北朝鮮の李外相が、ジャカルタでユドヨノ大統領、マルティ外相と会談したそうです。
マルティ外相は会談後、記者団に「北朝鮮側から(東アジア)地域の緊張緩和に向け、弾みになるような提案を受けた」と述べましたが、内容については話ませんでした。
ただ、マルティ外相は「インドネシアは6カ国協議の全当事国と良好な関係だ。緊張緩和のため各国からの信頼を最大限に生かせればいい」と述べ、関係国に北朝鮮の提案を伝えると表明したので、おそらく核問題をめぐる6カ国協議の再開に関する提案だろうという事ですけど・・・?
インドネシアは北朝鮮と国交を保つ国家です。そして李外相は、ミャンマーからインドネシアを回り、シンガポールを回っているとか。
どうも単に6カ国協議再開の提案だけとは思えません。
海上自衛隊と米韓海軍による3カ国合同海上訓練が7月下旬に行われた時、それに反発した北朝鮮は「時がたつほど、わが方の核戦力はいっそう強化される」と恫喝していますし、北朝鮮外務省のチェ・ミョンナム副局長は、8月10日のミャンマーの首都ネピドーで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合に出席後、「われわれは核抑止力を強化する努力に拍車を掛けている。そのためにどんな行動もする権利があり、そうした権利を行使する」と述べ、必要に応じて4回目の核実験も辞さない構えを見せております。
6か国協議の目的が、北朝鮮の核化に対する日本核武装論を封じ込めることにあるのは、日本国民が意識していないとしても事実でしょう。
日本は、この6か国協議に拉致問題を持ち込みましたので、議論が焦点を失ってしまいました。が、これが功を奏して、北朝鮮と日本の間には拉致問題の方が核問題よりも比重が大きいことを世界に示した格好になったわけです。
ゆえに、北朝鮮は拉致被害者の返還実現を演出して、安倍政権の核問題に対する動きを封印しました。
アメリカは、複雑なアジア情勢がつかみ切れていない事と、ウクライナ問題を切っ掛けとして、石油メジャーのエネルギー寡占の邪魔をしているプーチン・ロシアを潰そうとやっきになっておりますから、6カ国協議などには消極的でしょう。
むしろ安倍・日本がプーチン・ロシアとの接近をこれ以上進めないように、ロシア軍による北方領土での軍事演習に関連して「米国は日本の主権を確認している」と述べるなど、北方領土問題で日本を支持する米政府の立場を表明したりしております。
それならば、日露での北方領土返還の話し合いをバックアップするかと言えば、邪魔はしても協力はしないはずです。
ロシアが今、北方領土で軍事演習を行っているのを見れば、間違いなく11月にプーチン大統領は日本に来るつもりだろうことが判ります。
つまり交渉を有利にするための北方領土での大規模演習だろうと思うからです。国後と択捉はロシアが完全に実効支配していることを印象付けておこうという・・・
もともと北方領土は、「紛争を維持させて統治する」というアングロサクソンの常套手段が機能しているだけです。そしてこれがウクライナにも適用されはじめているようですね。気を付けないと・・・
さて、このような情勢の中で、北朝鮮はどのような提案をインドネシアにしたのでしょうか?
「東アジア地域の緊張緩和」という意味が、核の廃絶ではなくて、アメリカの関与を低減する(軍を撤収させる)という提案かも知れませんね。
そうすると、中共が東アジアを蹂躙してしまう恐れ(ほぼ100%)が出てきます。そこで、北朝鮮の核兵器をインドネシアを始め、ミャンマー、シンガポール、フィリピンなどに配置して中共を牽制するという提案だったらどうでしょうか。
東アジアの不安定要因は中共だけです。かつては共産主義国家と自由主義国家のイデオロギー対立の犠牲になっていましたが、冷戦構造が終わりアメリカの国力低下に伴って、中共がその不安定化の原因になってきています。
その根拠に、東アジアで核保有国が中共だけだったということがあると思います。インドとパキスタンの核兵器は東アジアの不安定化とはあまり関係がありません。
北朝鮮の「核」であれば安価です。ですからこれら東アジアの国々も持つことが出来るという提案かも知れませんね。
そしてこれで中共を牽制すれば、中共の横暴は止められるということです。
この提案、6か国協議で提案すれば5カ国が反対するでしょう。核拡散どころの話ではありませんから。しかし対象となっている国家は、この協議している国家ではない主権国家ですから、止めることは出来ないかも知れません。
国力低下のアメリカは、東アジアからの軍の撤収を考えていることでしょう。しかし、以前にフィリピンからアメリカ軍を撤収した直後に、中共がに南シナ海に入ってしまったことを東アジア各国とも皆知っています。それが南シナ海を不安定化させた原因であることも。
6カ国協議の5か国が反対して、それでも北朝鮮の核が東アジアに配備されたら・・・少なくともこのような提案がなされれば、アメリカは東アジアから撤収できなくなります。
そして中共にも横暴を抑制するよう働き掛けるでしょう。中共は聞く耳を持たないでしょうけど。
北朝鮮の提案がこのようなものであったら・・・さて、日本はどうすべきでしょうか。
ただ、マルティ外相は「インドネシアは6カ国協議の全当事国と良好な関係だ。緊張緩和のため各国からの信頼を最大限に生かせればいい」と述べ、関係国に北朝鮮の提案を伝えると表明したので、おそらく核問題をめぐる6カ国協議の再開に関する提案だろうという事ですけど・・・?
インドネシアは北朝鮮と国交を保つ国家です。そして李外相は、ミャンマーからインドネシアを回り、シンガポールを回っているとか。
どうも単に6カ国協議再開の提案だけとは思えません。
海上自衛隊と米韓海軍による3カ国合同海上訓練が7月下旬に行われた時、それに反発した北朝鮮は「時がたつほど、わが方の核戦力はいっそう強化される」と恫喝していますし、北朝鮮外務省のチェ・ミョンナム副局長は、8月10日のミャンマーの首都ネピドーで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合に出席後、「われわれは核抑止力を強化する努力に拍車を掛けている。そのためにどんな行動もする権利があり、そうした権利を行使する」と述べ、必要に応じて4回目の核実験も辞さない構えを見せております。
6か国協議の目的が、北朝鮮の核化に対する日本核武装論を封じ込めることにあるのは、日本国民が意識していないとしても事実でしょう。
日本は、この6か国協議に拉致問題を持ち込みましたので、議論が焦点を失ってしまいました。が、これが功を奏して、北朝鮮と日本の間には拉致問題の方が核問題よりも比重が大きいことを世界に示した格好になったわけです。
ゆえに、北朝鮮は拉致被害者の返還実現を演出して、安倍政権の核問題に対する動きを封印しました。
アメリカは、複雑なアジア情勢がつかみ切れていない事と、ウクライナ問題を切っ掛けとして、石油メジャーのエネルギー寡占の邪魔をしているプーチン・ロシアを潰そうとやっきになっておりますから、6カ国協議などには消極的でしょう。
むしろ安倍・日本がプーチン・ロシアとの接近をこれ以上進めないように、ロシア軍による北方領土での軍事演習に関連して「米国は日本の主権を確認している」と述べるなど、北方領土問題で日本を支持する米政府の立場を表明したりしております。
それならば、日露での北方領土返還の話し合いをバックアップするかと言えば、邪魔はしても協力はしないはずです。
ロシアが今、北方領土で軍事演習を行っているのを見れば、間違いなく11月にプーチン大統領は日本に来るつもりだろうことが判ります。
つまり交渉を有利にするための北方領土での大規模演習だろうと思うからです。国後と択捉はロシアが完全に実効支配していることを印象付けておこうという・・・
もともと北方領土は、「紛争を維持させて統治する」というアングロサクソンの常套手段が機能しているだけです。そしてこれがウクライナにも適用されはじめているようですね。気を付けないと・・・
さて、このような情勢の中で、北朝鮮はどのような提案をインドネシアにしたのでしょうか?
「東アジア地域の緊張緩和」という意味が、核の廃絶ではなくて、アメリカの関与を低減する(軍を撤収させる)という提案かも知れませんね。
そうすると、中共が東アジアを蹂躙してしまう恐れ(ほぼ100%)が出てきます。そこで、北朝鮮の核兵器をインドネシアを始め、ミャンマー、シンガポール、フィリピンなどに配置して中共を牽制するという提案だったらどうでしょうか。
東アジアの不安定要因は中共だけです。かつては共産主義国家と自由主義国家のイデオロギー対立の犠牲になっていましたが、冷戦構造が終わりアメリカの国力低下に伴って、中共がその不安定化の原因になってきています。
その根拠に、東アジアで核保有国が中共だけだったということがあると思います。インドとパキスタンの核兵器は東アジアの不安定化とはあまり関係がありません。
北朝鮮の「核」であれば安価です。ですからこれら東アジアの国々も持つことが出来るという提案かも知れませんね。
そしてこれで中共を牽制すれば、中共の横暴は止められるということです。
この提案、6か国協議で提案すれば5カ国が反対するでしょう。核拡散どころの話ではありませんから。しかし対象となっている国家は、この協議している国家ではない主権国家ですから、止めることは出来ないかも知れません。
国力低下のアメリカは、東アジアからの軍の撤収を考えていることでしょう。しかし、以前にフィリピンからアメリカ軍を撤収した直後に、中共がに南シナ海に入ってしまったことを東アジア各国とも皆知っています。それが南シナ海を不安定化させた原因であることも。
6カ国協議の5か国が反対して、それでも北朝鮮の核が東アジアに配備されたら・・・少なくともこのような提案がなされれば、アメリカは東アジアから撤収できなくなります。
そして中共にも横暴を抑制するよう働き掛けるでしょう。中共は聞く耳を持たないでしょうけど。
北朝鮮の提案がこのようなものであったら・・・さて、日本はどうすべきでしょうか。
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