2014年8月4日月曜日

安倍首相のドミノゲーム

安倍首相の南米歴訪が終わり、南米に「集団的自衛権行使容認」に賛成の国々を作って帰国されました。

先月の12日ごろから同じく南米を歴訪していた習近平主席は、南米ばらまき外交で、ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)の首脳会議にも出席したりして、「2024年までに中南米との貿易総額を現在の約2倍の5千億ドル(約50兆円)以上にする」と約束しながら、「侵略の歴史を改変するあらゆる力を許してはならない」と演説して反日を煽ってきました。

彼が中共に戻ったのが23日でしたが、その直後の25日から安倍首相の南米歴訪が始まりました。
ドミノゲームのように、中共がひっくり返した親中の面を、見事に親日の面にひっくりかえして帰国されたわけです。

「侵略の歴史を改変するあらゆる力を許してはならない」とは、おそらく「集団的自衛権」から憲法改正を意識し、日本が中共の太平洋覇権と、東南アジア侵略の野望の邪魔をすることを避けようとした発言のようですが、今回の安倍首相歴訪で、コロンビア、ブラジル、メキシコなどの支持と期待を集めて、習主席のやったことを反故にしてしまいました。

安倍首相の「地球儀を俯瞰する外交」は、今回の中南米から北米、そしてオセアニアのオーストラリアとニュージーランド、さらにASEANのインドネシア、シンガポール、フィリピン、ベトナムまで、広い範囲で「集団的自衛権行使容認」の支持を得ています。
ただし日本国内では反日マスコミが流す情報によって、日本国民が無用な心配をしておりますけど。

中韓がどんなに足掻こうとも、安倍首相の戦術は、この2国だけが特別であるとする「常識」を世界中に知らせることなのです。
これで批判を繰り返す中共と韓国のいびつさが際立ちます。
中共は、ウイグルとかチベットでの弾圧を隠ぺいしていますから、まだその異常さに世界は気が付いておりませんが、それでも漏れてくる情報は毎年増加しているはずです。

アメリカに対しても、米中経済協定がアメリカにとって不利であることを少しづつ示していく必要があるでしょう。
高くても「日本製品」がお得・・となるような産業構造の変化をもたらすことも必要なのです。これにはまだしばらく時間が掛かりそうですけど。

覇権国家を降りて、安全保障を自動監視体制へと移行しているアメリカ。しかし実働部隊は必要なわけです。武力攻撃型の場合はアメリカ軍海兵隊などが得意とするところですが、懐柔作戦となると中共が得意です。しかし中共の場合は侵略の意図があり、弱くなったと見るや「人権の蹂躙」が始まります。なにしろ神(God)の上に共産党を置こうとするのですからね。
何のことは無い・・これまでカトリックの欧州国家がやってきた植民地主義よりも悪化することになるわけです。
これではプロテスタントとしては困るわけですね。

それに対し、日本の懐柔策は後に引きずりません。友好国として対等な関係を築きますから、その方がプロテスタント的です。
このような口説き方で、日米同盟を少しづつ日本主導型に切り替えていくことが肝要ではないでしょうか。

もしかしたら安倍外交の成果として、すでに「中韓は意識しなくて良い環境」になっているのかも知れませんよ。

ただし日本国内の反日勢力はまだ健在です。朝日新聞は、集団的自衛権行使容認」について7月2日付朝刊で「危険はらむ軍事優先/周辺国刺激 緊張招く懸念」といった見出しを掲げ、「双方が抑止力を高める競争を続ければ、軍拡を招き、地域の緊張が高まる危険性もはらむ」「中共をさらに刺激するのは明らかだ」と述べました。
しかし一方的に軍事的緊張を高めているのは中共の方であり、その横暴性は東シナ海、南シナ海で見せつけられています。

そして抑止力で軍拡競争になると言う懸念は今のところないでしょう。日本の自衛隊の保有する兵器は、ことごとくアメリカの管理下にあります。さらに、これからの兵器はほとんどが情報兵器で、戦争と言っても朝日新聞が想定しているような20世紀型の戦争にはならないはずです。
利益のために20世紀型紛争を企画することはあったにしても・・・

そして「中共(そして韓国)を刺激する」と言う点も間違っているのではないでしょうか。中共と韓国にとって刺激となっているのは「日本・そして日本人」そのものの存在です。ですから刺激をなくすには日本人が地球上からいなくなることですから、それに協力することは出来ません。

また、中韓が反日であるのは、その国家形成過程が日本敗戦にあるからです。ですから「戦後レジーム」が崩れるとその存立基盤が無くなってしまうからです。
反日サヨクも同じこと。彼らは敗戦利得者であり、その権益維持が反日報道の裏に隠されています。

今、歴史となりつつある第二次世界大戦の、その真実が明らかになってきています。
やっと日本語版も発売された「ルーズベルトの責任(チャールズ・A・ビーアド著)」に書かれていること、そしてまだ日本語版の無い「フーバー大統領・回想録」に書かれていること、さらに近日発売予定の「昭和天皇実録」に書かれていることなど、戦後の歴史の中で隠されてきたことが明らかになって行きます。

中韓を、2国合わせて「孤立」させる安倍外交。この2国をあたかも世界全体のように演出する反日マスコミ。
安倍首相の戦略は、世界の流れの中で確実に成果を上げ始めましたね。

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