2020年8月20日木曜日

盛り上がらないバイデン陣営

 トランプ大統領は連日のように記者会見や集会を行っています。もちろん11月の大統領選挙に向けた支持確保のためもあるでしょう。


これに対し、民主党のバイデン候補の陣営は「集会などの選挙運動をしなくても支持が集まるのであれば現状を維持する」と豪語しているそうです。

この両者の支持率を比較すると、6月の調査ではバイデン氏55%、トランプ氏41%でした。しかし、8月12~15日実施の調査ではバイデン氏50%、トランプ氏46%とその差は4ポイントになりました。

そして激戦の15州(オハイオ州・ウィスコンシン州・ペンシルバニア州・ミシガン州など)ではバイデン氏50%、トランプ氏48%とほぼ並んだそうです。

バイデン陣営は武漢コロナウイルス危機を理由にして、バイデン候補が表に出ないことを正当化し、コロナ危機を主要争点に据え用としているようです。
しかし、高齢で失言癖や「認知症疑惑」が指摘されるバイデン氏を、陣営側が表に出さないようにしているとの指摘もあるようです。

そしてバイデン陣営は、若くて舌鋒鋭いハリス上院議員(55歳)を副大統領候補に据えて民主党支持層の活性化を図っているようですが、有権者は服大統領候補ではなく大統領候補の演説を聞きたいはずです。

バイデン候補は、上院議員として外交や刑事司法、薬物問題に取り組んだ実績はあります。
率直で親しみの持てる人柄で交流は広く、共和党のマケイン上院議員の葬儀の際は故人の希望で弔辞を読んだそうです。

1972年、史上5番目の若さで上院議員に当選しましたが、その年の12月にクリスマスの買い物に出かけた妻と1歳の娘を交通事故で亡くしています。
2015年に46歳の長男ボー氏を脳腫瘍で亡くし、翌年の立候補を見送ったこともあったそうです。
オバマ前大統領のミシェル夫人は、幾多の苦難を乗り越えた「彼の人生は復活の証し」と支持して、新型コロナウイルスと不況に苦しむアメリカの再建を託せる人物と評価しました。

しかし8月6日に行われたオンラインイベントでの発言で、「黒人軽視」と受け取られる失言をして批判を浴びてもおります。

ABCテレビの世論調査では、トランプ氏支持者の65%が同氏を「熱烈に支持する」と述べているのに比べて、バイデン氏支持者の同氏への熱烈支持度は48%にとどまったそうです。

8月18日に採択された民主党綱領には、対中政策に関して「中共政府による経済や安全保障、人権に関する重大な懸念を『明確、強力かつ着実に押し返していく』。中共による為替操作や違法な補助金、知的財産の窃取などの『不公正な貿易慣行』からアメリカの労働者を保護する。中共などによる国際規範の弱体化を図る動きに対しては『友邦・同盟諸国を結集して対抗していく』などと述べられています。

しかし、この綱領には中共がアメリカ本土に到達可能な潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を含む核戦力を増強していること、南シナ海では人工島の軍事拠点化などを通じて海洋覇権の拡大を進めていることに対して、「民主党は、中共からの挑戦は基本的に軍事的なものでないと信じる」などと書かれ、「(トランプ政権のように)民主党は自滅的で一方的な関税戦争に訴えたり、『新冷戦』のわなに陥ったりしない」としております。

これではオバマ前政権を含む歴代米政権の行ってきた対中政策の失敗に戻ってしまうことは確実で、もしかしたら民主党の裏側で中共の謀略が動いているようにも見えます。

7月に大統領選への出馬を表明した人気者の黒人ラッパー「カニエ・ウエスト氏」は、「もうトランプ氏を支持しない」と述べ、無所属でトランプ氏に挑戦することを宣言しました。この時、トランプ氏と決別した理由も明確に説明していませんし、バイデン候補のことを「バイデンなんて大したやつじゃない」と一蹴しています。

このカニエ・ウエスト氏の出馬に対し、トランプ大統領は「非常に面白い」と述べておりました。

アメリカの世論調査では、今もバイデン優勢の結果が出ております。
トランプ大統領は、武漢コロナウイルスが収まらない事や、中共に対する様々な法案との取り組みなど、忙しい政治活動の中で戦っています。

複雑なアメリカ大統領選挙。執拗な中共の謀略。ディープステートの世論誘導などが輻輳しております。
対中強硬な法律は、共和党を中心として民主と言うも加わった超党派による議会で作成されています。むしろトランプ大統領は抑制的に動いているという噂もあります。

中共のハイテク覇権や軍事的覇権を阻止すること、不公正な貿易慣行を是正すること、新疆ウイグル自治区などでの人権抑圧(むしろ犯罪行為)への制裁を課すことなど、トランプ政権が今後やるべきことは山積しています。(これはオバマ政権8年間の対中失政の尻拭いでもあります)

トランプ大統領が再選されることを心から祈念いたします。

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