2014年3月26日水曜日

日米韓、首脳会談は45分間

日米韓首脳会談の行われる直前の3月24日、中共の習近平国家主席と会談した朴槿恵大統領です。
この会談は30分の予定でしたが1時間以上になって、中共が日米韓の連携強化にくさびを打ち込む思惑が見え見えの会談でした。

会談内容は、安重根の記念館が1月にハルビン駅に開設されたことを朴大統領が評価し、習主席は「私が記念館建設を指示した。両国国民の安重根への思いを強め、中韓の重要な結び付きとなる」と述べたとか。
朴大統領は、「両国国民から尊敬される安重根義士を忍ぶ記念館は、友好協力の象徴になる」などと応じたと言うことです。

そして、習氏がさらに「日本統治に抵抗した朝鮮人部隊「光復軍」を記念する石碑が近く、部隊の拠点があった西安に完成する」と説明して、朴氏は「意義深く思う」などと話したそうです。
日本の敗戦で「日本だけが悪者」になっていなければ国家の基礎が無くなってしまう両国の反日会談は、こうして1時間以上語り続けられたようです。

そして翌25日、ドイツの新聞、フランクフルター・アルゲマイネ紙に掲載された朴大統領のインタビュー記事で、「日本の一部の政治指導者が慰安婦問題などで韓国国民の心を傷つけていることが日韓関係を阻害してきた。ドイツが戦後、周辺国に謝罪し和解した歩みを日本も参考にして学ぶべきだ」などと述べております。

日韓の和解は、1965年(昭和40年)6月22日に日本と大韓民国との間で結ばれた「日韓基本条約」でなされております。この条約は英語と日本語と韓国語で文書化され、両国に保管されているはずですから、もしこれが和解でないというのならば、その旨はっきりとご指摘いただきたいものです。
もしこの条約を破棄するのなら、この条約に基づいて支払われたODAのお金も返還していただくことになる旨、はっきりとしておきましょうね。

またこの条約では、竹島問題は紛争処理事項として棚上げされております。決して竹島を韓国領土とはしておりません。
さらに「歴史認識問題」について、韓国側は「そもそも日韓併合条約は無効であった」と主張し、日本側は「併合自体は合法的な手続きによって行われ、併合に関する条約は有効であった」という主張でした。
そこで条約では、「日韓併合条約は、もはや無効となった」としてあるはずです。

以上のことが念頭にあったのかどうかは判りませんが、日米韓の首脳会談が3月26日に行われました。
オランダ・ハーグの在オランダ米国大使公邸で、オバマ大統領、朴槿恵大統領、そして我が国の安倍晋三首相の3名が、ニコニコ笑って「お会いできてうれしい」という朴氏の言葉から始まったようです。

オバマ大統領は、「韓国と日本は米国の世界で最も緊密な同盟国の2つだ」と述べ、朴大統領は「北朝鮮のいろいろな動きを受け、3カ国のより緊密な協力の必要性が高まってきた」と応じ、安倍首相も「日米韓の緊密な連携を確認することは極めて重要だ」と指摘したそうです。

会談の主目的は「北朝鮮の非核化の実現」だったようで、「日米韓の一層の緊密な協力のほか、中共が果たす役割が重要」ということを話し合ったとか。現実はもっと複雑なのにね。
安倍首相は、朴大統領に「日朝の外務省局長級協議の今月末の再開」を要求し、会談は終わったようです。

そしてこの会談の裏側では、防衛対策が動き出しています。
3月20日にはジャカルタに於いて、防衛省の西正典事務次官と韓国の白承周国防次官が会談しています。
内容は北朝鮮情勢や日米韓の防衛協力の強化についての協議だったようです。
アメリカと韓国は、現在も「フォールイーグル」という野外機動訓練を実施中で、それに対して北朝鮮側は30発以上のミサイルを日本海に向けて発射しています。

そして同じころ、北朝鮮は拉致被害者の横田ご夫妻をモンゴルに呼び、孫と曾孫に合わせるなどの行動をしています。
また、ロシアはウクライナのクリミア半島を軍事制圧し、クリミア半島をロシアに併合すると発表しました。

複雑に見えるこのような軍事情勢は、中共の経済破綻を考えると同一線上に並ぶのではないでしょうか?
中共を挟んで、東と西で行われる軍事的ゲームは、近い将来起きるであろう中共の経済破綻の際に、いかに有利なポジションを占めるかが背後にあるような気がします。

日米韓の連携強化のための会談は、朝鮮半島の非核化をテーマにしておりますが、対中防衛であることは明確です。だからこそ会談直前に朴大統領と習主席が会談したわけでしょうし、北朝鮮が横田夫妻と孫の対面によって脱中共に焦っていることも、中共経済の破綻を意識した行動と取れます。

ロシアがクリミア半島に軍を配置するのも、もしかしたら中共の経済破綻で始まる西側混乱の守りを固めることが目的ではないでしょうか?

すでに中共国内では、銀行での取り付け騒ぎも始まっています。闇の銀行の理財商品デフォルトも繰り返されてきました。
不可解なマレーシア航空機の事故も、中共脱出の華人の仕組んだ芝居だったようにも思えます。無理やり事故としてクローズしようとする各国の思惑も見え隠れしております。

このような情勢の中での「日米韓首脳会談」であること、しっかりと認識しましょうね。

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