2012年8月9日木曜日

中共、インターネットの記者に記者証を配布。なぜ?

中共の政府系メディアがアメリカのメディアで存在感を増しているとか。
巨大な宣伝広告を掲げ、取材態勢も大幅に拡充してきているとのことです。中共政府は、欧米と競合できる「国際メディア」の構築を目指しているとの指摘がなされています。

今年2月の13日から17日まで、習近平国家副主席の訪米に関するニュースも、米国から大量に発信し、次期指導者のソフトイメージの演出を行っていたとか。

しかし、もはや時代はニュースペーパーの時代が終わり、テレビジョンの時代も終焉に近くなり、メディアの中核はインターネットにシフトしているところ。
多くのスポンサーも、広告宣伝費をテレビからネットへシフトしています。

そのインターネットに対し、中共は新たに記者証の発行を始めたと言うことです。
即ちインターネット系にニュースを流すための取材を行う記者は、中共では記者証が必要ということになるのですね。
国営通信新華社系の「新華網」や共産党機関紙、人民日報系の「人民網」など6サイトのネットメディアの記者がこの記者証を受けたとか。
今後、「捜狐」や「新浪網」などポータルサイトの記者にも記者証を発行し、共産党政府の管理を強化していく狙いがあるようです。

オリンピックなどでも、中共が何となく批判されているような雰囲気がありますが、中共はイメージアップをするためにメディアを何としても掌中に収めたいようですね。
中共のイメージダウンとなる記事は、どうしても止めたいということでしょう。そんなことをするから、ますます評判が悪くなっていることには気が付かないようです。

ともかく表面しか見ない中共の感覚。
アメリカに追いつき、追い越したい中共。ドルの強さに人民元を近づけるために取った方法が「石油資源の全量買い付け」のような行為でした。
2次大戦後、アメリカはドルと石油を結びつけドルの世界支配を実現していったことを、人民元で真似しようとしたのではないでしょうか?
また、ドルの評価はアメリカの強大な軍事力にあるということから、中共も負けずに軍事力強化を行えば人民元が世界通貨になるという考えではないでしょうか?

軍事力も持たず、アメリカの言うがままの日本。それなのにアジア、アフリカでは日本の評判が良いのはなぜか・・・日本から莫大なお金が「協力金」というような名目で使われていました。それが原因だとでも思ったのでしょうか、アフリカに対し中共は莫大な資金投下を約束しました。
しかしアフリカの中共に対する評判は決してよくなりませんでした。

大国になった中共。そのイメージアップはどうやれば出来るのか・・・のたうち回る中共。
・・・しかし、どうやっても中共には無理でしょう。
肝心の、「中核となる観念」が抜けているからです。それは「信用構築」というもの。どんなにお金を使い、軍事力を強化しても、それだけで信用を得ることは出来ません。
信用こそが経済の基礎であり、その信用を司っているものは・・・欧米ではキリスト教、ユダヤ人の間はユダヤ教、そして日本の場合は神道になります。
唯物視観の中国人にはどうしても判らない部分でしょう。

中共でキリスト教信者が増えているそうですが、信仰が政府統治を超えなければ、キリスト教による信用構築は不可能です。
それを可能にする社会のことを、自由主義社会と言うわけですね。
中共国民は、そこがどうしても理解できないはずで、また、もし理解してしまったら共産党は瓦解するでしょう。
このジレンマをかかえて、それで「のたうち回っている」わけです。世界中が迷惑していますけど・・・

アメリカのメディアを押さえれば、中共の悪評を押さえることが出来ると思っているのでしょうか?
インターネットメディアの活動家に記者証を持たせれば、中共に不都合な真実は隠せるとでも思っているのでしょうか?

宗教とか信仰を「非科学的」として排除すれば、信用を構築できない社会が生まれます。結果的にそういう社会は「恐怖政治」を作るだけです。
20世紀までに、嫌と言うほど見てきたのですけどね。

中共は、デカルトを脱して、そろそろ「ウィーン学派」のお勉強でもしたらいかがでしょうか?

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