小保方晴子氏を苛め抜いたNHKと毎日新聞、そして研究機関内のイジメと世間の風あたり・・・
それでも小保方氏は耐えていました。そのSTAP細胞が、アメリカで再発見されたそうですね、昨年の12月にネットの記事が出てたのですが、気が付きませんでした。
ただSTAP細胞が実験で再現されたのではなく、研究者らが「マウスから採取した筋肉の細胞に刺激を与えた(損傷させた)ところ、(ES細胞やiPS細胞のようにさまざまな細胞になることができる)幹細胞に“似た”細胞ができた」ということを発表わけです。
彼らはこの細胞に「iMuSCs細胞」という名前を付けました。手法や結果は小保方氏のSTAP細胞の時とはまったく異なっておりますが、細胞に刺激を与えた(損傷させた)ところ、(ES細胞やiPS細胞のようにさまざまな細胞になることができる)幹細胞に“似た”細胞ができたという点でSTAP細胞と酷似しているわけです。
この論文は、昨年の11月27日付で「ネイチャー」の運営するオンライン電子ジャーナル「Scientific Reports」に掲載されたもので、書いたのはテキサス大学医学部ヒューストン校やピッツバーグ大学医学部の研究者たちです。
STAP細胞は、「外的刺激で体細胞が初期化し、分化が可能な多能性を示した」と言うものですから、この「iMuSCs細胞」も同じ刺激で初期化されたのですから、同じ現象が確認されたことになります。
受精した卵細胞が分化する時は、まだ身体のどの部分になるのか決まっておりません。この状態を初期状態として、その後分割するごとに、どの部分の細胞かが決まっていきます。そして今までは一度身体のどの部分かが決まった細胞は元には戻らないと言われてきました。もし戻るとすれば、それは「細胞の初期化」に成功したと言うことになります。(リセットです)
初期化した細胞は、目的に合わせて人為的に自由に「身体の部位を作ることが可能になるはずだ」と言う訳で、その研究に世界が兆戦しているわけです。
2006年に発表された京都大学・山中教授のiPS細胞は、体細胞に極少数の因子を導入し、培養することによって、細胞の初期化に成功したわけです。
それまで、ES細胞(2001年発表)がありましたが、これはへその緒などから初期値の細胞をとりだすことに成功したもので、細胞を初期化したものではありません。
山中教授のiPS細胞は、初めて培養している細胞へ外部から何らかの多能性誘導因子を入れることで、細胞の初期化に成功したというものです。
この手法は、再現性が高くて比較的容易であり、再生医療の可能性を非常に高めました。
さて、iPS細胞が出来たのなら、もっと簡単に細胞を初期化する方法があるのではないか・・・こうして世界中の研究者達が研究をヒートさせていったのです。他人の研究も盗み見ながら・・・
このような金と名誉の欲望渦巻く研究界の真っただ中に、あの小保方晴子氏は置かれていたことを認識してください。
そしてこの機械的刺激だけで初期状態になった細胞を、笹江、若山、小保方のチームが発見したわけです。このチームはその細胞を「STAP細胞」と名付け、理研で発表し、科学雑誌に論文を掲載したのです。
しかし、その後がまずかったのです。小保方氏の論文で使った写真が間違っていたとか、論文が別の論文のコピー・ペーストであったり、しかもその参照の明記が無かったなどのケチがついて、バッシングが始まってしまったわけです。
しかも、細胞の塊を何らかの手法で切断する手法について、神技的な技量を見せた若山教授と、その切られた細胞を使って「ちょっとしたコツ」を使う小保方氏の実験は、なかなか欧米の研究者にはできなかったのではないでしょうか。
この2つが重なって、STAP細胞の存在が疑われ、そして否定されてしまったように思います。
いずれにせよ、このチームでなければ出来ない職人技的な手法では、再生医療には使えません。
STAP細胞とiMuSCs細胞の事例から、何らかの物理的刺激でも、細胞が初期化されることが判ったようです。山中教授のiPS細胞のように、多能性誘導因子を用いなくても細胞の初期化は可能なのかも知れません。
しかしまだ、正しい初期化の方法が確定したわけではないようです。細胞は何らかの刺激(それが物理的刺激であっても、誘導因子の付与であっても)で初期化されることは判ったということでしょうか。
このことは、もしかしたら癌細胞もこのようなことが原因で初期化され、その後部位情報が与えられずに暴走分割が始まるのではないかとも思います。
暴走遺伝子が変な形で出来てしまうと、その遺伝子が身体中に飛び火して、転移が始まり死に至るのかも知れませんね。遺伝子化しなければ一か所に留まって腫瘍が大きくなるとか・・・
この研究は、細胞の初期化がうまく行けばそれを基材に使って人の身体の部位を再生できるかも知れないという研究です。しかし、癌の克服にも役立つかも知れません。細胞の暴走分割を止めることが出来るかも知れませんからね。
ES細胞は、マウスの背中に人間の耳を再生させた実験などで有名になり、すでに網膜の再生などで医療現場で使われ始めております。
まだiPS細胞を使った医療は行われていないようです。山中教授は「癌化する危険」などについても語っておられたようですから、まだ道は長いと思います。
その中で、外的刺激だけで細胞の初期化も可能だということがSTAP細胞やiMuSCs細胞の研究で判ってきたようです。
今後この研究がコントロール可能な初期化と、腎臓や肝臓の部位再生分割の実現に結びついていきますように、心から祈念いたします。
そして日本のマスコミなどの研究とは関係のない誹謗中傷と、研究機関内部の足の引っ張り合いなど、悍ましい事態に発展したことで、亡くなられた笹井芳樹副センター長のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
ただSTAP細胞が実験で再現されたのではなく、研究者らが「マウスから採取した筋肉の細胞に刺激を与えた(損傷させた)ところ、(ES細胞やiPS細胞のようにさまざまな細胞になることができる)幹細胞に“似た”細胞ができた」ということを発表わけです。
彼らはこの細胞に「iMuSCs細胞」という名前を付けました。手法や結果は小保方氏のSTAP細胞の時とはまったく異なっておりますが、細胞に刺激を与えた(損傷させた)ところ、(ES細胞やiPS細胞のようにさまざまな細胞になることができる)幹細胞に“似た”細胞ができたという点でSTAP細胞と酷似しているわけです。
この論文は、昨年の11月27日付で「ネイチャー」の運営するオンライン電子ジャーナル「Scientific Reports」に掲載されたもので、書いたのはテキサス大学医学部ヒューストン校やピッツバーグ大学医学部の研究者たちです。
STAP細胞は、「外的刺激で体細胞が初期化し、分化が可能な多能性を示した」と言うものですから、この「iMuSCs細胞」も同じ刺激で初期化されたのですから、同じ現象が確認されたことになります。
受精した卵細胞が分化する時は、まだ身体のどの部分になるのか決まっておりません。この状態を初期状態として、その後分割するごとに、どの部分の細胞かが決まっていきます。そして今までは一度身体のどの部分かが決まった細胞は元には戻らないと言われてきました。もし戻るとすれば、それは「細胞の初期化」に成功したと言うことになります。(リセットです)
初期化した細胞は、目的に合わせて人為的に自由に「身体の部位を作ることが可能になるはずだ」と言う訳で、その研究に世界が兆戦しているわけです。
2006年に発表された京都大学・山中教授のiPS細胞は、体細胞に極少数の因子を導入し、培養することによって、細胞の初期化に成功したわけです。
それまで、ES細胞(2001年発表)がありましたが、これはへその緒などから初期値の細胞をとりだすことに成功したもので、細胞を初期化したものではありません。
山中教授のiPS細胞は、初めて培養している細胞へ外部から何らかの多能性誘導因子を入れることで、細胞の初期化に成功したというものです。
この手法は、再現性が高くて比較的容易であり、再生医療の可能性を非常に高めました。
さて、iPS細胞が出来たのなら、もっと簡単に細胞を初期化する方法があるのではないか・・・こうして世界中の研究者達が研究をヒートさせていったのです。他人の研究も盗み見ながら・・・
このような金と名誉の欲望渦巻く研究界の真っただ中に、あの小保方晴子氏は置かれていたことを認識してください。
そしてこの機械的刺激だけで初期状態になった細胞を、笹江、若山、小保方のチームが発見したわけです。このチームはその細胞を「STAP細胞」と名付け、理研で発表し、科学雑誌に論文を掲載したのです。
しかし、その後がまずかったのです。小保方氏の論文で使った写真が間違っていたとか、論文が別の論文のコピー・ペーストであったり、しかもその参照の明記が無かったなどのケチがついて、バッシングが始まってしまったわけです。
しかも、細胞の塊を何らかの手法で切断する手法について、神技的な技量を見せた若山教授と、その切られた細胞を使って「ちょっとしたコツ」を使う小保方氏の実験は、なかなか欧米の研究者にはできなかったのではないでしょうか。
この2つが重なって、STAP細胞の存在が疑われ、そして否定されてしまったように思います。
いずれにせよ、このチームでなければ出来ない職人技的な手法では、再生医療には使えません。
STAP細胞とiMuSCs細胞の事例から、何らかの物理的刺激でも、細胞が初期化されることが判ったようです。山中教授のiPS細胞のように、多能性誘導因子を用いなくても細胞の初期化は可能なのかも知れません。
しかしまだ、正しい初期化の方法が確定したわけではないようです。細胞は何らかの刺激(それが物理的刺激であっても、誘導因子の付与であっても)で初期化されることは判ったということでしょうか。
このことは、もしかしたら癌細胞もこのようなことが原因で初期化され、その後部位情報が与えられずに暴走分割が始まるのではないかとも思います。
暴走遺伝子が変な形で出来てしまうと、その遺伝子が身体中に飛び火して、転移が始まり死に至るのかも知れませんね。遺伝子化しなければ一か所に留まって腫瘍が大きくなるとか・・・
この研究は、細胞の初期化がうまく行けばそれを基材に使って人の身体の部位を再生できるかも知れないという研究です。しかし、癌の克服にも役立つかも知れません。細胞の暴走分割を止めることが出来るかも知れませんからね。
ES細胞は、マウスの背中に人間の耳を再生させた実験などで有名になり、すでに網膜の再生などで医療現場で使われ始めております。
まだiPS細胞を使った医療は行われていないようです。山中教授は「癌化する危険」などについても語っておられたようですから、まだ道は長いと思います。
その中で、外的刺激だけで細胞の初期化も可能だということがSTAP細胞やiMuSCs細胞の研究で判ってきたようです。
今後この研究がコントロール可能な初期化と、腎臓や肝臓の部位再生分割の実現に結びついていきますように、心から祈念いたします。
そして日本のマスコミなどの研究とは関係のない誹謗中傷と、研究機関内部の足の引っ張り合いなど、悍ましい事態に発展したことで、亡くなられた笹井芳樹副センター長のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
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