豊洲市場への移転が延期されましたが、その後「盛り土問題」と言うのが出てきました。何でも「盛り土を提言した専門家会議に諮ることなく、都が独自の判断で盛り土をしないよう方針転換した」と言う問題だそうですね。
共産党の都議や、民進党の都議が盛り土をしていないコンクリート床下の写真などをマスコミに公開し、雨水が溜まっているとかなんとか述べていました。
しかし、建築技術面から考えればここに盛り土の必要はないはずです。コンクリートは固まるときにアルカリ成分が出てきます。それが水に混ざって強アルカリ性を示したとしても、それ自体は通常のマンション建設などと同じはずです。
コンクリートの床下には設備の配管があり、メンテナンスの為に使われる空間が必要なのではないかとも思います。
なぜ専門家会議が盛り土を提言したのかどうかは判りませんが、「必要なし」という建設の専門家の方が正しいように思うわけです。
と言うわけで、問題は「盛り土」の費用が支払われたのか支払われていないのか、そこにあるのではないでしょうか。
盛り土をやったことにして費用を支払い、しかし盛り土はやっていなかったとすれば、それは詐欺に当たります。
しかしそのお金がもし支払われたとすれば、どこに支払われたのか、業者に支払われたとすれば「やっていない工事を請求したのかどうか」となり、そのお金がどこに流れたのかを追求することになるでしょう。
盛り土を提言した専門家会議とは、どのような専門家だったのでしょうか。
さて、小池都知事がリオのパラリンピック閉会式で旗を受け取りに出かけている間に。自民党東京都連は7月の都知事選で党方針に反し小池百合子知事を応援した豊島、練馬の両区議計7人を離党勧告処分とすることを決めたそうです。
そして自民都連の新会長に下村博文党幹事長代行を選出し、幹事長に高島直樹都議、総務会長に萩生田光一官房副長官、政調会長に井上信治党副幹事長という人選を行ったとか。
新会長の下村氏は、10月末までに勧告に従わない場合は除名処分もあり得るなどと語っています。
また、国会議員の若狭勝衆院議員が小池知事を応援したことでは、厳重注意処分にとどまったことを都連はどう判断したのかという問いかけに対して、「国会議員については党本部が判断。都連と立場が違うのでやむを得ない部分もある」などと述べたそうです。
この都知事が留守の間にこのような自民都議連の人選を行うことなど、やり口が「イジメ」方式であり、背後に内田茂氏が居ることを都民は皆感じているのではないでしょうか。
東京都選出の国会議員は、選挙の時には都議や区議の協力を仰がねばならず、そこに都連との貸し借り勘定が派生し、持ちつもたれつの関係が出来上がっていますから、内田茂氏の人脈が、自民都議連内だけでなく、自民党本体にまで伸びているようであり、小池氏の戦いはさらに厳しくなるでしょう。
そして、それが安倍政権打倒を目指す野党の絶好の攻撃対象になるとすれば、小池都知事は汚職の調査をもっと早め、自民都議連の浄化を進めなければならないわけです。
二重国籍を持ち北京大学留学生だった「蓮舫民進党代表」は、今後も共産党との連携を続けると述べていますから、民進党と共産党が国会でも東京都の腐敗問題を追及してくることは間違いないでしょう。
小池都知事はリオ出発前の6日、日本記者クラブでの会見で、「政治に関心のある人々を対象に塾、ワークショップというのは開いてもいいのかな」と、政治塾をつくる思惑を明かしています。
自民都議連からイジメられ追い出された都議や区議を受け入れ、来年6月の選挙では小池塾から立候補するように計画しているのかも知れません。
東京五輪の膨大な経費、築地市場移転問題から派生しているであろう都政の暗部にメスを入れ、膿が出はじめれば、来年の都議会選挙では自民都議連は窮地に立たされるでしょう。
その成り行きを見て小池都知事は新党結成も視野に入れているのではないでしょうか。小池氏は「戦後保守」であり、そういう意味では「(おおさか)維新の会」などとの連携も可能でしょう。では伝統的保守である「日本のこころ」などとはどうでしょうか。どのような政策すり合わせが可能なのか、そろそろ有権者の立場で検討していくことも必要なのかも知れません。
小池都知事と内田茂氏の戦いは、来年の東京都議選挙に向けて今後も激しくなって行くでしょう。
戦場は東京五輪の工事発注と豊洲移転の不正摘出です。
自民党都議連に自浄作用がないとすれば、小池新党(仮)によって浄化していくしかないわけですね。
そしてそれを成すことが出来るのは、我々都民の一票であることは間違いないわけです。
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