2016年9月30日金曜日

二重国籍問題に見る国民の意識

私の祖母が生前申すには、「そうか、お前は戦争を知らないんだね。」「日本はずっと勝ってたんだよ。でも最後に負けた。偉そうにしてたけど・・・バチが当たったんだよ、きっと」などと・・・
私の母も「(祖父は)いつも威張り腐っていた。負けた時はがっくり来てたけど・・」などと話していました。それは昭和50年代の頃でした。このような感覚が日本にあったことも忘れてはならないのではないでしょうか。

私の祖父は軍に関係していましたから、戦前は相当威張っていたようです。
共産主義者などを、現在で言うところのテロリストのように扱っていたようです。もっとも共産主義側も武力革命などと言って、特高と銃撃戦をやっていたようですから、どっちもどっちですけどね。
で、戦争が始まると彼らはソビエト連邦など、共産国へ疎開(逃避)しました。
大東亜戦争中はソビエトで世界共産主義革命などを学んでいたようです。

そしてこの頃のアメリカは、ルーズベルト大統領の奥様がアメリカ共産党員だったりして、アメリカの中にも共産党があったわけです。
もちろんこの共産主義者の背後には国際金融資本が居たことも忘れないでおきましょうね。

日本の敗戦で、もと軍人たちに対する国民感情がどうなったか、そのことは想像するしかありませんが、無視はできないのではないでしょうか。
そこにアメリカの共産主義者が戦勝国として入り込み、そしてソビエト連邦に疎開していた日本の共産主義者が戻ってきます。

占領日本のこのような環境の中で「極東軍事裁判」が開かれ、日本の軍部独裁が悲劇を生んだことにされ、ABCD包囲網は何も語られず、7名の戦犯が絞首刑。そして国際連合の憲章をコピーしたような日本国憲法を押し付けられます。

共産主義とアメリカ資本主義は同根です。ただ国家資本の産業か民間資本の産業かの違いがあるだけでした。
ようするにグローバル経済を目指したわけです。国家資本は膨張主義となり、民間資本(ウォール街)はグローバル資本の略奪資本主義になっていったのだと思います。

キリスト教が「愛の宗教」などと言っていたことを逆手にとって、愛を性愛に置き換え、同性愛とか人権擁護、動物愛護で食文化の破壊などをして文化破壊を目論んだのは国際金融資本ではないのでしょうか。ユダヤ教を最高の宗教としておく目的もあるかも。
グローバル資本の邪魔になるのが各民族の優れた文化であることは間違いなさそうですからね。

戦後70余年、このような背景の中で日本国民は生活をしてきました。
ラジオからテレビ、そしてインターネットまで、情報がふんだんに我々の生活を取り巻きました。
そのような情報が、現在の日本国民に浸透しているわけです。

九州大学大学院比較社会文化研究院准教授の施光恒(せ てるひさ)氏は、産経の【国家を哲学する】と言うコラムで、蓮舫氏の二重国籍問題について、野党政治家が、ナショナル・アイデンティティー(日本への帰属意識)の大切さをほとんど認識していないとして、そこが一番深刻だと感じる・・と述べておりますが、日本の野党こそ、上記のような環境でグローバル革命を目指すことを教育されてきたからではないでしょうか。

「国境を無くせ」などという意識(あるいは無意識)が元にあって、国境をなくせば戦争が無くなるなどという妄想を信じ、そこから国家への帰属意識を「悪」としてしまうような極端な心理が動いているのだと思います。

ですから蓮舫氏には二重国籍に対する罪悪感は無いでしょう。日本国籍を取得し、法的には日本人になった後も「私は帰化しているので国籍は日本人だが、アイデンティティーは『台湾人』だ」などと2000年に週刊ポストで述べているそうです。

また、野党側も国家より国境なき世界を理想とする輩が多く、この蓮舫氏の意識を正しいものとして容認していたのだと思います。
しかし、三橋貴明が言うように二重国籍で選挙に立候補することは公職選挙法の「経歴詐称」に当たると思います。彼女は二重国籍であることを隠していた訳ですからね。

三橋氏は、メールマガジンで・・「蓮舫さんが二重国籍? ふ~ん・・・。で、何が問題なの」という日本国民こそが『日本の空気』であり一番問題なのだ・・と述べておられます。まさに敗戦後の病巣そのもののような気がします。
このような意見を、「右翼的だ」「排外主義だ」と反発する人も多いようですが、それなら他国の国民はほとんどが右翼的で排外主義になってしまうのではないでしょうか。

この病巣に一番効くのが「憲法改正」なのだと思うのですが・・・

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