鍛冶俊樹しのメルマガが送られてきました。「戦闘機F35導入は失敗か?」という見出しで、共同開発の戦闘機だから開発経費がうなぎのぼりになっていることを述べておりました。
初期の価格は50億程度だったものが、現在は99億に跳ね上がり、このままいくと190億くらいの価格になる予想が立てられております。
まあ、この値上がりの背景には、ドル安があることも確かでしょうが、それにしても高すぎます。日本側は「決定を白紙に戻す場合もあり得る」として、今後の交渉を進める方針のようですが、アメリカが納得するかどうかは判りません。
この交渉のために22日に訪米した防衛省の政務官の名前は「神風英男」氏。ちょっと洒落が出来すぎのようですが・・・
鍛冶氏は、F35よりもF22のほうが最強であるとの認識をされているようです。
そのF22を日本はライセンス生産をしようとしたところ、アメリカはそれを断ってきたとか。その背景に日本の「集団的自衛権」が不可能という事情が大きいとか。
F22は、インターネットを駆使した戦闘機。集団で敵に立ち向かうように作られているもので、それを「集団的自衛権を行使できない日本が買ってもしょうがないだろう・・」というのがアメリカ側の言い分だとか。
そこで共同開発のF35を進められたのですが、この開発が遅れに遅れて、2016年以降になるとか。冗談じゃない、日本の対中開戦は来年の6月だというのに。
私の知人も2名ほどが、「F35はだめだ。FA18のライセンス生産のほうが良い」と2年ばかり前に申しておりましたが、それが正しかったのかも知れませんね。
FA18の欠点はステルス性能が落ちること。即ち敵より先に発見され、先にミサイルを撃たれて撃墜されるというのですが、敵がアメリカでなければ十分なのではないでしょうか?
鍛冶氏のメルマガに、F35のテスト飛行の映像のURLが掲載されていました。(以下に転記します)
http://www.youtube.com/watch_popup?v=Ki86x1WKPmE&feature=colike
そしてこの映像を見た後に、そこに表示されるF22やその他の戦闘機の映像も見られます。
この映像には、さかんにF35が垂直着地を行う場面が出てきます。そう、F35は、あのハリア戦闘機のベクトル変換ノズルが使われているようです。
空母からの離陸も、離陸速度は超低速で、しかも浮き上がるように海面に出て行きます。タッチアンドゴーが、一旦停止してから行われる訓練など初めて見ました。
ホバリングの映像も面白いですね。艦載機としてはきわめて優れた性能を持っているようです。もしかすると、ヘリコプター空母からも発信可能かも?
この空中停止は、ステルス性能のひとつかも知れません。レーダーは飛行物体を捉えますが、停止していると判断がつきにくくなるでしょうから。
一瞬の判断遅れを誘発し、そこで先にロックオン、ミサイル発射が早ければ「勝ち」というわけです。
F35よりF22の方が強いかどうか、それはF35の完全なスペックが判らないと判断は出来ないのではないでしょうか?
何が原因で開発が遅れているのか。開発側の発表では、機体に金属疲労によるクラックが入ってしまったとのことでしたが、それならF22にはどうして金属疲労のクラックが入らないのか、そこが気になります。
形状はほとんど同じステルスデザインですからね。
もし、垂直着地による衝撃が原因なら、そこをクリアするのは意味のあることですね。こういうノウハウは敵はなかなか分析できないでしょうから。
(そこで問題なのが日本にはスパイ防止法が無いと言うことになりますが・・・)
英国のハリア戦闘機は、これまでの戦闘機による対戦の概念を変えているはずです。そしてハリアの技術はアメリカに引き継がれ、そしてステルス性が加味されてF35ライトニングになりました。
共同開発と言っても、このベクトル変換ノズルのノウハウを英国は決して手放さないでしょう。高温ガスが噴出しているノズルを、いかにして回転させるか。駆動装置の問題、ベアリングの問題・・・英国の生み出した恐るべき技術です。(開発中の犠牲者は半端でなく大勢居るはずです)
それを引き継ぐ航空機、F35ライトニング。
カタパルトなしで飛翔、空中停止と艦上への垂直降下は、航空戦術を大幅に変えるはずです。すなわち、これまでの航空戦闘の教科書がまったく役に立たなくなるばかりか、空母を核とした世界戦略の概念も変えてしまうのではないでしょうか?
日本はとりあえずFA18をライセンス生産して、時間をかけて、このアングロサクソンの名機「F35ライトニング」を買うことが望ましいのではないでしょうか?
2018年くらいを想定して・・・・
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