8月27日午後1時半から、ネットの中継を仕事をサボって見ていました。
カウントダウンが0になった時、本来始まるはずの白煙が出てきません。カウントダウンが止まり、やがて「しばらくお待ちください」と表示された時は、失敗だったことを直感しました。
理由はいろいろあるでしょうが、真っ先に頭に浮かんだのが「JAXA内部の派閥抗争」でした。Jaxaは東大の宇宙航空研究所と、宇宙開発事業団が合体して出来た組織です。
もともと肌の合わない2つの組織が合体したのですから派閥が出来て当然。それが開発の足を引っ張っていました。
それでも三菱や日立の優れた開発力などで、H2型ロケットは今や信頼されるロケットに成長しました。
Jaxaは、H2型ロケットの打ち上げなどは民間(三菱重工)に移管させ、コストダウンのロケット開発に焦点を絞りこみ、その結果が今回の打ち上げでした。
だから「失敗」となった時、また派閥抗争の悪癖が表出したのでは?・・と疑ったわけです。
今のところ、新しい技術であるコンピュータによるチェックシステムが誤動作したとか述べていますが、コンピュータのソフトウエアは人間関係インターフェースがうまく行っていないと、思わぬ落とし穴に落ちる危険性を常に含んでいる技術です。
まあ、次回9月の発射を待っていましょう。
さて、このイプシロンに関して韓国が因縁をつけています(いつものことです)。「大陸間弾道ミサイル(ICBM)への転用が可能だ」という発言です。
その通りです。このイプシロンは固形燃料ロケットです。常に準備しておくことが可能なロケットで、人工衛星ではなく核爆弾とか生物化学兵器を搭載すれば、いつでも敵国に発射することが可能。そういう技術であることに間違いはありません。
ただし、「包丁は人を刺し殺せるから武器だ」といっているのと同じようなものですけどね。
戦後、日本が宇宙開発としてのロケットを作ろうとしたとき、それに「待った」を掛けたのはアメリカでした。兵器になるという理由です。
その後、液体燃料のロケットでなければ良いだろうということで、糸川英夫博士を中心に固形燃料ロケットを飛ばし、研究を開始しました。
液体燃料ロケットだけが長距離飛行可能で、大陸間弾道弾になるという時代のこと。固体燃料などはどの国も見向きもしませんでした。
糸川博士は、「ロケットを飛ばす技術は液体でも固形でも同じ。ようするに制御技術」と言い切って、ペンシルのような小さいロケットで実験を続けていました。
やがてロケットで本当に宇宙を目指すことが可能になり、平和的技術として液体燃料も日本で開発可能になった時、それまでの糸川博士が積み重ねてきたデータがどれほど役立ったことでしょうか。
液体燃料のロケットが、発射間近に燃料を注入しなければならず、兵器としては不都合であることが判ってから、世界は固形燃料のロケットを再び模索し始めました。このとき、糸川博士の研究が見直されたことはむしろ当然でした。
しかし兵器開発が目的でしたから、日本ではその報道はあまりされませんでしたね。しかしこの頃から日本のミサイル開発が世界で懸念されていたことも確かです。
日本の誇るH2A/Bロケットは、液体燃料のロケットに2本ないし4本の固形燃料ブースターロケットを組み合わせたハイブリッドタイプです。
人工衛星を上げるためだけでしたら、ブースターだけで十分なことは以前から判っていました。
重量物を上げるには液体燃料ロケットが必要だったわけで、H2Bは大型バス一台に貨物を満載しても上げることが可能になりました。
ただ、H2B以上のロケットは現状では無理です。理由は種子島の大地には、それだけの地耐力がないからだそうです。
だったらもう一度「内之浦宇宙空間観測所」を使い、さらなる大型ロケットも可能なようにしようとする考えがあるかどうかは判りませんが、イプシロンは「内之浦宇宙空間観測所」を宇宙開発のもう一つの拠点にする計画なのだと思います。
これは鹿児島県にとっても、観光資源の開発となり有意義でしょう。
そしてこのイプシロンが成功すれば、この韓国のように「それは新型ミサイルだ」と宣伝してくれる国家があるはずです。日本は黙って開発を続けましょう。
聞かれたら「人類に役立つ衛星を、安く発射するためのロケットです」と言いましょう。それでも勝手に相手国は脅威に感じてくれますからね。
日本の安全保障にとっても、これは良いことですね。
理由はいろいろあるでしょうが、真っ先に頭に浮かんだのが「JAXA内部の派閥抗争」でした。Jaxaは東大の宇宙航空研究所と、宇宙開発事業団が合体して出来た組織です。
もともと肌の合わない2つの組織が合体したのですから派閥が出来て当然。それが開発の足を引っ張っていました。
それでも三菱や日立の優れた開発力などで、H2型ロケットは今や信頼されるロケットに成長しました。
Jaxaは、H2型ロケットの打ち上げなどは民間(三菱重工)に移管させ、コストダウンのロケット開発に焦点を絞りこみ、その結果が今回の打ち上げでした。
だから「失敗」となった時、また派閥抗争の悪癖が表出したのでは?・・と疑ったわけです。
今のところ、新しい技術であるコンピュータによるチェックシステムが誤動作したとか述べていますが、コンピュータのソフトウエアは人間関係インターフェースがうまく行っていないと、思わぬ落とし穴に落ちる危険性を常に含んでいる技術です。
まあ、次回9月の発射を待っていましょう。
さて、このイプシロンに関して韓国が因縁をつけています(いつものことです)。「大陸間弾道ミサイル(ICBM)への転用が可能だ」という発言です。
その通りです。このイプシロンは固形燃料ロケットです。常に準備しておくことが可能なロケットで、人工衛星ではなく核爆弾とか生物化学兵器を搭載すれば、いつでも敵国に発射することが可能。そういう技術であることに間違いはありません。
ただし、「包丁は人を刺し殺せるから武器だ」といっているのと同じようなものですけどね。
戦後、日本が宇宙開発としてのロケットを作ろうとしたとき、それに「待った」を掛けたのはアメリカでした。兵器になるという理由です。
その後、液体燃料のロケットでなければ良いだろうということで、糸川英夫博士を中心に固形燃料ロケットを飛ばし、研究を開始しました。
液体燃料ロケットだけが長距離飛行可能で、大陸間弾道弾になるという時代のこと。固体燃料などはどの国も見向きもしませんでした。
糸川博士は、「ロケットを飛ばす技術は液体でも固形でも同じ。ようするに制御技術」と言い切って、ペンシルのような小さいロケットで実験を続けていました。
やがてロケットで本当に宇宙を目指すことが可能になり、平和的技術として液体燃料も日本で開発可能になった時、それまでの糸川博士が積み重ねてきたデータがどれほど役立ったことでしょうか。
液体燃料のロケットが、発射間近に燃料を注入しなければならず、兵器としては不都合であることが判ってから、世界は固形燃料のロケットを再び模索し始めました。このとき、糸川博士の研究が見直されたことはむしろ当然でした。
しかし兵器開発が目的でしたから、日本ではその報道はあまりされませんでしたね。しかしこの頃から日本のミサイル開発が世界で懸念されていたことも確かです。
日本の誇るH2A/Bロケットは、液体燃料のロケットに2本ないし4本の固形燃料ブースターロケットを組み合わせたハイブリッドタイプです。
人工衛星を上げるためだけでしたら、ブースターだけで十分なことは以前から判っていました。
重量物を上げるには液体燃料ロケットが必要だったわけで、H2Bは大型バス一台に貨物を満載しても上げることが可能になりました。
ただ、H2B以上のロケットは現状では無理です。理由は種子島の大地には、それだけの地耐力がないからだそうです。
だったらもう一度「内之浦宇宙空間観測所」を使い、さらなる大型ロケットも可能なようにしようとする考えがあるかどうかは判りませんが、イプシロンは「内之浦宇宙空間観測所」を宇宙開発のもう一つの拠点にする計画なのだと思います。
これは鹿児島県にとっても、観光資源の開発となり有意義でしょう。
そしてこのイプシロンが成功すれば、この韓国のように「それは新型ミサイルだ」と宣伝してくれる国家があるはずです。日本は黙って開発を続けましょう。
聞かれたら「人類に役立つ衛星を、安く発射するためのロケットです」と言いましょう。それでも勝手に相手国は脅威に感じてくれますからね。
日本の安全保障にとっても、これは良いことですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿