華人の人心操作術でこうなるのか・・と思います。
5月15日には「我々を追い詰め、我々が核兵器を放棄するのを一方的に要求するなら、我々は協議への関心を失い、予定されているDPRK(北朝鮮のこと)と米国の首脳会談を受け入れるべきか再考せざるを得なくなる」と述べ。米朝会談中止を示唆しました。
しかしアメリカはジョン・ボルトン米大統領補佐官の要求する「リビア方式」を変えませんでした。しかしトランプ大統領は「リビア方式ではカダフィ大佐の保証まではしなかった。今回は金委員長の安全は保障し、体制は維持してやる。だからこれはトランプ方式だ」とまで言わせたわけです。
これを読み間違えたのか、金委員長は自らの手で豊渓里(プンゲリ)の核実験場を爆破する政治ショーを行って廃棄を実施したように見せかけます。
そしてこれをプーチン大統領などに認めさせ、会談を優位に進めようと画策したようです。
そこに25日、トランプ大統領からの「会談中止」の書簡が届いたわけですね。つまり豊渓里の爆破で核廃棄の検証が不可能になったからでしょう。
「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」(CVID)を金委員長は拒否したことになるわけです。ですから「会談中止」は当然のことと我が国や世界各国が納得したわけです。
そうしたら、今度は金委員長の方が「米朝会談へ意欲を示した」とか何とか。
アメリカが、そして世界が要求しているのは「CVID」であって、北朝鮮がの核廃棄宣言ではないことが理解されておりません。
これで「我が北朝鮮は核を廃棄したのに、アメリカはまだ因縁をつけて来る。アメリカが戦争を望もうとも北朝鮮は平和を望む」などというプロパガンダを出すつもりなのでしょうか。
ここらへんの話し合いが6月1日の「南北交換会談」でなされるとのことです。「板門店で電撃的な南北再会談」などを演出し、金委員長と文在寅大統領が気味の悪い抱擁を繰り返しても、また、南北会談で「朝鮮半島の完全な非核化」の意思を示したとしても、アメリカは北朝鮮が「CVID」を呑まない限り会談は行わないでしょう。そして経済面と軍事面での圧力は加え続けられるのです。
南北が話し合うのは、韓国がアメリカとのパイプになっているからでしょう。韓国は日米間同盟でアメリカとは話が出来ます。
しかし韓国が北朝鮮とどのような話し合いをしても、アメリカは「CVID」が最低限の条件であることを変えないと思います。
そしてもとよりこの北朝鮮問題が「米中の覇権」問題であることを南北朝鮮が認識しない限り、事態は戦争に向かって流れていくと思います。
金委員長が習主席とどのような話しをしたのかは判りません。しかし「朝鮮半島にアメリカを入れない」ことを金委員長の心理を操って策謀したのではないでしょうか。
アメリカから見て次第に金委員長だけが邪魔な存在になりつつあるのではないかと思います。
最近のマスコミのトランプ大統領と金委員長の写真の扱いを見ていますと、金委員長の方が良い印象でトランプ大統領が悪い印象を受けるように細工しているように感じます。気を付けましょう。
これはトランプ大統領が気にしている「中間選挙」で、マスコミの共和党バッシングに通じるところかも知れません。北朝鮮とトランプバッシングのマスコミが共謀することもありそうですからね。
トランプ大統領は「イランとの核合意」から離脱しました。イランの核開発と北朝鮮の核開発が同じものであることは、すでにご承知の通りです。
イラン核合意は、凍結の時間が過ぎれば再開するというもののようです。そしてそれまでは北朝鮮で開発を進めておくと言うものだったのかもしれません。
イラン核武装は、周辺国への最大の脅威です。特にイスラエルにとっては・・・
そしてそうなると、核拡散が連鎖して起きてしまうでしょう。サウジアラビアやトルコなども核武装を始めると言う訳です。
核拡散で最も危険なのは、拡散した核兵器が麻薬・人身売買の犯罪組織にも渡ることかも知れませんね。
ですから恐らくアメリカは、この点で譲歩することはしないでしょう。そして金委員長は自国の安定よりも自身の安全と面子だけに重点を置いているようにしか見えません。
そこを習主席に上手に使われたような気がします。
トランプ大統領は今回の会談中止でこれまでの「対話と圧力」方針に再び戻ります。安倍首相は更なる圧力の強化をトランプ大統領と近く協議するのではないでしょうか。今回は失敗だったとして。
その安倍首相は、ロシア・プーチン大統領と27日に会談しました。そのプーチン氏は、24日に行われた中共の王岐山国家副主席との会談で、「中露関係の強化は国際情勢に強い影響を及ぼす」と指摘した上で「ロシアはインフラ整備など北朝鮮への経済協力を深め、北朝鮮の後ろ盾として影響力を持つ中共と足並みをそろえる。」と述べております。
今回、安倍首相は北朝鮮の非核化実現が日露の共通目標であることを確認し、今後も緊密に連携することを申し合わせたようです。
これは北朝鮮との融和を重視する中露を牽制し対北包囲網が崩れないようにするためのものだと言うことです。
どうも中露は北朝鮮の核廃棄に「CVID」の適用には反対のようですね。今後の圧力は日米の経済封鎖とアメリカの軍事圧力だけになりそうです。中露には国連決議を守らせるだけで精いっぱいかも知れません。
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