2012年10月21日日曜日

中共の暴力性問題視、アメリカ議会・政府委の年次報告


古森記者の報告で、アメリカ議会と政府委合同での中共の実態調査の報告書が発表されたと記されております。
この報告書は、今後のアメリカの対中政策に反映されるそうです。

この報告書で目を引いたのは、「中共政府による世界貿易機関(WTO)の規則違反も増している」という部分でしょう。
その他の人権関係とか自由抑圧(反キリスト)は、何度も聞かされてきましたから・・・

この委員会は、民主党のシェロッド・ブラウン上院議員と共和党のクリス・スミス下院議員が共に議長を務めるという、いわば超党派の会議。
その中で、「中共は過去5年、WTOの規則を破り、そのシステムをあざけるような行動を続けてきた。」と強い調子で非難し、「中共の国家資本主義は市場経済を対象とするWTOとは合致しない」と総括したそうです。
その上で、アメリカの政府と議会の両方に対し「中共への多様な対抗、抗議、懲罰の措置をとるよう勧告する」となっているとか。

世界第二の経済大国という数字上の現実は、「お金持ち=正義」と考えてきた欧米キリスト教文化に衝撃を与えているようです。
聖書の中の「タラントの教え」に見られる、「努力こそ豊かさの根源」、そして「それが正しいこと」とするキリスト教のテーゼが、中共(と言うよりも華人)の価値観には全く受け入れらていないことが、やっと判ってきたようです。

ペリー来航から、日本とアメリカの交流が始まり、キリスト教の価値観を何の抵抗もなく受け入れる日本を見てきたアメリカ。
同じ手法で中国も行けると判断したのでしょうか?
アメリカ国民が持つ中国大陸への幻想は、ヨーロッパから持ってきたもの。東洋の神秘と重なっているのかも知れませんね。

日本には、仁徳天皇の「民のかまど」という為政者の在り方を記した逸話があり、また江戸時代から「額に汗して働いて得た物こそ本物」という労働価値観が、普段の生活の中に溶け込んでおります。(最近は揺らいでおりますけど)
ですから聖書の「タラントの教え」を知らなくても、自然にそういう価値観が身に付いておりました。
しかし、中国はそうではありません。太古の昔から「中華思想」という選民思想に毒された大陸です。
ラルフ・タウンゼント氏の「暗黒大陸・中国の真実」という本を読むまでもなく、その妖気性はずっと以前から知っていました。

ゆえに、聖徳太子によって「日いずる国の天使・・・」という離縁状を叩きつけて国交を断絶した日本。今から1400年ほど前の出来事です。
この年次報告書は、アメリカがやっと聖徳太子の離縁状の真意に気付き始めたことを示しているようですね。

タウンゼント氏の描く中国大陸が、あまりにも教会から中国に派遣されている牧師たちの報告書と乖離していたのと、ルーズベルト大統領の思惑もあって、彼は真珠湾攻撃の直後から1年間、投獄されております。(牧師たちは嘘を報告していました。中国大陸に渡ると、みんな腐っていくようですね)
アメリカの中国大陸に対する幻想は、市場拡大の幻想と相まって、ニクソン大統領の北京訪問以降も、ずっと続いておりました。
この幻想を理論的に述べた、もっともらしいものが「中共も、豊かになれば民主化し、アメリカの友好国にもなる」というものでした。この幻想がオバマ政権の初期まで続いていたのですよ。

中共が共産政権のまま経済だけを開放し、独裁政権として自由経済を始め、日本の企業を招き入れ、工場などを作らせて共産党の財産に組み入れ、豊かになってアメリカに莫大な貸付を行い、アメリカの軍事機密を、留学生として出向いた賢いスパイによって盗み出し、自由経済システムに牙を剥くようになって、初めてその妖気性が判ってきたようですね。

日本にも中国に対する幻想があります。孔子の「論語」などが、教養として日本文化に入り込んでいますから、そこから大陸の幻想を見るのでしょう。また、共産主義化していることから、サヨク、マスコミなどもその幻想に駆られて親中になっております。

各国が持っている、この「中国に対する幻想」を手玉に取り上手に使う、妖気漂う中華の為政者。しかし、幻想は幻想でしかありません。
11月に入れ替わる幻想国家・中共の為政者。幻想から醒めかけている世界に対し、今度は現実の武力で攻めてくるのではないでしょうか?
東シナ海では、すでに尖閣奪取の訓練を始めています。1971年から、独断で勝手に主張している「尖閣の主権」を守るために。これが華人の常識のようですね。

日本と、そして世界の為政者たちは、この中共とどのように対峙するのでしょうか・・・

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