助する」として金正恩委員長との対話に臨ませました。
「アメリカは金を出さないが、日本が莫大な支援をする、ただし拉致被害者を返してからだが。」というトランプ大統領の発言は、金正恩委員長にどのように伝わったのでしょうか。
それから数回、金委員長はトランプ大統領と会談をしております。それは北朝鮮とアメリカが近づきつつあることを、習主席に見せつけるためだと思います。
トランプ大統領側も、北朝鮮に制裁を掛け続けながら、北朝鮮がアメリカと近づいていることをアピールできます。経済的な交渉はしなくても良いので楽でしょうね。
このような状態が続き、アメリカは中共を追い詰めます。中共からの輸入品に30%の関税を掛ければアメリカ国内の物価が上がり、トランプ政権の人気が落ちるのではないかという点について、高橋洋一氏は「中共だけでなく他の国でも作っている物にだけ高関税を掛けている。上手に細かく見ているから、国内の物価は上がっていない。中共製が高くなっても他の国からの製品は高くならないからだ」と述べています。
中共の経済悪化は必ずしもアメリカの高関税が原因ではないかも知れません。この宣伝効果があって外交的に中共が追い詰められ、もともと潜在していたバブル崩壊現象が少しづつ現れ始めたのかも知れませんね。
もしかすると中共の経済低迷がアメリカの関税によるものではなく、バブル崩壊から一定期間置いて本当の景気後退が始まったのかも知れません。
最近、アマゾンなどで衣料品などを買うと、これまでは「Made In Chaina」となっていたものが「Made In Vietnam」となっています。日本語で「ベトナム製」と書いてあることもあります。
これは中共の製造業がベトナムやカンボジアに移っていることを意味しているようです。
製造業が外国に出ていくと言うことは、中共国内の産業の空洞化が起きていると見るべきではないでしょうか。
結果として人民元が安くなってきます。そこを突いてトランプ政権は中共を「為替操作国」と認定しました。
人民元を維持するために中共がドル売り元買いを行っているからでしょう。
これがトランプ流の戦争なのでしょう。トランプ政権はこのような波状攻撃を2020年11月まで続けるつもりだと思います。そう、大統領選挙に勝利するまで。
このために中東から軍を引くのだと思います。中東での戦いはディープステートを利するだけだからかも知れません。
タリバンやISは、ディープステートの為に中東を攪乱しているだけのようですから。
そこがボルトン補佐官には判らなかったのでしょう。
日本に対し友好的だったボルトン補佐官です。居なくなるのは淋しいですが、しかし表面とは違ってボルトン氏の心の中では日本を利用しようと考えていたのかも知れません。いや、実際は判りませんけどね。
0 件のコメント:
コメントを投稿