2017年6月30日金曜日

「党建」って何だ?

石平氏のコラムで、中国共産党の専門用語で「党建」と言う言葉について書かれておりました。
「共産党組織を強制的につくる」というという意味だそうで、完全な民間企業に「共産党組織を無理やり作る」と言う事だそうです。

石平氏によりますと、彼の親類で最近家族とともに外国に移民した家族の話で、「自分が創業した100%の民営企業の中に、地元の政府当局が共産党組織を強制的につくろうとした」と言うのです。
企業の中に党組織が出来てしまうと、それが上部党組織の意思で動くために企業の意思が働かなくなる。それどころか、党組織の人たちが共産党の絶対的権力をバックに会社へ無理難題を押しつけてきたり、経営権や人事権に干渉したりして、傍若無人な振る舞いをするようになるとか。
そして結局は民間企業は潰されて、結局共産党に監視、管理され、逃げ場のない「完全支配体制」の中で生きていくしかなくなるのだそうです。

習近平政権がこの数年間、全力を挙げて進めてきた「党建全面カバープロジェクト」というものがあり、党組織のネットワークを持って中共社会を完全にカバーするようにするということだそうです。

石平氏の親類の方々は、怖くなって、会社を整理して海外に出たということです。
今、中共ではこのような反自由主義のような、経済崩壊隠蔽システムが動き出したみたいです。
ウイグルの「ラビア・カーデル女史」も、もともとパン屋さんでした。美味しいパンを焼いて評判も良く、店は繁盛していたところに「党建」がなされ、それに抵抗したラビアさんは投獄・拷問を受け、命からがら何とか外国に逃げて、現在「世界ウイグル会議」の総裁となられたわけです。

習政権は経済が判っていないようです。江沢民派の方がお金を持っているのかも知れません。
河添恵子氏によりますと、「習近平政権を見ていると、かつての蒋介石政権のようだ」と述べております。

現在の中華人民共和国副主席である曽慶紅氏は江沢民派、全国人民代表大会常務委員会委員長(国会議長に相当)の張徳江氏も江沢民派、そして中国共産党中央政法委員会書記の周永康氏も江沢民派です。
この周永康氏は2013年12月1日以降、消息が途絶えており、当局に拘束され汚職問題で追及されていると報道されました。しかし彼は中共の警察を押さえていて、どうやらアメリカに逃げているようです。

江沢民派はアメリカとのつながりも強く、クリントン政権では多額の寄付をクリントン財団に行なったりしてズブズブの関係となったり、トランプ政権ともコネクションを持っています。
河添氏によりますと、習近平氏のアメリカ訪問は、アメリカに「命乞い」に行ったものと断言しております。

その習政権が出してきた「党建全面カバープロジェクト」です。経済危機を乗り切るために民間を共産党に引き込み、経済の底上げをしようとでも言うのでしょうか。
出来るはずもありません。民間から共産党の指示が減っていくだけでしょう。つまり共産党支配の終わりを早めるだけだと思います。もちろんその前には見るのも嫌な残酷が始まるでしょうけど。

石平氏は、「党建全面カバープロジェクトには外資企業も含まれているから、日系企業も含めたすべての外資企業の中に党組織という名のがん細胞ができ、猛威を振るう事態となるだろう」と述べております。
そして対策として、「共産党支配の中国(中共)から一日も早く撤退することしかない」とも述べております。

北朝鮮は江沢民派の北部戦区と癒着し、核開発とかアメリカの最新兵器の情報が提供されてその開発などが行われ、そしてイスラム圏などを顧客とした兵器売買で稼いでいるようです。
習政権は江沢民派に北部を押さえられて南側で巻き返しを図り、それが香港から始まる一帯一路などという言葉になって出てきているようです。

しかし香港を押さえているのは曽慶紅氏で、彼は江沢民派らしいのです。ですから「一国二制度」がうまく行っているとか何とか誤魔化しておりますが、反対派の裏側には江沢民派がいるのかも知れません。

江沢民派がトランプ大統領と結託して習政権つぶしに走っているとも考えられないでしょうか。北朝鮮はほとんど死に体で、すでに金正恩政権は見捨てられているようです。
脳死状態のオット・ワームビア氏をアメリカに返させたのは誰なのか、それによってアメリカ世論が北朝鮮攻撃を容認するだろうことを知ってやったと思われます。

河添氏は、中共に進出した大手日本企業の最初の切っ掛けは「ハニートラップ」だと言います。トヨタ自動車がなぜ「虎の子技術のプリウス」を中共の工場で生産すると決めたのか、そこら辺を疑ってみる必要もあるでしょう。
トヨタ、そして鳩山由紀夫氏とブリジストンのことも疑った方が良いかも知れません。

ともかく断末魔の中共経済は、「党建」という手段を使って日本国内のトヨタやブリジストンにまで金をせびる何某かの行為に出て来るかも知れませんね。

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