2015年3月4日水曜日

華人の蛮行を世界に知らせよ

産経に櫻井よしこ氏が、「『日本の歴史的蛮行』の数々が中国自身の伝統的行動に他ならないことを世界に発信せよ」というコラムを書いています。

つまり、「日本人の蛮行」として慰安婦問題や南京大虐殺で述べていることは、すべて中国人の所業(発想)であることを中国の歴史書が教えてくれるというのです。
「日本人の蛮行」の元になっている悍ましい所業が、「資治通鑑」という中国の歴史書に出ていることばかりだという訳です。

「資治通鑑」とは、紀元前403年から紀元959年までの1362年間の中国大陸の歴史を収めた書物で、1065年に北宋の第5代皇帝の「英宗」の詔によって、司馬光が編纂した歴史書です。(明の英宗とは違います)
全294巻の大作で、1084年までかかって書かれたものです。

そしてこの中にさまざまな刑罰が描かれていて、単なる死刑ではなく、いかに残虐な殺し方をするかについて記述がなされているそうです。

櫻井氏は、性奴隷の部分で述べられている・・・
「反抗的な態度をとった慰安婦の少女を日本兵が裸にして手足を縛り、くぎの突き出た板の上で転がして血だらけにし、最後に首を切り落とした。その遺体を煮て、泣き叫んでいた他の慰安婦に食べさせると言った。」・・・
という部分や・・・
「池を掘って水を張り、蛇でいっぱいにして慰安婦40人を裸にして突き落とし、蛇にかませて死なせ、最後に池を埋めた。こうして部隊にいた少女の半数以上が殺された。」・・・
と言う部分について、これらの発想はすべて「資治通鑑」に描かれているということです。

「罪人をくぎの突き出た狭い箱に入れて揺らして死にいたらしめる刑」として考えたのは、五代十国時代の『びんの国』の軍使、薛文傑が考え出した刑罰とされているそうです。
また、「池を掘って水を張り、蛇でいっぱいにして罪人を落とし死に至らしめる刑」は、同じ五代十国時代の南漢という国の帝が考案した罰だそうです。(「水獄」と呼ばれていたとか)

そして資治通鑑には、罪人も幼子も殺して食べる人肉食の事例は数限りなくあると記されているそうですね。
南京大虐殺に描かれる「日本軍の蛮行」も、このように華人の発想からしか出てこない殺し方が多くあり、実際は「通州事件」に見られるように、華人が日本人に対して行った残虐行為の照射であることは間違いないでしょう。

こんな残酷なことをやっていた隋や唐の国に遣隋使、遣唐使を派遣していた日本です。その非人間的発想に嫌気がさして、「日出処の天子 日没する処の天使に書を送る。つつがなきや」という書簡を送って絶縁状態になったのは、日本国熟成にとっては良かったようです。

日本はこの後パブリック発想が定着し、「和」という合議概念(民主主義)が形成されていきます。政治主体は公家になって、天皇と皇室は政治とは切り離されます。これがうまく行って、それから300年以上、平安末期までこの体制が続きます。
公家のすさまじい既得権が、極端な経済格差社会を作ってしまい、やがて武家社会(鎌倉幕府)に変わります。
人生感が「命の使い方」を示すようになり、死生観が宗教的でなく哲学的になって行ったようですね。長い戦国時代を経て、織田、豊臣、徳川という時代の間に・・・

憎しみの昇華などもそうですが、「死を恐れる」のではなく「『無駄死に』を恐れる」となり、「殺すことは悪い」のではなく「無益な殺生は悪い」という具合に、どんな立場に立っても「人間としての矜持」をいかに全うするかが死生観の基本に備わっていったのです。(日本語の文脈の中に溶け込んでいったわけで、宗教性は持っていないと思います)

ですから日本人は、上記のような残虐な発想はしないわけです。なぜなら「かっこ悪い」からです。残虐性は憎しみの裏にある恐怖から出て来ることをよく知っています。その恐怖に負けると残虐性が出てきます。この恐怖に打ち勝つことこそ修行の目的であり、打ち勝って勝者だったのです。
明治以降もこの発想は残り、昭和の戦前、戦中を通してもありました。ですからこのような残虐性は日本軍人にはなかったと思います。
そして今も・・・クールジャパンの根底にあるのではないでしょうか。

このようなことを念頭に置いて、櫻井氏の言う「『日本の歴史的蛮行』の数々が中国自身の伝統的行動に他ならないことを世界に発信せよ」と言うことを実践していきたいですね。

しかし、現在の日本人を見ているとちょっと考えさせられませんか? 行き過ぎた個人主義は利己主義となり、「ひとりの人命は地球よりも重い」などという行き過ぎた人命擁護など、どうも「人間としての矜持」が失われつつあるような、そんな気も致します。

ある意味で、それが「戦争に負けたこと」なのかも知れません。だからこそ本当の「戦後レジームからの脱却」が必要なのだと思いますけど・・・

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