2014年1月20日月曜日

小泉進次郎議員は田母神候補を支持か?

小泉元首相が細川候補を応援していることは進次郎氏も当然ご存じでしょう。しかし、「父は父、私は私」というスタンスで議員活動を続ける進次郎氏にとって、細川候補を応援することもないと思います。
もちろん自民党都連が押す舛添氏を応援はしないことを明言もしております。

自民党は、「(細川氏は)過去の人だ。自民党が面白くなく出ていき、党と党をくっつけては潰してきた人(森喜朗元首相)」という見方をしています。
小泉元首相は、「脱原発」を訴える細川候補を民主党都連とともに支援するという考えです。そしてこの考えを持って自民党大会に出席する意向ということでしたが、どうやら欠席なさったようですね。

ある調査によりますと、脱原発のおかげで日本が石油メジャーに支払うお金が毎年4兆円以上になっているとか。これは国民一人当たり1万円以上が電気代とは別に支払われている勘定になるそうです。
つまり、そのお金がアメリカに還流することから、親米の小泉氏をもって脱原発を推進し、アメリカの外貨獲得に結びつける陰謀・・ではないかと疑う噂も出ているようですね。
大会に欠席したので、もしかしたら噂は本当かな?

原発の危険性が単なるサヨクのプロパガンダであることは自明のこと。核アレルギーがハリウッドによって世界中にばら撒かれ、それが民主政治体制内で効果を発揮することが解って利用しているだけです。
もっとも核兵器による均衡平和は、この作られた核アレルギーによって達成されていたことも確かですけど・・・

この脱原発を都知事選挙の争点にすることは、首都・東京のかかえる問題をぼかし、嘘の選挙を演出してしまいます。これは首都・東京の問題ではなく、国家的エネルギー政策の問題(つまり国政の問題)だからです。
それを都知事選挙に持ち込むこと自体、ずいぶんと都民を小馬鹿にした立候補のように思えますね。

今東京都がやらなければならない問題は、具体的であり、例えば首都高速の老朽化にいかに迅速に対応するか・・のはずです。
首都高速の橋桁などをちょっと見れば、そこがボロボロになっていることがすぐにわかります。

前回の東京五輪の時に作ってから、かれこれ50年。しかも当初に設計値とした「交通量と重量」を、かなりオーバーする状況の中、この50年を経過してきました。
トラックの積載量は多く、そして重くなり、鉄骨の金属疲労などは限界を超えているはずです。
全面的に見直すことは当然でありますが、ではどのような首都東京のデザインが良いのか・・・そのような未来のビジョンが論じられるのが都知事選挙であるべきです。

30年以内に首都直下型地震のくる確率が54%近くあるという研究発表も出ております。この確率の状況の中で、無責任な「脱原発」を訴える候補者の真意が測りかねます。
現在進められている高速道路の地下化推進も、地震などの災害に対しては対応がとれているかどうか、被災した時、都心部の耐震耐火は進んでいますが、環七周辺当たりの木造住宅地域には大火災が発生するだろうという報告もあります。

天災とは起きて見なければ対処の具体的段取りは判りません。戦いは被災直後から始まります。津波も含めて二次災害の発生をどこまで抑えられるか、通行不可の道路と可能な道路の早急な把握、その上で緊急体制の確立と避難路の決定、被災者の保護と警察、自衛隊、消防隊などの効率的配備など、いかに迅速に出来るかが被害の拡大を減らすことに直結します。
迅速化のためには事前に想定した対策が必要で、それを討議する必要もあるはずです。選挙に寄って選ばれた想定を基に、具体化するしかないからです。

このような安全保障は経済合理性には背反します。安全保障とは、いわば無駄金になった方がいい問題です。そしてそれには莫大な資金が必要になるものです。
ですから行政でなければ出来ません。民間には無理なのです。収益性のない投資ですからね。
福祉問題なども経済効果を生み出す重要なファクターですが、安全保障に比べて優先順位は低いことになります。

現時点では細川候補の政策は判っていません。田母神候補と舛添候補の政策には、異なる内容であっても、このような安全保障問題が入っております。
そして原発問題などを前面には出しておりません。

小泉進次郎議員は、「(舛添氏は)野党で一番苦しかったときに『自民党の歴史的使命は終わった』と党を出た。ずっと離れずにいた自民党員、有権者がこの姿勢に『自民党の背骨』があると見るかどうかだ」と述べて舛添氏を支援しないことを党青年局の研修会で明言しました。
前述の森喜朗元首相の発言と合わせて考えるならば、田母神候補支援ということになるはずですね。

安倍首相は、舛添氏支援を表明しました。
さて、都民の判断はいかになるでしょうか?

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