1月20日のニューヨークタイムズ紙に、尖閣諸島問題について「中国の主張に強い歴史的根拠がある」とした記事が掲載されたそうです。
記述したのはニコラス・クリストフという記者で、「私の見解は、中国の領有権主張には揺るぎない歴史的根拠があるというものだ」というもの。
もちろんその歴史的根拠が何かは言及していないようですけど。
このクリストフ氏は、昨年の9月にも「中国の主張に分がある」「尖閣諸島の紛争で米国が日米安全保障条約を発動する可能性はゼロ」などと書きまくっていたそうですから、どうやら背後に中共政府の影はあるように見えます。
そしてアメリカ国民にとっては、あの小さな島のためにアメリカ人が血を流すことは不本意であろうと考えてもおかしくない話。そこにつけこんだクリストフ氏の記事なのかも知れませんね。
あるいは、恫喝の技術にはきわめて優れた交渉(ハニートラップなど)を行う華人のなせる技かもしれませんけど?
これに対する日本の対応。在ニューヨーク日本総領事館は27日、同じニューヨークタイムズ紙に反論を掲載しました。
「中国と台湾の当局が問題を提起し始めたのは1970年の後半」などの指摘をして、「日本政府は1895年1月、尖閣諸島に住民がおらず、どの国の支配も受けていないことを確認して自国に正式編入した」と述べ「固有の領土」だと投稿したのは外務省の佐藤悟外務報道官です。
考え方によっては、このような記事がニューヨークタイムズに掲載されること自体、尖閣列島問題が大きくなりつつある証かも知れませんね。
中共はどうしてもあの尖閣列島を落とさないと、今後の太平洋覇権が難しくなります。台湾を落とすには、少なくともアメリカとの軍事バランスを有利にしなければなりません。
尖閣列島への侵攻は休み無く行われ、最近でも尖閣諸島の久場島北西約29キロの日本の接続水域(領海の外側約22キロ)内で、中国の漁業監視船「漁政201」が航行しているのを、付近を哨戒中だった海上保安庁の航空機が確認しています。領海のすぐ外側を沿うように反時計回りで航行しているとのことですが、隙あらば侵入しようという構えのようです。
海上保安本部(那覇市)の巡視船が「領海内に侵入しないよう」無線などで警告したところ、「漁政201」側から、「われわれは正当な任務を行っている」「尖閣諸島は中国固有の領土だ」などという応答が返ってきたそうです。
あの偽装漁船をぶつけた船長は、地元で「道徳模範」の一人として表彰されたり、中国紙で「中国で最も影響力があった100人」に選出されたりしていましたが、最近は福建省の漁村にある自宅に引きこもったままそうです。
正面玄関は固く閉じられ、裏口のドア越しに船長の母、陳婉如さんが居て「息子は誰にも会わない」とひと言だけ語ったとか。近所に住む男性は「政府の許可がなければ誰にも会えないことになっている。携帯電話も自由に使えないそうだ」と話してくれたとか。
どうやら自宅軟禁状態にされてしまったようですね。よほどバレては困る情報があるのでしょうね。
日本国内では、この船長は不起訴(起訴猶予)処分になりました。菅政権としては、もうこの問題はこれで幕引きにしたいでしょうが、そうはいかない・・と千葉県内に住むジャーナリストの男性ら5人(名前は不明)が25日午後、「不起訴は全く納得できない」として、那覇検察審査会に申し立てを行ったそうです。「不起訴は事件を矮小(わいしよう)化した結果で到底受け入れがたい」という理由です。
実際、侵略の意図が見え見えで、何年か前にも同じ手法で南シナ海を侵略したばかりの中共です。
そんな中共に、なぜ「日中関係を考慮する」などという理由をつけて処分保留で釈放し、あげくのはてに不起訴にするのか、冗談じゃない! 日本の正義はどうなってんだ・・という気持ちでいっぱいなのは、私だけではないと思うのですけど・・・
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