1月10日から11日に掛けて、尖閣諸島周辺の接続水域を潜没航行した国籍不明の潜水艦は、日本の接続水域を抜けてから浮上し、12日に東シナ海の公海上で中共の国旗を揚げたそうです。
外務省の杉山晋輔事務次官は11日に程永華駐日大使を外務省に呼んで抗議し、さらに潜水艦が接続水域を抜けてから中共の国旗を揚げ事に対し、12日に「新たな形での一方的な現状変更で、事態の重大なエスカレーションだ」と電話で程永華駐日大使に抗議したそうです。
南シナ海をアメリカの艦隊が航行して、中共を刺激した仕返しを、憲法上どうにもできない日本の東シナ海で「意趣返し」をしたのかも知れませんね。そんな国ですからね、中共は。
中共は日本の憲法を我々以上に研究していますし、それに基づいた日本の防衛関係の法律も良く知っています。
安倍首相に改憲が出来るかどうかはまだ判りません。ですから今のうちに日本周辺の海と日本の出方を徹底的に調べておこうと言う事かも知れません。
中共の外務省、陸慷報道局長は「海上自衛隊の艦艇2隻が接続水域に入り、中共海軍が日本側の活動を追跡、監視した」などと述べ、「釣魚島(尖閣の中国名)は中共固有の領土だ」と強調、そして「釣魚島が中共に属するとの客観的な事実を日本側の行動が変えることはできない」として日本政府の中共への抗議など、「いざこざを起こさないよう求める」と日本を批判しています。
ようするに、「尖閣諸島の実効支配はもはや中共のものであり、日本は実効支配などしていないのだから引き下がれ」という華人独特の命令をしているわけです。
これが日本国憲法を守ってきた日本国民が味わう「実戦なき敗北」というわけで、華人の戦略として「一番頭の良い、そして平和的な侵略」という訳です。
例えばフィリピンでも、そしてインドネシアでも、さらにパラオでも中共の船(偽装漁船)は銃撃を受けて引き下がっています。
そしてそのことについては中共は今のところ何も言っておりません。華人にとって、平和こそが侵略するチャンスなのであって、戦争は愚か者のやること・・という考え方をします。
フィリピンやインドネシア、パラオなどの銃撃は蛮人ゆえのことであり、「やがて制裁は加える」という考えであり、アメリカの戦争は「愚かな戦いで決してそこに勝利などない」と見ているようです。
ですから「北朝鮮の攻撃をアメリカがしたいのならやらせておけ」という判断が働き、「その後は北朝鮮にアメリカ軍の駐留は認めず中共の軍隊がそれを行う」というシナリオを描くわけですね。
トランプ大統領は何とか中共に北朝鮮への軍事侵攻をさせようと試みましたがそれは失敗、それを見た北朝鮮は現在、今後の北朝鮮をどうするかのシナリオを作成中だと思います。
その切っ掛けが「平昌オリンピックへの参加表明」だったのではないでしょうか。
安倍首相は「北朝鮮への圧力を掛け続ける」とだけ述べております。そしてトランプ大統領もそれに追随する形で「経済制裁の徹底」を述べています。
この経済制裁は金正恩委員長の周辺に及ぶまで続けるつもりではないでしょうか。そして金正恩委員長が亡命せざるを得なくように仕向けることが狙いだと思います。
安倍首相が言っている、「圧力によって北朝鮮の考え方が変わり、拉致被害者を取り戻し、核を排除させる」というのは、金委員長の亡命とその後に民主政権を打ち立ててアメリカとの関係を正常化し、そして日本との関係を正常化する・・という意味だと思います。
北朝鮮が民主化すれば、一番困るのが中共です。平和を願う中共は、集権国家であり民主化を一番恐れているからです。
ですから「戦争を起こすのはいつも民主国家だ」とか「尖閣問題は民主主義と集権主義の争いとでも言うのか!」などのセリフが出てくるわけですね。
中共政府は犯罪的な周辺国弾圧を容認し、その取り締まりを民主国家が行うことを「戦争を起こすのはいつも民主国家だ」としてののしっているわけです。
日本のサヨクはこの言葉を平和主義として受け取っているようですね。彼らが言っていることを聞くと「中共は攻めてこない」とか「日本より中共の方がいい」などという言葉が出てきます。犯罪を容認する方がいい・・と言っているようなものです。
今回の日本の接続水域への潜水航行と、公海に出てからの中共国旗掲揚という行動は、国際法を無視した犯罪行為であり、実効支配をアピールするために取った行動と考えれば良いでしょう。
それを取り締まる行為を「戦争行為」と呼び、日本国憲法を使って、日本を威嚇しているわけです。
陸慷報道局長の言葉そのものが、戦争誘発行為であることを、我々はもっと敏感に感じ取るべきではないでしょうか。
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