プーチン・ロシアは、最新鋭戦闘機スホイ35を24機、中共へ売却したと言うことです。これはロシアのコメルサント紙が伝えたもので、総額20億ドル(2400億円)の契約になると言うことです。
中共がF35の情報を盗んで開発したステルス戦闘機・殲11は、日本やフィリピンの戦闘機と比べて装備面で劣ると人民解放軍も認めたらしく、また、中共が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島や南シナ海で戦略的な優位性を確保するためには、燃料を多く搭載でき(Su-27と比べて22%増加)航行距離が延びたスホイ35の導入が不可欠になったと言う事のようです。
ロシア軍需関連国営企業ロステクノロジーのチェメゾフ社長は、スホイ35の外国への供給は中共が初めてだと述べたとか。またロステク幹部は、「両国の戦略的パートナーシップの深さを反映したロシアの政治的選択だ」と、強調しているそうです。
ロシアは原油価格下落や米欧による対ロ制裁で経済が後退局面に入っており、軍需産業を外貨獲得源として成長させたい考えもあるそうですが、それにしても売却先が中共とは・・・
スホイ35はステルス戦闘機ではありませんが、カナード翼を取り去り、電波吸収材料の使用がなされ、垂直尾翼の高さの低下、テイルコーン形状の円筒状への変更、両エンジン間の機体上面の形状変更などが施され、さまざまなステルス性能を持たせる工夫がしてあるそうです。
特に注目されるのが、部品数が少なくなり「整備性」が改善されたことです。そして自己診断装置を内蔵している優れモノ。日本の戦闘機に見られる「職人技」に対して、だれでも容易に使える戦闘機であることは、ロシアの伝統のようにも感じられます。
地上車両の支援なしにエンジンの始動が可能になったこと、機上酸素発生装置を付けて酸素補給が不要になったことが加わっています。
問題のエンジンは、これまでのAL-31Fと比べて推力が16%増加、ピッチとヨー方向に可動する2軸型の推力偏向ノズルを装備しているそうです。
このエンジンの寿命は4000時間、機体の運用寿命が6000時間に設定されているそうで、軍事運用中のエンジン交換は1回のみだそうです。
機首レーダーは、パッシブ・フェーズドアレイ・レーダー(PESA)N035イールビス-E(Irbis-E)が搭載、ロシア独自の技術が使われています。
1772個の発振素子を持ち、走査範囲は上下各60度、左右各120度、油圧式首振り機構を備えることにより更に60度ずつスキャン範囲が広がるそうです。
機上通信システムにはUHFおよびHF帯域を使用するAT-Eデータ交換端末を含まれ、350~500kmの範囲で最少25kbpsの通信速度でデータや音声を他の航空機や地上と共有できるそうです。
そして無線航法装置としてはGPS/GLONASS統合型のものが搭載され、衛星信号が利用できない場合のためにBINS-SP2レーザジャイロ式慣性航法装置も搭載、精度が以前の慣性航法システムの2倍になっています。
コックピットには、正面に2基の大型液晶多機能ディスプレイMFI-35(25×30cm、1450×1050ピクセル)と、左端に1基の小型の多機能ディスプレイ、右上に電子式の姿勢指示計(ADI)が備えられ完全にグラスコックピット化されています。
操縦桿とスロットルレバーは、HOTAS概念(Hands On Throttle-And-Sticの略。空戦時などに頻用するスイッチ類を、まとめて操縦桿とスロットルレバーに装備し、親指・人差し指・中指で操作するシステム)が導入され、ユーザーフレンドリーな設計となっているとか。
そのほか各センサーからの情報を整理して表示するセンサーフュージュン機能、暗視ゴーグルやHMDの併用も可能でディスプレイとの互換性を有するそうです。
このような戦闘機をロシアが輸出するのですから、ロシアにはこのスホイ35よりもさらに進化した戦闘機がすでに開発されているはずです。
尖閣諸島の東シナ海、そして北方領土と北海道の守りなど、日本の領空防衛は再び危機に直面します。
ロッキードマーチンのF35Aの配備はまだこれからで、先進技術実証機の「心神」もテスト飛行が来年1月まで延期されています。アメリカにいつまでも頼っていて大丈夫でしょうか。
日の丸の実証機が飛んでも、それから実戦用戦闘機の開発ですから、時間がかかります。日本国民の不安は高まるばかりですね。
日本にとって、当面の敵は中共でありロシアではありません。もっともロシアも油断は出来ませんけどね。
そのロシアのプーチン大統領と安倍首相との会談も、さまざまな横やりが入ってなかなか行えません。
ところが、パリの同時多発テロが発生し、プーチン大統領が11月17日にシリア領内の過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点に対し、戦略爆撃機を初めて投入して集中的な空爆を命令し実施。そして多発テロの主犯格とされるアブデルハミド・アバウド容疑者の死亡が19日に確認されると、急激に欧州でのプーチン大統領が「正義の味方」として注目されるようになったとか。
プーチン大統領は、10月末のエジプトでのロシア旅客機墜落を爆弾テロと断定し、空爆に踏み切っただけですが、これを見て英国のキャメロン首相も19日、米軍主導のシリア空爆に英軍を参加させる考えを表明したそうです。
フランスのオランド大統領は、「対イスラム国で、軍と情報機関の連携を強化しよう!」などとプーチン大統領に語り掛け、「クリミアをウクライナに返せ!」などと言うセリフは当分の間しなくなるでしょう。
目まぐるしく変わる国際情勢。そのなかでスホイ35の中共への譲渡はいかなる意味を持つのでしょうか。
今後日本は、「法の支配」を使って中共攻めをさらに行い、国際情勢を反中に持っていく努力をしなければなりません。そうしないと慰安婦や南京のように、日本だけが一方的に悪者にされてしまいますからね。
中共がF35の情報を盗んで開発したステルス戦闘機・殲11は、日本やフィリピンの戦闘機と比べて装備面で劣ると人民解放軍も認めたらしく、また、中共が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島や南シナ海で戦略的な優位性を確保するためには、燃料を多く搭載でき(Su-27と比べて22%増加)航行距離が延びたスホイ35の導入が不可欠になったと言う事のようです。
ロシア軍需関連国営企業ロステクノロジーのチェメゾフ社長は、スホイ35の外国への供給は中共が初めてだと述べたとか。またロステク幹部は、「両国の戦略的パートナーシップの深さを反映したロシアの政治的選択だ」と、強調しているそうです。
ロシアは原油価格下落や米欧による対ロ制裁で経済が後退局面に入っており、軍需産業を外貨獲得源として成長させたい考えもあるそうですが、それにしても売却先が中共とは・・・
スホイ35はステルス戦闘機ではありませんが、カナード翼を取り去り、電波吸収材料の使用がなされ、垂直尾翼の高さの低下、テイルコーン形状の円筒状への変更、両エンジン間の機体上面の形状変更などが施され、さまざまなステルス性能を持たせる工夫がしてあるそうです。
特に注目されるのが、部品数が少なくなり「整備性」が改善されたことです。そして自己診断装置を内蔵している優れモノ。日本の戦闘機に見られる「職人技」に対して、だれでも容易に使える戦闘機であることは、ロシアの伝統のようにも感じられます。
地上車両の支援なしにエンジンの始動が可能になったこと、機上酸素発生装置を付けて酸素補給が不要になったことが加わっています。
問題のエンジンは、これまでのAL-31Fと比べて推力が16%増加、ピッチとヨー方向に可動する2軸型の推力偏向ノズルを装備しているそうです。
このエンジンの寿命は4000時間、機体の運用寿命が6000時間に設定されているそうで、軍事運用中のエンジン交換は1回のみだそうです。
機首レーダーは、パッシブ・フェーズドアレイ・レーダー(PESA)N035イールビス-E(Irbis-E)が搭載、ロシア独自の技術が使われています。
1772個の発振素子を持ち、走査範囲は上下各60度、左右各120度、油圧式首振り機構を備えることにより更に60度ずつスキャン範囲が広がるそうです。
機上通信システムにはUHFおよびHF帯域を使用するAT-Eデータ交換端末を含まれ、350~500kmの範囲で最少25kbpsの通信速度でデータや音声を他の航空機や地上と共有できるそうです。
そして無線航法装置としてはGPS/GLONASS統合型のものが搭載され、衛星信号が利用できない場合のためにBINS-SP2レーザジャイロ式慣性航法装置も搭載、精度が以前の慣性航法システムの2倍になっています。
コックピットには、正面に2基の大型液晶多機能ディスプレイMFI-35(25×30cm、1450×1050ピクセル)と、左端に1基の小型の多機能ディスプレイ、右上に電子式の姿勢指示計(ADI)が備えられ完全にグラスコックピット化されています。
操縦桿とスロットルレバーは、HOTAS概念(Hands On Throttle-And-Sticの略。空戦時などに頻用するスイッチ類を、まとめて操縦桿とスロットルレバーに装備し、親指・人差し指・中指で操作するシステム)が導入され、ユーザーフレンドリーな設計となっているとか。
そのほか各センサーからの情報を整理して表示するセンサーフュージュン機能、暗視ゴーグルやHMDの併用も可能でディスプレイとの互換性を有するそうです。
このような戦闘機をロシアが輸出するのですから、ロシアにはこのスホイ35よりもさらに進化した戦闘機がすでに開発されているはずです。
尖閣諸島の東シナ海、そして北方領土と北海道の守りなど、日本の領空防衛は再び危機に直面します。
ロッキードマーチンのF35Aの配備はまだこれからで、先進技術実証機の「心神」もテスト飛行が来年1月まで延期されています。アメリカにいつまでも頼っていて大丈夫でしょうか。
日の丸の実証機が飛んでも、それから実戦用戦闘機の開発ですから、時間がかかります。日本国民の不安は高まるばかりですね。
日本にとって、当面の敵は中共でありロシアではありません。もっともロシアも油断は出来ませんけどね。
そのロシアのプーチン大統領と安倍首相との会談も、さまざまな横やりが入ってなかなか行えません。
ところが、パリの同時多発テロが発生し、プーチン大統領が11月17日にシリア領内の過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点に対し、戦略爆撃機を初めて投入して集中的な空爆を命令し実施。そして多発テロの主犯格とされるアブデルハミド・アバウド容疑者の死亡が19日に確認されると、急激に欧州でのプーチン大統領が「正義の味方」として注目されるようになったとか。
プーチン大統領は、10月末のエジプトでのロシア旅客機墜落を爆弾テロと断定し、空爆に踏み切っただけですが、これを見て英国のキャメロン首相も19日、米軍主導のシリア空爆に英軍を参加させる考えを表明したそうです。
フランスのオランド大統領は、「対イスラム国で、軍と情報機関の連携を強化しよう!」などとプーチン大統領に語り掛け、「クリミアをウクライナに返せ!」などと言うセリフは当分の間しなくなるでしょう。
目まぐるしく変わる国際情勢。そのなかでスホイ35の中共への譲渡はいかなる意味を持つのでしょうか。
今後日本は、「法の支配」を使って中共攻めをさらに行い、国際情勢を反中に持っていく努力をしなければなりません。そうしないと慰安婦や南京のように、日本だけが一方的に悪者にされてしまいますからね。
0 件のコメント:
コメントを投稿