「麻薬」とは麻の薬でありますから、麻(ここでは大麻)から取った薬は麻薬です。
しかし、一方的に「だから法律で取り締まる」と言う事に、最近は反論が出てきているようです。それは大麻の成分がある種の病気に効果があることが、臨床的に判って来たからです。
ただし、やはり麻薬的効果はありますから、乱用の防止法は必要だと思います。「インド大麻からはハシシが取れるが日本大麻からは取れない」と言う話をよく聞きますが、成分としては日本大麻も持っているようです。
1676年に日本で刊行された「萬川集海」(忍術書)には、大麻の葉を乾燥させて粉にした「阿呆薬」なるものの記述があり、食事などに混ぜて薄茶3服ほど摂取させると「気が抜けてうつけになる」とされているとか。
およそ植物には何らかのアルカロイドが含まれます。寄り付く虫に対する抗体なのでしょうが、フェノールなどは明らかに毒物です。
フェノールの一種である「フィトンチッド」など、我々は森林浴などと言ってわざわざ吸いに森へ行きますが、微量であれば健康に良いと言う訳ですね。
麻の一種で亜麻という植物があります。長繊維が取れて柔らかく、布にして衣服に利用してきましたが、種子からは亜麻仁油が取れます。食用にもなり顔料のバインダーなどにも利用されてきましたが、建築の床材にも利用されました。現在「東リ」という社名になった企業がありますが、元は東洋リノリウムという会社で、亜麻仁油から床材を作り(リノリウムという名前でした)それを病院の床などに使っていました。
匂いがあり、黄土色のような雰囲気で嫌いな人も多かったようですが、適当な弾力で滑らず、良かったのです。しかしここに塩化ビニールが登場し、あっという間に病院の床は塩ビのタイルになって行きました。それから「院内感染」が問題になって来たと言います。リノリウムから塩ビに変わって行ったことと、院内感染が広がって行ったことの因果関係があるかどうか、それははっきりとはしておりませんが・・・
草やきのこの持つアルカロイドには人間の神経に作用するものが多いようで、一番有名なのがケシのぼうずから取ったアヘンと、それを精製したモルヒネです。またコカの葉から取ったコカインなどもあります。
コヒーの種子からはカフェインが取れます。少量ならば薬で、大量摂取は麻薬として精神に異常をきたします。
つまり大麻も同じではないかと言うことです。危険なのは神経に対する作用が強烈で、脳が快感を覚えてしまい中毒になり、大量摂取に向かう事です。
ヘロインや覚せい剤、LSDなどは科学的に作り出された薬物です。つまり自然界に存在する高分子で何らかの薬効があるものについて、高分子合成の手順で研究室で作り出すことが可能なのです。
ならばその構成の一部をいじって、どんな効果があるかを調べることも可能です。ただしこれは動物実験では出来ません。精神作用の効果ですから人間に投与することで確認するしかありません。とても危険な実験ですね。
それを行っているのが大麻成分の研究のようです。
イスラエルの有機化学者ラファエル・メコーラム氏がトップのようで“大麻研究の父”と呼ばれて居ます。そのメコーラム氏が「大麻は秘薬の宝庫」だと述べたことから世界中で研究がなされ始め、その時「大麻取締法」が邪魔となり各国で法改正が行われていると言う訳です。
現在大麻吸引の弊害として、笑いが止まらなくなったり、じっと一点を見つめたり、ふと記憶をなくしたり、無性にジャンクフードを食べたくなったりすることが報告されていますが、マリファナの過剰摂取で死亡した例は報告されていないそうです。
ただ習慣性はあって、常習的に使用すると有害であることは否定できないとか。
有効性としては。痛みの緩和や睡眠導入、食欲増進といった効果もあるようです。不安や精神的なショックを和らげるともいわれ、鎮痛薬や吐き気止め、気管支拡張薬、抗炎症薬としての薬効が期待され研究は進んでいるようですが、まだ確定はしていないとか。
大麻に含まれる化学物質の総称は「カンナビノイド」であり、その中のテトラヒドロカンナビノール(THC)が、脳内生成物質と同じように受容体と結びつくことも判ってきました。
そしてこの物質がエンドルフィンやセロトニン、ドーパミンと似た形で、脳内の特定の神経回路に作用することも判って来たそうです。
我が国では「大麻取締法」は生きています。ですから大麻の葉っぱを持っていればすぐに逮捕されます。麻布である芸能人が大麻を持っていて捕まり、取り調べに当たった警官の制服に麻布のマークである大麻の葉のデザインがしてあったとか。
大麻は古くから神道には無くてはならない植物です。長繊維が取れますから昔は衣類として重宝していたのでしょう。神社などのしめ縄なども本来は麻のロープで作ります。
それすらも「大麻取締法」で取り締まっていますから、行き過ぎの感はあります。大麻を麻薬だからと言うことで神道でも使用を禁止させたのはGHQでした。神道潰しの一環であり、我が国文化の破壊工作でもあったようです。
薬効成分の研究にしても警察と司法は「大麻取締法」を使って締め上げています。この法律を変えることが出来るのは国会しかありませんが、国会議員達は票にならないことはしたくないようです。
ですから未だに憲法改正も出来ていません。大麻の問題も票になるなら真剣に取り組むでしょう。
結局有権者の問題に帰着するのでしょうか・・・
ただし、やはり麻薬的効果はありますから、乱用の防止法は必要だと思います。「インド大麻からはハシシが取れるが日本大麻からは取れない」と言う話をよく聞きますが、成分としては日本大麻も持っているようです。
1676年に日本で刊行された「萬川集海」(忍術書)には、大麻の葉を乾燥させて粉にした「阿呆薬」なるものの記述があり、食事などに混ぜて薄茶3服ほど摂取させると「気が抜けてうつけになる」とされているとか。
およそ植物には何らかのアルカロイドが含まれます。寄り付く虫に対する抗体なのでしょうが、フェノールなどは明らかに毒物です。
フェノールの一種である「フィトンチッド」など、我々は森林浴などと言ってわざわざ吸いに森へ行きますが、微量であれば健康に良いと言う訳ですね。
麻の一種で亜麻という植物があります。長繊維が取れて柔らかく、布にして衣服に利用してきましたが、種子からは亜麻仁油が取れます。食用にもなり顔料のバインダーなどにも利用されてきましたが、建築の床材にも利用されました。現在「東リ」という社名になった企業がありますが、元は東洋リノリウムという会社で、亜麻仁油から床材を作り(リノリウムという名前でした)それを病院の床などに使っていました。
匂いがあり、黄土色のような雰囲気で嫌いな人も多かったようですが、適当な弾力で滑らず、良かったのです。しかしここに塩化ビニールが登場し、あっという間に病院の床は塩ビのタイルになって行きました。それから「院内感染」が問題になって来たと言います。リノリウムから塩ビに変わって行ったことと、院内感染が広がって行ったことの因果関係があるかどうか、それははっきりとはしておりませんが・・・
草やきのこの持つアルカロイドには人間の神経に作用するものが多いようで、一番有名なのがケシのぼうずから取ったアヘンと、それを精製したモルヒネです。またコカの葉から取ったコカインなどもあります。
コヒーの種子からはカフェインが取れます。少量ならば薬で、大量摂取は麻薬として精神に異常をきたします。
つまり大麻も同じではないかと言うことです。危険なのは神経に対する作用が強烈で、脳が快感を覚えてしまい中毒になり、大量摂取に向かう事です。
ヘロインや覚せい剤、LSDなどは科学的に作り出された薬物です。つまり自然界に存在する高分子で何らかの薬効があるものについて、高分子合成の手順で研究室で作り出すことが可能なのです。
ならばその構成の一部をいじって、どんな効果があるかを調べることも可能です。ただしこれは動物実験では出来ません。精神作用の効果ですから人間に投与することで確認するしかありません。とても危険な実験ですね。
それを行っているのが大麻成分の研究のようです。
イスラエルの有機化学者ラファエル・メコーラム氏がトップのようで“大麻研究の父”と呼ばれて居ます。そのメコーラム氏が「大麻は秘薬の宝庫」だと述べたことから世界中で研究がなされ始め、その時「大麻取締法」が邪魔となり各国で法改正が行われていると言う訳です。
現在大麻吸引の弊害として、笑いが止まらなくなったり、じっと一点を見つめたり、ふと記憶をなくしたり、無性にジャンクフードを食べたくなったりすることが報告されていますが、マリファナの過剰摂取で死亡した例は報告されていないそうです。
ただ習慣性はあって、常習的に使用すると有害であることは否定できないとか。
有効性としては。痛みの緩和や睡眠導入、食欲増進といった効果もあるようです。不安や精神的なショックを和らげるともいわれ、鎮痛薬や吐き気止め、気管支拡張薬、抗炎症薬としての薬効が期待され研究は進んでいるようですが、まだ確定はしていないとか。
大麻に含まれる化学物質の総称は「カンナビノイド」であり、その中のテトラヒドロカンナビノール(THC)が、脳内生成物質と同じように受容体と結びつくことも判ってきました。
そしてこの物質がエンドルフィンやセロトニン、ドーパミンと似た形で、脳内の特定の神経回路に作用することも判って来たそうです。
我が国では「大麻取締法」は生きています。ですから大麻の葉っぱを持っていればすぐに逮捕されます。麻布である芸能人が大麻を持っていて捕まり、取り調べに当たった警官の制服に麻布のマークである大麻の葉のデザインがしてあったとか。
大麻は古くから神道には無くてはならない植物です。長繊維が取れますから昔は衣類として重宝していたのでしょう。神社などのしめ縄なども本来は麻のロープで作ります。
それすらも「大麻取締法」で取り締まっていますから、行き過ぎの感はあります。大麻を麻薬だからと言うことで神道でも使用を禁止させたのはGHQでした。神道潰しの一環であり、我が国文化の破壊工作でもあったようです。
薬効成分の研究にしても警察と司法は「大麻取締法」を使って締め上げています。この法律を変えることが出来るのは国会しかありませんが、国会議員達は票にならないことはしたくないようです。
ですから未だに憲法改正も出来ていません。大麻の問題も票になるなら真剣に取り組むでしょう。
結局有権者の問題に帰着するのでしょうか・・・
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