フロリダ半島のマイアミから約230キロくらい南下すると、そこに共産主義国家キューバがあります。
レームダックのオバマ大統領は、どうやらこのキューバとの国交正常化を花道にしたいようですね。
キューバで衛星通信機器を配布したとしてスパイ罪で逮捕された米国人・アラン・グロス氏が17日に解放されたことを受けて、対キューバ関係の改善へ向けた外交政策を打ち出すと発表しました。
キューバと言えば、ケネディ大統領の時代に、フルシチョフ・ソビエトから対米核ミサイルを配備する計画が持ち上がり、アメリカ中が騒然となった、いわゆる「キューバ危機」がすぐに思い浮かびます。
1962年10月26日の出来事で、キューバはカストロ首相が取り仕切っておりました。
ケネディ大統領は、ついに核戦争を覚悟し、その上でキューバへの核ミサイルの持ち込みの封鎖(海上封鎖)を決断、フルシチョフ首相に「打てるものなら打ってみろ!」と立ち向かったのです。
カストロ首相は、「例え第三次世界大戦になってもミサイルを配備せよ」と、フルシチョフ首相に迫ります。
27日になって、第三次世界大戦の可能性が色濃くなると、日本の自衛隊は全軍アメリカの指揮のもとに入り、ソビエトとの戦争に備え始めました。
ケネディ大統領は、じっとフルシチョフ首相の出方を見つめます。
核ミサイルという武器を持って、大国のトップが向き合い、そしてどちらが先に打つか、正当防衛の大義がどちらになるのか・・そんな決闘じみた対決はこれが最初で最後だったようです。
結果は、フルシチョフ首相が折れて、キューバへのミサイル配備が中止されたのが28日でした。世界が震撼した3日間は、ケネディ大統領の勝利で終わったのです。
カストロ首相はソビエトに幻滅し、そのフルシチョフ首相はその後失脚、変わってブレジネフ書記長がソビエトを取り仕切り、冷戦構造が定着していきます。
そしてキューバとアメリカの関係は決定的に冷え込むのです。一切の貿易が禁止され、キューバ経済は瀕死の状態に追い込まれますが、それでも社会主義国・キューバは耐えるのです。
キューバ国民がこの状態に耐えたのは、それだけアメリカに対する不快感が強かったからではないでしょうか。
フロリダからやってくるアメリカの富豪たちのリゾート地として、キューバの存在があったのですが、それは決してキューバ国民の生活を向上させませんでした。
むしろ、差別感覚がまかり通り、国民の富豪アメリカ人に対する憎しみが増長されていたように思います。
それが如何に強いものであったか、それが50年以上に渡る経済制裁にもキューバ国民が耐えた理由のような気も致します。
そのキューバは今もカストロ首相の子息が取り仕切っております。それを許す国民は、アメリカと対峙し続けたカストロ氏を今も支持し続けているかのように見受けられるのです。
キューバ国民はとても親日的なようです。その親日の背景には、「あの憎っくきアメリカと正面から対峙し、国家を挙げて死闘を繰り広げた日本に対する尊敬」があると聞きます。
時代が変わって、アメリカのオバマ大統領は、「私ならキューバの国民も認めてくれる」という思いがあるのかも知れません。
アメリカ政府はキューバとの間で外交関係の正常化に向け協議を開始したようです。ハバナに米国大使館を数カ月以内に開設することとか、銀行、貿易取引の正常化を検討することなどが始まっています。
カストロ国家評議会議長も、、対米関係に関し、その政策変更を演説するようです。
オバマ大統領は、2009年4月にキューバ系米国人の家族訪問と送金制限を撤廃し、11年1月には学術、教育、文化などの目的で米国人がキューバへ訪問することを許可しております。(ブッシュ政権が行った制裁強化の解除になります)
しかし、このオバマ大統領の政策の背景には、少しでも投資先を確保したいという、あのウォール街の野望が見え隠れしています。
アメリカの富豪に、少しでも多くの配当金を付けるためにはキューバでもいいから安定した投資先を確保したいという思いがあるのではないでしょうか。
これはキューバ国民が一番嫌う現実です。しかしその可能性は大きいように思います。
そこで、地球を俯瞰する安倍外交の出番ということにならないでしょうか。
アメリカがキューバと国交を正常化したら、ただちに日本もキューバとの経済交流を強化しましょう。(日本は現在もキューバとの間に国交は出来ております)
経済政策を打って、キューバ国民の生活向上を目指すことが必要です。もちろん中共との対峙から考えても必要なことですね。
アメリカの投資に、「日本の技術教育を付ける」というようなやり方でもいいと思うのですけど・・・
キューバで衛星通信機器を配布したとしてスパイ罪で逮捕された米国人・アラン・グロス氏が17日に解放されたことを受けて、対キューバ関係の改善へ向けた外交政策を打ち出すと発表しました。
キューバと言えば、ケネディ大統領の時代に、フルシチョフ・ソビエトから対米核ミサイルを配備する計画が持ち上がり、アメリカ中が騒然となった、いわゆる「キューバ危機」がすぐに思い浮かびます。
1962年10月26日の出来事で、キューバはカストロ首相が取り仕切っておりました。
ケネディ大統領は、ついに核戦争を覚悟し、その上でキューバへの核ミサイルの持ち込みの封鎖(海上封鎖)を決断、フルシチョフ首相に「打てるものなら打ってみろ!」と立ち向かったのです。
カストロ首相は、「例え第三次世界大戦になってもミサイルを配備せよ」と、フルシチョフ首相に迫ります。
27日になって、第三次世界大戦の可能性が色濃くなると、日本の自衛隊は全軍アメリカの指揮のもとに入り、ソビエトとの戦争に備え始めました。
ケネディ大統領は、じっとフルシチョフ首相の出方を見つめます。
核ミサイルという武器を持って、大国のトップが向き合い、そしてどちらが先に打つか、正当防衛の大義がどちらになるのか・・そんな決闘じみた対決はこれが最初で最後だったようです。
結果は、フルシチョフ首相が折れて、キューバへのミサイル配備が中止されたのが28日でした。世界が震撼した3日間は、ケネディ大統領の勝利で終わったのです。
カストロ首相はソビエトに幻滅し、そのフルシチョフ首相はその後失脚、変わってブレジネフ書記長がソビエトを取り仕切り、冷戦構造が定着していきます。
そしてキューバとアメリカの関係は決定的に冷え込むのです。一切の貿易が禁止され、キューバ経済は瀕死の状態に追い込まれますが、それでも社会主義国・キューバは耐えるのです。
キューバ国民がこの状態に耐えたのは、それだけアメリカに対する不快感が強かったからではないでしょうか。
フロリダからやってくるアメリカの富豪たちのリゾート地として、キューバの存在があったのですが、それは決してキューバ国民の生活を向上させませんでした。
むしろ、差別感覚がまかり通り、国民の富豪アメリカ人に対する憎しみが増長されていたように思います。
それが如何に強いものであったか、それが50年以上に渡る経済制裁にもキューバ国民が耐えた理由のような気も致します。
そのキューバは今もカストロ首相の子息が取り仕切っております。それを許す国民は、アメリカと対峙し続けたカストロ氏を今も支持し続けているかのように見受けられるのです。
キューバ国民はとても親日的なようです。その親日の背景には、「あの憎っくきアメリカと正面から対峙し、国家を挙げて死闘を繰り広げた日本に対する尊敬」があると聞きます。
時代が変わって、アメリカのオバマ大統領は、「私ならキューバの国民も認めてくれる」という思いがあるのかも知れません。
アメリカ政府はキューバとの間で外交関係の正常化に向け協議を開始したようです。ハバナに米国大使館を数カ月以内に開設することとか、銀行、貿易取引の正常化を検討することなどが始まっています。
カストロ国家評議会議長も、、対米関係に関し、その政策変更を演説するようです。
オバマ大統領は、2009年4月にキューバ系米国人の家族訪問と送金制限を撤廃し、11年1月には学術、教育、文化などの目的で米国人がキューバへ訪問することを許可しております。(ブッシュ政権が行った制裁強化の解除になります)
しかし、このオバマ大統領の政策の背景には、少しでも投資先を確保したいという、あのウォール街の野望が見え隠れしています。
アメリカの富豪に、少しでも多くの配当金を付けるためにはキューバでもいいから安定した投資先を確保したいという思いがあるのではないでしょうか。
これはキューバ国民が一番嫌う現実です。しかしその可能性は大きいように思います。
そこで、地球を俯瞰する安倍外交の出番ということにならないでしょうか。
アメリカがキューバと国交を正常化したら、ただちに日本もキューバとの経済交流を強化しましょう。(日本は現在もキューバとの間に国交は出来ております)
経済政策を打って、キューバ国民の生活向上を目指すことが必要です。もちろん中共との対峙から考えても必要なことですね。
アメリカの投資に、「日本の技術教育を付ける」というようなやり方でもいいと思うのですけど・・・
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