2016年10月25日火曜日

小池都知事応援の2氏が勝利、衆院補選

10月の23日に行われた衆議院選挙の補欠選挙で、小池都知事が応援した2氏、若狭勝氏と鳩山二郎氏が当選しました。
若狭勝氏は東京10区、鳩山二郎氏は福岡6区です。小池知事は鳩山邦夫氏と政策面で共闘した間柄で、その弔い合戦の様相もあったようです。
いずれも自民党議員ですが、さて、この勝利は自民党の勝利ではなく、小池都知事の勝利と言った方が適切なような気がします。

安倍首相への国民の支持は高いですが、その内閣には中共に媚を売る幹事長が居たり、未だに財務省の政策をやろうとする議員が居たり、内部は様々な政策が渦巻いています。
小池百合子東京都知事は、その自民党に逆らって知事選を戦ったからこそ国民の支持が高いのですから、自民党の勝利などと思って衆議院解散などをしようものなら、間違いなく自民党議員の数は減って憲法改正どころではなくなるでしょう。

安倍首相もそこら辺のことは判っているでしょうから、衆議院解散はやらないと思います。ただし、12月のプーチン大統領との会談で、北方領土問題が好転し、それを国民が評価すれば判りませんけど。

この勝利によって、小池都知事の評価は強くなりました。小池都知事の政治塾「希望の塾(30日スタート)」に4千人を超える申し込みがあったそうです。

その追い風を受けて、東京都の難問、豊洲問題に挑みます。
難問と言っても、これは汚職を暴けるかどうかの難問であって、技術的なものではありません。豊洲は地記事よりもはるかに近代的でよく出来ています。ですから移転は何時でも可能なのです。しかし建設に当たって、使われた費用は適切だったのかどうか、そこが小池都知事の追及のポイントなのです。

その小池都知事が、元東京都知事の石原慎太郎氏にヒアリングを再要請するそうです。石原氏は公開の場でのヒアリングを拒否し、質問状に文書で回答しました。しかし小池都知事は「細かいことは覚えていないということだった。精査した後、聞かなければならないことがあれば、また依頼をすることになる」と述べていました。

石原氏は、平成20年5月ごろ、市場の地下にコンクリートの箱を埋める案を検討するよう担当部局に指示したと言うことです。
しかし都の検証報告書には、複数の幹部の証言などから石原氏の指示は盛り土をせずに地下空間を設置したことと関係がない・・となっているとのこと。

コンクリートで地下空間を設置することは建築上の正当性を持っていますから、はたして盛り土を止めさせるよう指示を出したのは石原氏だったのか都連だったのか、まずはそこから明確にしようということらしいですね。

小池都知事の狙いはあくまでも都連にあります。つまり都連の閉鎖された意思決定を突き崩し、その閉鎖体質の中心人物を暴くこと。そこから各種業者と都連の癒着を切り崩し、東京都の都政を都民に納得のできるものにすることです。

ですから2名の自民党議員を当選させた追い風で、小池百合子知事候補を支援し、都連から離党を勧告された豊島、練馬の区議7人の処分について、小池知事は「どう判断するかは都連が考えること。都連からのアプローチを待つ」と述べました。
都連側は「離党勧告処分に応じるか除名覚悟で政治活動に臨むかは、区議が判断すること」とまだ強気で、小池知事との対決を続けるようです。

小池百合子氏の後を継いで衆議院に当選した若狭勝氏は、中央大学法学部を卒業して東京地検特捜部副部長を務めた人です。
今後の経緯で、都連内部を特捜がどのように見ているか、その情報は若狭議員の元には伝えられるでしょう。(マスコミではありませんからね)
その情報を元にして小池都知事は都議会に働きかけることが出来ます。石原元都知事と都連の説明の微妙な食い違いが、蟻の一穴になるかも知れません。
まさに小池劇場、目が離せませんね。

そしてこの若狭勝議員は、日本国内でのテロを阻止することを公約に掲げている政治家でもあります。
https://www.wakasamasaru.jp/emphasis/%E3%81%AA%E3%81%AB%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A7%E3%82%82%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E5%86%85%E3%81%A7%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AD%E3%82%92%E9%98%BB%E6%AD%A2%EF%BC%81/
東京2020でのテロ防止についてはプロなのですね。小池都知事は、こうして着実に都政改革と東京2020の足場固めを進めているようです。

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