2012年10月26日金曜日

今度の石原新党、どれだけの国民が支持するか?


日本の政府が行き詰まりを見せています。国内政治は、公債発行特例法案などが今だ通過せず、民主党発の不況が広がり始めております。
国際政治が判らず、アメリカとの関係も中共の侵略性も判らずに外交を進め、この「善意の裏切り」にひどい眼に合っている米中は、すでに安倍自民党総裁への期待をつのらせて居ります。

関西発で期待を集めていた「維新の会」も、筆頭の橋下氏が市長を止めず、参加した国会議員が今ひとつぱっとしないのか、急激に人気が落ち込みはじめました。
衆議院解散で、政界再編を目論む戦後保守グループがこの「維新の会」を支持してきたこともあって、この落ち込みは問題のようです。

戦後保守とは、敗戦後の日本において、アメリカ施政のもとでの反共と経済復興を行ってきたグループで、サンフランシスコ条約締結後も政財界に既得権を保持し続けてきました。ですから日本再生と言っても、敗戦から復興へ躍進してきた日本に戻そうとする意識が高く、注意しないと後戻りする政策を打つかも知れません。

この戦後保守グループになるのかどうかは判りませんが、石原慎太郎都知事が25日午後、新党結成を表明しました。
ついにやったか・・と思う人も多いのではないでしょうか?
都知事は辞任して、新党の代表となるそうです。たちあがれ日本党は10月30日に解党し、この新党に加わることを決めております。

25日の記者会見では、中央官僚を批判し、国家財政を複式簿記にするとか、日本の教育制度の問題とか、横田基地の活用など、思いの丈を語っておりました。

最後に、都知事の交代について「私は猪瀬直樹さんで十分だと思っている。あんな優秀な人はいない。官僚じゃないし、同じ物書きでも私よりよっぽど優秀。言ったことは全て着手してくれた。(知事になれば)私の代わりに行動を取ってくれると思う」と、べた褒めでした。
しかし、猪瀬都知事は靖国神社を参拝されるでしょうか?そして中共に石原氏と同様の対処がとれるでしょうか?ちょっと心配でもあります。

産経の調べでは、この「石原新党」の支持率は51%と過半数をかろうじて超えたそうです。
「日本維新の会」との連携、小沢「生活第一党」との連携拒否などが好感をもたれているとか。
この石原新党、憲法改正を政策の中心に据えるということです。
安倍自民党総裁が、憲法改正には、まず「第96条」を改正することが先決としていますから、憲法改正にまとめるべき国体のあり方はひとまず置いて、各政党とも「第96条」の変更について3分の2以上を賛成させるように持って行く必要があります。そのために石原新党がどこまで保守系国会議員を束ねられるかが注目されます。

戦後保守に対し、真正保守というグループが存在します。「日本は良い国だ」と言って自衛隊を辞めさせられたという「田母神元空幕長」が会長を務める「がんばれ日本・全国行動委員会」が、この真正保守の代表のようになっています。(動きが派手。マスコミに無視されても平気ですから)
たくさんの日の丸を掲げ、粛々と行進する「かっこいいデモ」が、人目を引くようになってからもう3年くらいの月日が経過しております。このデモ行進、参加者に若い女性とか家庭の主婦も含まれるという、お行儀の良いデモですが、時として声を荒げて個人やマスコミ攻撃を始める緊張感も持っているようですね。(渋谷ハチ公広場で良く見ていました)
しかし、この「頑張れ日本」は政党ではありません。真性保守として、「戦後レジームからの脱却」を目指す安倍総裁の政治信条を支持している、行動する真正保守グループということです。

「石原新党」と「日本維新の会」、そして「みんなの党」が、安倍・自民党と緊張感ある政策協議して、国会が政策議論の場になることを期待します。無理して連携する必要などないでしょう。
国会で、各会派の意見を鮮明にして、妥協の産物である法案成立を国民の前にあきらかにして欲しいですね。各議員によってインターネットで国民に対して報告をしていただければ、マスコミはもう必要なくなります。議員によって異なるバイアスがかかりますから、国民は複数の報告に目を通して中立点を見出せばいいわけです。

こうして民主党(旧社会党)とマスコミ(そして日教組)が居なくなれば、日本国民は日本にもっと自信が持てるようになるのではないでしょうか?
真正保守が政治の立て直しを行えるようになって欲しいですね。

石原新党・・・とりあえず期待しましょう。

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