オバマ大統領が中共を訪問し、胡錦濤国家主席と19日に会談します。米中による世界支配の構図という見方を払拭するように、クリントン国務長官が国務省で演説しました。
その第一声が「G2というのは存在しない。米国には日本、韓国、タイ、豪州、フィリピンという強固な同盟国がある」というもの。(G2とは米中2国による指導的な枠組みのこと)
意味は「中共よ、いい気になるなよ!」という程度のものでしょうが、外交の常套手段ですね。このあと中共が何かを言って、そして19日の会談につなげることでしょう。
しかしこの発言、見方によっては中共の「真珠の首飾り戦略」に対抗するという見方も出来ます。それはこのあとに続く発言・・・
「(アメリカは)インド、インドネシア、ベトナム、マレーシア、シンガポール、ニュージーランドという大事なパートナーとの関係強化を進めてきた」と述べています。
中共の外交と真っ向からぶつかる国際関係を述べたのでしょう。そして東シナ海と南シナ海の「中共の革新的利益」が、アメリカの国益とぶつかるものとして発言したのだと思います。
人民解放軍が太平洋に侵攻してくれば、それはアメリカともろにぶつかることになるのですが、これまでのやり方ですと、政治家が「両国共通の利益を重視する」などと甘い言葉で迫ります。
そしてアメリカを油断させて自国の利益だけ重視して突っ込んでくるわけです。もともと匪賊国家ですから、その巧妙な詐欺の手口で多くの国がやられました。ウイグルもチベットも同じ手口でやられたのでしょう。
オバマ大統領の訪中がどこまで突っ込んだものになるのかは解りませんが、いずれにせよ日本の取り込みも意識したものでしょう。
日本はTPPというアメリカの国益にもっともかなう(即ち日本が搾り取られる)政策を呑みそうですし、中共の恫喝で日本国民の反中感情は非常に高まっています。(与党民主党は国内権力争いと権力延命に明け暮れているだけで、国家国民のことなど意識しているのかどうか・・)
これを利用して強く出るチャンスは今・・ということではないでしょうか?
アメリカは中共に莫大な借金があります。しかし返済はドルを刷って払えばいいだけです。
貨幣価値がどうなろうと、金額は数字だけですから。個人の借金とは違うことを理解しましょう。
ドルの変わりに円を、というかも知れませんが、その時のための円高なのです。
ゲーツ国防長官が先日訪中しました。この時人民解放軍は最新鋭のステルス戦闘機を試験飛行させましたが、この試験飛行を胡錦濤主席が知らなかったということから、「共産党が人民解放軍を抑え切れていないのではないか」という疑念が持たれています。
そして最近の人民解放軍の海軍艦艇がニューギニアを表敬訪問しています。第二列島線を意識し、太平洋への野心がむき出しになってきています。
このような行動からも、人民解放軍が抑えられていないことが垣間見えます。
太平洋への覇権は、もろにアメリカとぶつかること。そして人民解放軍は戦争がやりたくて仕方が無い様子です。それがどんな結果になるか、そんなことは考えていないようですね。
中共の経済・・・指標を見れば危険極まりない状態。資本主義であれば破綻しておかしくない状況であっても共産主義で独裁だから大丈夫・・なのでしょうか?
リーマンショックの影響を払拭するために、ドルに合わせて刷った人民元。その付けはこれから回ってきます。インフレになれば最初に被害を受けるのは貧民層。鬱積する国民の怒り・・・人民解放軍の銃口は、これをどこまで抑えられるでしょうか?
上海万博も終わって、お祭り騒ぎはもう打つ手なし。巨万の富を作った大富豪はすでに国外へその富を移し、共産党幹部も何とか汚職がばれずに溜め込んだお金を国外へ退避する。こんな国がいつまでも持つわけはないと思うのですが。(ナチスの末期に似ていませんか?)
アメリカが狙っているのは、この中共の瓦解(暴発)の後のことなのかも知れませんね。
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