2014年7月20日日曜日

マレーシア航空機撃墜の不思議

日本時間7月17日の午後11時15分、オランダ・アムステルダム発マレーシア・クアラルンプール行のマレーシア航空17便のボーイング777型機がウクライナ東部で、何者かの発射したミサイルによって撃墜されました。
乗客280人、乗員15人は全員死亡。機体はばらばらになり、ウクライナ東部ドネツク州で旅客機の残骸が見つかっています。
乗客はオランダ人が154人、オーストラリア人27人、マレーシア人23人、インドネシア人11人、英国人6人などと発表され、乗員は全員がマレーシア人ということです。

この地域は「親ロシア派武装集団」が牛耳っている地域で、ウクライナのポロシェンコ大統領はこの武装集団がミサイルを発射した可能性が高いと発表しました。
しかし「親ロシア派武装集団」側は、「我々はそんなミサイルは保有していない。ウクライナ軍が発射した」と述べています。

また一方ではミサイルはロシア国内から飛んできたという噂もあり、また親ロシア派武装集団に渡されていた地対空ミサイル「BUK」を載せたトレーラーが同国東部で18日早朝にロシア国境に向けて移動させた。証拠隠蔽の為だろうという噂もあります。

いずれにしても、マレーシア航空機を撃墜したことで、欧米は「プーチン大統領」を犯人に仕立て上げようと必死のようで、各マスコミは「親露派武装勢力の後ろ盾となっているロシアのプーチン大統領に責任がある」とか、「情け容赦のない、ひねくれたプーチン氏の政策の結果だ」、さらに「われわれはヒトラーやスターリンに対して知識層がとったナイーブさを繰り返してはならない」などとする報道を展開し続けております。

評論家の鍛冶俊樹氏は、「オバマとプーチンが浮かぬ顔をしている」として、今回の問題を「ユダヤ資本と華僑の金儲け主義」の結果だと論じています。

つまりマレーシア航空は事実上中共資本の航空機会社であり、オランダは今やユダヤ資本の国になっていると言うのです。

そして「オバマとプーチンは喧嘩仲のように言われるけれど、なかなかどうして二人は仲良しなのです」と述べて、「オバマの外交下手をプーチンが補っています。昨年、オバマはシリア空爆を明言して、その後撤回して優柔不断を非難されましたが、結局ロシアが仲介してシリアの化学兵器は廃棄されました。」と、その連係プレイ振りを示しました。

さらに「実はウクライナ危機も米国にとってそんなに悪い話ではない」と、ウクライナ危機はアメリカにも利益になっているとして、「ロシアからの天然ガスが途絶えれば欧州は米国からのシェールガスに依存するしかない。だから米国にとってはビジネスチャンスでもあるのです。」と述べています。

つまり、今回のマレーシア航空機撃墜事件は、オバマ大統領にとっても、プーチン大統領にとっても迷惑な話になります。ですからプーチン大統領は、このような指示を出すわけがないというわけです。

では、どこから今回の事件が発生したのでしょうか?
プーチン大統領が邪魔なのは、明らかに「ユダヤ資本」です。ユダヤ資本(それはウォール街であり石油メジャーでありますが)は、ソビエトが崩壊した時、ユダヤ系ロシア人を使ってエネルギー資源を抑えようとしました。しかしエリツィン大統領時代はうまく行くかに見えましたが、プーチンの時代になってエネルギー企業が国有企業にされ、失敗してしまいました。ユダヤ系ロシア人は犯罪者として投獄され、またそれを批判したジャーナリストは自宅前で何者かによって射殺されたり、放射性毒物を使って殺されたりしています。

ユダヤ資本にとって、まったく歯が立たなかった「ロシアのプーチン」なのです。しかし今回のクリミヤ半島へのロシアの介入(これはプーチンの指示)は、絶好のチャンスだったわけです。
何のチャンスかと言えば、プーチン大統領を徹底的に潰すチャンスです。

ウクライナは多民族国家です。都市部にはユダヤ人も多く住んでいます。親ロシア派も多く居て、ロシアの属国化を支持する人も居ます。

ロシアを侵略国家にして、その大統領の責任を追及し、そしてプーチン王国を潰す計画があってもおかしくありません。
ですからウクライナ国内で「親ロシア派武装集団」が暗躍し、「ウクライナの乗っ取りをしようとしているプーチン大統領」に仕立て上げることを考えてもおかしくないでしょう。
しかしプーチン大統領は巧みにその罠から逃れるのです。宿敵・中共の習近平主席と仲良くなって見せたりしています。

「ユダヤ資本」はしびれを切らして、ついにマレーシア航空機をミサイルで撃墜し、その責任をプーチン大統領まで持っていこうとして、マスコミを使ってわめき散らしている・・・ように見えるのです。

今回のマレーシア航空機撃墜で犠牲になられた295名の方々は大変お気の毒です。しかし今回の撃墜事件は、その本質において「ウクライナ問題」とは関係が無いような気がするのです。
「ウォール街のプーチン潰しゲーム」の一つと考えた方が良いのではないでしょうか・・・

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