安全保障法案が可決成立した翌日の20日、沖縄で米軍基地の辺野古移転反対をしている翁長沖縄県知事が、何故かスイスジュネーブの国連へ赴き、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設で「人権侵害が行われている」と訴えました。
翁長知事は、前任者である仲井間前知事が行った普天間米軍基地の一部を辺野古へ移転することを承認したことを、「承認に瑕疵(かし)があった」それは「環境対策の不備」だ・・・として「承認取り消し」の手続き開始を表明しました。
これをバックアップするのが、有名な沖縄2紙で、アジびらに過ぎないと言われる沖縄の新聞がこの翁長県知事を盛んに応援し、あたかも沖縄県の民意であるように報道しております。
しかし、菅義偉官房長官は「埋め立て承認の申請で十分な資料を提供し、沖縄県と数回やりとりを実施した。これらを踏まえ、当時の仲井真弘多前知事が合理的に判断し、埋め立て承認をしており法的瑕疵はない」と強調し、もし取り消しが発令されたら政府は埋め立て承認の取り消しの効力停止を発動すると発言しました。
ここまでくると法廷論争になりますが、「法廷闘争では『ただちに違法とまではいえない』と切り捨てられるのでは」と言うのが県政の幹部の見通しのようです。
そこで手詰まりとなった翁長知事は、世界世論に訴えようと国連人権委員会へ赴いたわけですね。沖縄県民の税金を使って・・・
翁長知事は、21日に国連の人権理事会で、沖縄に米軍基地が集中する現状を紹介し、「人々は自己決定権や人権をないがしろにされている。あらゆる手段で新基地建設を止める覚悟だ」と主張したそうです。
また、「日本政府は民意を一顧だにしない」などと、いかにも日本政府が国民を弾圧しているような発言まで行ったそうですね。
国連人権理事会では、この後に駐ジュネーブの日本政府代表が発言を求め、長い時間をかけて辺野古移設を検討し沖縄県と合意した経緯を明らかにし、「日本の平和と安全を確保することが何より重要だ」と知事に対する反論を展開しました。
翁長知事は、あたかも沖縄県民すべてが辺野古移転反対となっているように演説しましたが、現実は一部の反戦平和を訴える県民だけで、基地提供者などは地代を受け取っており、反対などしてはいません。また、普天間や辺野古には日本本土から来たサヨクがはびこり、反対運動を継続的に行えるような援助をしているそうです。その資金が中共から出ていることも噂されています。
8月19日の深夜、辺野古の活動家達(本土から来たサヨクも含む)によって違法に設置されているテントや横断幕を撤去しようと、県内の若者達(男女約20名)が、辺野古キャンプシュワブ前を訪れ、フェンスに違法に張られた横断幕を破き、そこに寝泊りしている活動家たちとトラブルになったりしております。
(これは翁長知事の「人権が犯されている演説」を裏付けようとしたのかも知れませんが・・・)
そんなことは眼中にない翁長知事の「・・民意を一顧だにしない」という発言に対し、辺野古区の住民は「知事は区の民意を無視している」と反発していたようです。
スイス・ジュネーブまで税金で赴いた翁長知事に対して、寄付で集めたお金でジュネーブに赴いたもう一人の活動家がおります。こちらは辺野古移転賛成派の活動家です。
名前は「我那覇真子」女史(26歳)。インターネット番組「沖縄の声」のキャスターでもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=MQ0D8JFN54o
我那覇女史は、22日に人権委員会での発言を許され、「沖縄で人権侵害はない」「知事は尖閣諸島を狙う中共の脅威を無視している」との発言で翁長知事を批判しました。
この22日は、別の非政府組織も翁長知事に同調し、「日本政府は沖縄の先住民の自己決定権を尊重すべきだ」と述べておりますが、それに対しても我那覇女史は「真実ではない。プロパガンダを信じないでください」と呼びかけました。
そして、「沖縄が先住民の土地だと主張することで沖縄を独立に導こうとする人たち、それを支持する中共こそが地域の平和と安定を脅かし、人権への脅威だ。中国が東シナ海と南シナ海でみせている深刻な挑戦行為を国連の皆が認識することが重要だ」と語りました。
アングロサクソンがよく使っていた「住民の分断」作戦が沖縄でも使われているようです。仕向けているのは中共でしょう。
これが沖縄独立の真の目的だと思います。ウガンダで「ツチ族」と「フン族」を対立させた、あのやり口です。もともとツチ族・フン族などという民族はいなかったのですよ。植民地統治の謀略があっただけです。
日本での手詰まりをジュネーブの国連で権威づけしようとした翁長知事ですが、この我那覇女史のジュネーブ登場でかなりダメージを受けました。
ジュネーブの人権委員会の方々はどのように受け止めたのでしょうか。おそらく日本の国内問題をこんな形で見せつけられるとは思ってもいなかったのではないでしょうか。
アフリカや中東の人権問題しか念頭になかったジュネーブで、「肥満が増えて困っている過食の沖縄の人権問題など、取り扱っている暇はない! 国内問題を持ち込むな」と怒って言ってもらえればいいだけなんですが・・・
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