ブッシュ大統領時代からオバマ大統領まで、アメリカの国防を担当した共和党のゲーツ国防長官が6月30日に退官し、変わって登場したレオン・バレッタ新国防長官。
ゲーツ国防長官がイラク、アフガニスタンからの米軍撤退の筋道をつけたのに対して、バネッタ長官は対中戦略を中心にした国防構想を練っているようです。
どうやらやっとイスラム圏の核戦略の背後に中共が居ることが判ってきたようですね。
世界戦略を巧みにこなしているように見えながら、結構場当たり的対応しか出来ないアメリカ。
そのためにパールハーバーから始まる日米戦争でどれだけの犠牲者が出たことか・・・
すべて共産主義者の陰謀だったことが判ってきたのは、レーガン大統領の時代になってからのこと。
その後ソビエトは崩壊しましたが、変わって覇権を獲保し始めたのが謀略国家の中共でした。
笑顔と接待の上手な中共に騙されて、その裏側で行われたパキスタン、北朝鮮の核武装。その手口がイランにも及んでいることにやっと気が付き始めたようです。
しかし、すでに中共は原潜核ミサイルの照準をアメリカ本土に合わせているようですし、先ずは極東の海からアメリカの権益を追い払おうと必死の戦略を立てています。
新国防長官のバネッタ氏は、CIA長官だった人。中共の戦略に関しては熟知しているのでしょうね。
経済的に追い詰められているアメリカで、国防費の削減を余儀なくされながら、それでも果敢に対中戦略を展開しなければならないという難しい条件のもと、バネッタ国防長官は「エア・シーバトル(空・海戦闘)構想」をぶち上げました。
ソビエトとの冷戦時代にあった「エア・ランドバトル(空・陸戦闘)構想」を、こんどは太平洋と極東の海を想定した戦闘にシフトした対中戦略の展開です。
CIAからの情報でしょうか、「人民解放軍は、高度な武力衝突において短期間で勝利する能力を構築しつつあるようだ」と述べ、「中共は台湾海峡有事における米軍の介入を想定した準備を進めており、(有事の際に)米軍がこの地域に接近することを阻む能力の強化を図っている」と分析しています。(そんなことを今更・・とも思いますけどね)
その上で、「米海軍、空軍の戦力が、近い将来(今年中か来年?)にあり得る軍事衝突で重要な役割を果たすのは疑いない」ということを述べました。アメリカの危機とはあまり感じていないのかな?
九州-台湾-フィリピンを結ぶ「第1列島線」を越えて、西太平洋での中共海軍艦艇の遠洋訓練を常態化させ、南シナ海・南沙諸島周辺でのベトナム、フィリピン漁船への威嚇発砲などを繰り返す中共海軍の示威活動に対して、エア・シーバトル構想を加速する必要性を強調したわけです。
この構想の具体化の最初は、中共の持つASBM(対艦弾道ミサイル)を無力化するための空母搭載型ステルス無人戦闘攻撃機「X-47B」(射程外から敵基地を叩く)の実戦配備を行うことだとか。
日本周辺海域での米中軍事衝突は、いよいよ現実味を帯びてきました。朝鮮戦争での本当の敵が、巨大なグレードアップを果たして姿を現してきたからです。
さて、日本の平和団体はどうするでしょうか? やはり中共の手先となって反米闘争である「戦争反対」の呪文を唱え続けるだけなのでしょうか?
インターネットなどはSNSなどを駆使して戦争回避に向けた行動が起きるでしょうか? 今の日本を見ていると絶望的な気がしますけどね。
この事態に対する日本政府としての具体的対応、自民党内のまともな議員(下野したり、少数政党に身を置いている議員も含めて)には、その構想だけでも持っていて欲しいところなんですけどね。米中衝突時に日本国家全体が人質にならないように・・・
そして中共にいる日本企業の日本人社員の方々は、おたおたしないで、きっちりと腹をくくってくださいね。大震災直後の被災者の方々のように。
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