猪瀬知事が降板した東京都知事。現在は空席で2月9日に投開票が告示されました。各政党とも立候補擁立で動き始めましたが、元航空幕僚長で現在は軍事評論家の田母神俊雄氏(65歳)がどうやら無所属で立候補することを決めたようです。
田母神氏は、2008年にアパホテルでおなじみのアパグループが行った「真の近現代史観」懸賞論文に投稿し最優秀藤誠志賞を受賞しました。しかし、それが先の大戦をめぐる政府見解と異なる内容の論文であったことから、サヨク・マスコミに叩かれて、平成20年の麻生政権で浜田靖一防衛大臣から空幕長を更迭され、幕僚長解任・一空将と格下げされて定年が縮り、その上で定年職扱いで航空自衛隊を退職した軍人です。(出身は福島県)
この時の論文は、田母神論文として自身のウエブサイトで公表しております。
http://www.toshio-tamogami.jp/thesis/
この論文を見る限り、間違っているのは「政府見解」の方だと思うのですけどね・・・
この懸賞論文を募集したアパグループ代表の元谷外志雄(もとやとしお)氏は、戦後の我が国の自虐史観が如何に我が国を蝕んでいるかを憂いて、このような論文募集を始めたもので、元谷氏は現在「安倍晋三首相」の後援会「安晋会(あんしんかい)」の副会長を務めておられます。
田母神氏は歯に衣を着せぬ明快な語り口で言論活動に入り、今かなり人気を博しています。現在は保守の立場に立った国民運動を展開する組織「頑張れ日本!全国行動委員会」の会長を務め、日の丸を掲げ、整然としたデモ行進で注目を集めております。
ともかく退職以降、田母神氏はネットTVの「チャンネル桜」などに出演し、日本の自虐性向を正そうと活動を始め、その効果が今の日本社会に少し現れてきているように感じます。
この田母神論文を第一回目として、「真の近現代史観」懸賞論文はその後も毎年続けられ、竹田恒泰氏の 「天皇は本当に主権者から象徴に転落したのか?」、 佐波優子氏の「大東亜戦争を戦った全ての日本軍将兵の方々に感謝を」、一色正春(元海上保安官)氏の「中国の狙いは尖閣だけでない」など、戦後の日本を牛耳ってきた敗戦利得との戦いを続けております。
まだまだ敗戦既得権がのさばる日本社会ですが、国民はこの田母神氏などの活動によって少しづつ自虐史観から脱却を始めているようです。
それが国民をして安倍晋三氏の首相復活を実現し、中共との戦いを応援し、敗戦利得者であるマスコミのヨタ記事を見抜くようになってきたわけです。
安倍首相が進める「戦後レジームからの脱却」は、このような保守の目覚めと活発な広報活動なくしては実現しません。
そして、今現在どこまでこの活動が国民の間に浸透してきたか、その客観的評価をするには、田母神氏の都知事選立候補は絶好のイベントかも知れませんね。
マスコミは反発するでしょうし、国外からの圧力も相当あるはずです。自民党も、他の政党も別候補を立てるでしょうし、無所属での出馬にはそれなりの意味があるはずです。
尖閣諸島の島々の中には、いまだ民間人所有の「久場島」があります。そして東京都には石原前都知事が尖閣諸島を買うとして国民から集めたお金があります。
田母神氏が、この久場島を東京都が買い取り、航空自衛隊の射爆場として提供すると言う「公約」を示せば、焦るのは中共ということになるのでしょうか?
いや、アメリカも焦るはずです。なにしろ元軍人で、言論活動で人気のある人の立候補です。当選したら実際にやりかねませんからね。
田母神氏が都知事になれるかどうかはともかく、何票取れるかで日本の自虐史観がどこまで駆逐されてきたかがわかるわけです。
それは今後の保守の活動方針にも示唆を与え、安倍政権にも政権運営の指針を与えることでしょう。
もちろんそれはアメリカにも中共にも、今後の対日外交の修正を余儀なくするかもしれません。(得票数によって)
みごとな選挙演説を期待します。頑張ってください。
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