昨年11月、鹿児島県沖の日本の排他的経済水域(EEZ)で、水産庁の取締船「白萩丸」から立ち入り検査を受けていた中共の漁船が同庁職員12人を乗せたまま半日以上逃走した事件がありました。
外国人の違法操業を規制するEEZ漁業法(国連海洋法条約に基づいて作られた日本の法律)違反容疑で、同庁職員が立ち入り検査を始めた直後に、彼らは漁を再開したうえに逃走を始めます。取締船が追跡して停船を求め続けました。
水産庁の職員12人は、漁船内部で立ち入り検査を続行していたようですが、その時多数の中共漁船とみられる船団が接近していたことが、おそらく哨戒機のレーダーで見えたために、取締船は立ち入り検査中の職員らの安全確保を優先し、漁船に検査の中断を伝え、漁船側は接舷に応じ、取締船は職員を収容し、その場を離れたそうです。
漁船団と対峙すれば、船舶事故など大きなトラブルになる可能性があり、暴力行為(戦争行為)になれば海保から自衛隊の出動となり、相手が人民解放軍を出して来たら本物の戦争に発展しかねない状況だったようです。
今だ占領憲法の日本は、しかたなくトラブルを避けるために、職員らの収容を優先せざるを得えなくなり、収容後に現場を離れたそうです。
そして今年になって、味を占めたのかどうか中共の漁船が、1月27日に再び宮古島(沖縄県宮古島市)の周辺海域に入って操業を始めました。
今度は、日本のEEZを航行するこの船(浙臨漁12786)を海保の航空機が発見し、海保の巡視船が28日11時40分に停戦命令を出しました。
宮古島の北約152キロの海上(尖閣諸島の近傍)で停船した「浙臨漁12786」には、8人の乗組員が乗船していました。
どうやらサンゴの密漁をやっていたようです。現行犯逮捕なのでしょうか、物証などの証拠固めは出来たのでしょうか・・・
今度は船長を逮捕しました。船長はリュウ・メイロン容疑者(38歳)です。
やはりすぐに釈放してしまうのでしょうか。世界中が見守っているでしょう。中共の圧力に屈して釈放してしまえば、世界のどの国も日本を対中戦略で当てにできないと思うはずです。そうすれば中共の包囲網から脱落してしまうかも知れません。包囲網を作ったのは安倍政権なのに、国内の反発によって脱落し、そして日本が中共から侵略されても、どこも助けてくれない状況に陥ることになるかも知れません。
あのカナダでも、何人もの人質を取られ、死刑判決まで求刑されても、まだ頑張って「孟晩舟副会長」を中共に戻しておりません。(保釈したのは居場所を判らなくするためだと思います)
我が国の海上保安部は「捜査に支障がある」として、リュウ・メイロン容疑者の認否を明らかにしておりません。
これから極秘の捜査、尋問が行われるのでしょう。ここで中共の日本侵略の作戦をどこまで聞き出せるかが問題となるでしょう。(リュウ容疑者が偽装漁民であれば・・ですが)
今後、中共は民兵を乗せた偽装漁船を大量に尖閣海域(東シナ海)に送り込んでくる可能性があります。今回のような単独行動をしているサンゴ密漁の船を見つけては逮捕し、船長から何らかの情報を聞き出すことは必要なことでしょう。
昨年の白萩丸の事件では失敗しました。敵漁船の船内で立ち入り検査を始めたため、漁船が動かされ逃亡して時間を稼がれ、仲間の偽装漁船に助けを求めたのでしょう。
この立ち入り検査とは、一種の「船舶の臨検」になるわけで、ここで相手が臨検を拒めば戦争に発展する行為です。相手の船に乗り込めば、そこで殺害される危険性もあります。
少なくとも逮捕し身柄を拘束し、陸上で取り調べれば一種の「犯罪捜査」と言う事になりますから戦争行為ではありません。
もし中共側が何か言ってきても相手にする必要はないわけです。ですから今回は船長逮捕という手段を取ったのでしょう。
この船長が偽装漁民であるかどうかは判りません。もし偽装漁民であれば、かなり情報を知っていることになります。
単なるサンゴ密漁者であれば、犯罪者として裁判と収監を行うだけです。
これを徹底していけば、東シナ海や小笠原海域の中共の単なる漁民による違法操業は少なくなるように思います。
それでもやってくるのは偽装漁民で、政府の何らかの命令を受けてやってくると思えばいいのではないでしょうか。そしてこれは明らかに侵略を意図した戦争行為になると見なせば良い訳です。
中共側は戦闘行為には出ないでしょう。海保の人数と漁民の人数で、圧倒的に漁民が多くなれば暴力行為には及ぶと思います。海保職員は殴り殺されるか漁具で刺されるか、そんなところだと思います。
だから出来るだけ船長を逮捕し、漁民と分離することですね。今回のような処置でもいいのではないでしょうか。後の7名の乗組員をどうしたのか判りませんけど。
我が海上保安庁は、今年は大変な年になりそうですね。
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