第二次世界大戦が終結して70年目の今年、中共はその政府の正当性を維持するために様々なプロパガンダを打ってきます。
その中で1938年12月から1943年8月までの4年半ほど、日本軍が重慶に対して行ったとされる爆撃を題材にした「大爆撃」という映画が話題になっています。
アメリカのフライングタイガーという戦闘機が出てきて、日本軍の飛行機を落とし、重慶が守られたことを米中の共通の歴史として世界に配布しようとするわけで、そのフライングタイガーの飛行教官役にハリウッド俳優のブルース・ウィルス氏を起用することで契約が行われたそうですね。
重慶と言えば、南京を追われて蒋介石総統が作った中華民国の新首都です。
つまり南京大虐殺の嘘がばれてきたので、今度は焦点を重慶に移して反日プロパガンダを始めるのだと思います。
そしてそこにアメリカ軍の義勇航空部隊「フライング・タイガース」を想定し、何とか日米分断を図ろうと言う訳です。
では実際の重慶爆撃はどんなものだったのでしょうか。
確かに南京攻略のあと、重慶に逃げた蒋介石を追って日本軍は重慶を爆撃しました。しかし1938年12月から1941年9月まででした。
この映画では218回の爆撃が行われたとしていますが、日本軍の記録では72回です。そしてこの映画では多くの民間人が殺されたようにするのでしょうが、要塞化した都市の爆撃は国際法違反にはなりません。
そして、当時の日本軍は、爆薬もガソリンも乏しく、爆撃対象は飛行場と軍事施設に限られていました。
重慶の守備はアメリカ製の高射砲で、それが爆撃機によく当たったそうで、一回の出撃で8機は落とされたそうですね。
当時の中国側の報告書には、「1940年6月上旬頃までの爆撃は、もっぱら飛行場と軍事施設に向けられていたが、重慶市街にも相当数の対空砲台があり、そのため日本側の被害も増大する状況となったので、作戦指導部は遂に市街地域の徹底した爆撃を決意した。」などと書かれているそうです。
重慶市街には相当数のアメリカ製対空砲台があったため、日本軍の被害が大きく、重慶攻撃は41年9月で終了にしたのでしょう。
それを嘘と誇張で描く中共のプロパガンダには毎回癖々としますが、日本側はチベット問題を中共批判でなく描きます。「ダライ・ラマ14世」という光石富士朗監督のドキュメンタリー映画です。
http://www.d14.jp/
この映画の中で、ダライ・ラマ法王は「今のままでは中国人が不幸だ」と述べておられます。チベット人だけでなく中国人をも救おうとしている法王の、「平和とは人の心から生まれるもの」という非暴力の主張です。
チベット自治区の中で華人による非人間的な弾圧の映像を出しながらも、法王のこの主張が繰り返されます。法王の暖かい人柄がうまく描かれた映画でした。中共の暴力の映像から、中共の崩壊が見て取れるような、そんな映画です。
また、ルンタという映画も作られています。チベット語で「風の馬」を意味する「ルンタ」というタイトルの映画は、焼身自殺、長期間の収監、拷問を耐え抜いた元尼僧などの姿を通して、彼等チベット僧の背景を描くドキュメンタリーで、「蟻の兵隊」などを手掛けた池谷薫氏の作品です。(まだ見ておりませんが)
もし、「大爆撃」という映画が日本で公開されたなら、同時にこれらの映画も見るべきでしょう。そうすれば、すでに中共国内に、分裂の風が吹き始めていることを感じとれるのではないでしょうか。
さて、台湾では来年に総統選があり、民進党が優勢のようです。また香港も一国二制度を守らせる要求は止まっておりません。
さらに満州が独立臨時政府を作っているようです。
満州民族は現在、国内に1500万人、他国に20万人ほど居ると言うことです。彼らが臨時政府を作ったのか、それとも日本の共鳴者が作ったのか、そこは定かではありません。
しかしこのまま中共政府が理不尽な圧力を加え続けると、分裂は現実のものとなっていくでしょう。
すでにアメリカは東アジアの国々から、対中戦略が本物なのかどうかを試されております。南シナ海の埋め立て基地建設を阻止できるかどうか・・・
アメリカも後には引けないでしょうし、習近平主席も引くことは出来ません。これが国際政治の舞台なのです。オバマ大統領が引くと、二度とアメリカは東アジアから信用されなくなりますし、習近平主席が引けば彼は政権を追われるだけでなく、中国共産党が崩壊するでしょう。
南京の次は重慶・・・それだけ必死なんですよ、中共は。
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