2015年3月29日日曜日

憲法改正を求める国民会議

3月19日に、衆議院議員会館にて「美しい日本の憲法をつくる国民の会」平成27年度総会が開催されました。
与野党の国会議員54名、保守系知識人と地方の代表者など約500名が出席されたそうです。

この「美しい日本の憲法をつくる国民の会」は、平成26年(昨年)の10月1日に設立されたもので、櫻井よしこ氏、田久保忠衛氏、三好達氏の3名が共同代表で、発起人として青山繁晴氏、小川榮太郎氏、神津カンナ氏、すぎやまこういち氏、船村徹氏、百田尚樹氏などが入っております。
幹事長は百地章氏で、事務総長が神道政治連盟幹事長の打田文博氏となっております。

その会で、平成27年度の運動方針を「平成28年7月の参議院選挙で、同時に憲法改正の国民投票を実現」することを目指すそうです。

憲法改正を党紀に掲げながら、国際社会の中で「敗戦国・日本」を続けなければならくて実現に至らなかった自民党でした。
しかし、祖父そして父の意志を継ぐように登場した「安倍晋三・内閣」は、この政権で憲法改正を成し遂げるという強い意志を持っています。おそらくこの国民会議は、その安倍首相をバックアップする・・いや、挫折させないようにする国民の意志を結集することが目的のようです。
一応バナーも貼っておきます。
<a href="https://kenpou1000.org/" target="_blank"><img src="https://kenpou1000.org/images/bnr_large.jpg" alt="憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会"/></a>

現在使われている「日本国憲法」が、1947年(昭和22年)5月3日に制定されたことは、5月3日を祝日として休んでいる日本人ならご存知のはずです。
そしてこの年は、敗戦国日本は主権を失い連合軍の占領管理下にあったことも事実です。占領中はその被占領国の法律を変更してはならない・・・と言うのが国際法の取り決めです。連合国最高司令官マッカーサー元帥はもちろんそのことを知っています。

しかし、1945年10月2日付の「GHQ一般命令4号」で、「各層の日本人に彼らの敗北と戦争に関する罪、現在と将来の日本の苦難と窮乏に対する軍国主義者の責任、連合国の軍事占領の目的を周知徹底せしめること」と言う、ウォー・ギルド・インホメーション・プログラム(WGIP)が始まっていました。

この目的達成には、日本の基本法(憲法)に罪悪感を刷り込めばいいことをマッカーサーは知っていましたから、日本政府を使って、あたかも日本人が望んで決めた憲法のような細工をしたわけです。

東京裁判、日本国憲法、公職追放と左翼知識人の登用、大東亜戦争(白人の植民地支配を糺す戦争)という概念を払拭し太平洋戦争とするための焚書などが、このWGIPの具体的な仕事でした。

「白人に二度と歯向かえないようにする」目的がこの憲法で、絶対に変えられないようにする部分が第96条であることは、WGIPという工作を知った日本国民なら誰でも知っていることです。

サンフランシスコ条約が締結された後、この占領憲法は自動破棄となるわけですが、これを「いつまでも有効」としたのは、登用されたあと、うまく立ち回った左翼知識人達でした。
教育者の中にうまく紛れ込み、子供たちに「日本国憲法」の正当性を吹聴してきたのが、結果的に「日教組」なる圧力集団になったのです。
今でも元教育者だった老人が、私の周りで「九条の会」として活躍中で、郵便受けにはしょっちゅうそのパンフレットが投げ込まれています。

このような、WGIPの工作の結果を見ながら黙って我慢していた国民が、やっと声を上げ始めたようです。それが「美しい日本の憲法をつくる国民の会」であろうと考えます。
まだ6割以上の日本国民はWGIPの作り出した「平和」(見えない檻の中の平和)に浸っていますが、彼らにも、もうその平和は崩れ去っていることを知らせる必要があるわけです。

憲法改正は、このWGIPの存在を国民に知らしめることに重点を置くべきです。いたづらに9条改正に走ると6割くらいの国民がアノミー状態になってしまうかも知れませんから。
それには、96条の改正だけを焦点にして、「9条の会」などの反対を抑え込む形で、憲法改正に必要な一連の段取りをやってみることです。

国会議員の三分の二以上の賛成と、国民投票での過半数の賛成をもって、国会議員の二分の一以上の賛成と、国民投票での過半数の賛成で改正出来るようにしておくことです。
その上で、憲法草案の吟味などを行うことが必要でしょう。それまでは、憲法解釈の極端な変更で国防対策をするべきではないでしょうか。

日本国憲法の第96条は、WGIPの発動によって絶対憲法改正が出来ない指標として三分の二条項とされたものです。
ですからこのマッカーサーの頑強な鍵を、正規の手法で開けることこそ、「戦後体制の終わり」を象徴するものだと思います。
そのためには、サヨクの思惑を利用するしかないでしょう。そのためにサヨクの苛立つ解釈変更を立て続けに行い、憲法を変更してもっと確実な平和憲法に持っていこうと言う動機づけを誘導するのです。

96条だけが改正されれば、その後はサヨクと保守系の論客が競って改正論をぶつけ合い、保守系が勝てば良いだけです。サヨク・マスコミのバリアはありますが、そんなことで負けるようでは日本の存続は無理ということですよ。

議会の半数を賛成されば良いのです。現実味が出てきます。保守論壇にはますます頑張ってほしいですね。

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