香港デモが米中代理戦争となったことは間違いないでしょう。
9月11日(8月31日ではなかったようです)から開かれる、習政権の威信が掛かった香港での「一帯一路会議」が、その焦点になったと見えるからです。
習政権側は、武装警察を導入して香港デモを鎮圧しようと、そのチャンスを伺っています。
8月30日に香港民主化運動「雨傘運動」の元リーダー、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏(22歳)と、学生団体の元幹部、周庭(アグネス・チョウ)氏(22歳)が警察当局に拘束されてしまいました。
香港独立派のリーダー、陳浩天氏も29日夜、香港国際空港で警官への暴行容疑などにより拘束されています。日本への渡航をしようとした時でした。
その後2人は保釈されましたが、何故かは解っていません。その後、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏はアメリカに行って何らかの説明をするようです。
東京でも「チャンネル桜」の声掛けで渋谷や新宿などで香港民主派応援デモが行われています。
http://www.so-tv.jp/video/play/channel_number_cd/00001/program_regist_no/00001020120190901-15672923786109
この演説を聞きながら通り過ぎる若者が居りますが、何かしら心に響いているようにも見えます。必ずしも「シニシズム(冷笑主義)」だけではないと思います。
9月11日までが戦局を決める重要な期間のようで、トランプ大統領は対中制裁関税を10月1日に30%に引き上げを発動し、その上で中共との閣僚級貿易協議の今月開催に改めて意欲を示しました。
「中国とは話し合いを続けている。会合を依然として予定している」とホワイトハウスで記者団に語ったと言うことです。
その後ツイッターで「輸入業者は中共外から供給元を探すことができる」と述べたエコノミストの発言を紹介しながら、「われわれは中国人の召し使いでありたくない。中共から全てのものを買う理由はない」としてアメリカ企業に中国外から商品を調達するよう促しました。
そうしないと中共は「なんだかんだ言っても、結局商品を買っているじゃないか」と開き直るからでしょうね。
アメリカ企業が中共から撤退するにはまだ時間が必要です。トランプ大統領はそれも考慮しながら10月1日まで引き延ばしたのでしょう.
9月11日までの間には閣僚級貿易協議が開かれることは無い様に思いますが、裏側での駆け引きは強くなるでしょう。
また、香港デモは9月11日をターゲットにして準備されるでしょうし、武装警察も待機し続けるでしょう。
デモと暴力鎮圧と一帯一路会議が並行して行われるかも知れません。一帯一路にはまだ英国も参加しており、ボリス・ジョンソン首相がこの会議にどのようなスタンスで臨むかが注目されます。
英国は香港が約束通り「一国二制度」が守られていないことに懸念を持っていますし、中共排除のトランプ大統領から、EU離脱後のバックアップも必要としています。
一帯一路は、中共のドルに対する挑戦です。世界を制覇してきた「ドル」ですが、これに人民元決済の新たな経済圏を作ろうと言うわけです。
人民元は中国中央銀行が発行する通貨ですが、中国中央銀行は国務院(国家最高行政機関)の管理下(直轄)にある銀行で民間銀行ではありません。
一方、「ドル」はFRBが発行する通貨でFRBはアメリカ政府から独立した機関であり、この意味はユダヤ組織が絡んでいることを意識せざるを得ないということになります。
ロスチャイルド家が産業革命以降のユダヤ資本の元締めなのかどうかは解りませんが、現代通貨が借金と言う形式で始まるのはご承知の通りです。
香港デモの民主派も、そして習近平ももう後へは引けません。しかし習政権が武力鎮圧をすれば、おそらくもう台湾併合は出来なくなるでしょう。今年1月の習近平主席が台湾に向かっていった言葉は「香港と同じように一国二制度にするから安心して併合しよう」ということでしたからね。
あるジャーナリストは、習政権は武装警察じゃなくて「トライ・アド」を使うかも知れないと述べていました。中共のマフィアの香港支部が「トライ・アド」です。以前に白いシャツを着て暴れていたあの連中です。
日本のマスコミは香港デモを伝えません。8月31日のデモは中止されました。しかしリーダーが逮捕されたことで一部の民主派がデモを行い、火炎瓶を投げた人も居たそうです。まあ紛れ込んだ警察のスパイかも知れませんけど。
そしてその報復でしょうか、9月1日には地下鉄内で警官が乗客に暴力を振るっています。その映像は崩壊されています。
https://www.youtube.com/watch?v=y-Qx9MsfS_Q
まだ9月11日までは時間があります。目が離せませんね。
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