2013年12月12日木曜日

大気汚染の罰金、約9億2千万円・中共

中共・遼寧省は、大気汚染の原因となる有害物質の数値が基準を超えたとして、大連や瀋陽、撫順など省内8市に罰金約9億2千万円を科したとか。
この有害物質は、粒子状物質「PM10」、二酸化硫黄、二酸化窒素の数値を見ているとか。罰金は汚染対策費に充てるそうです。賄賂に消えなければ今後の大気汚染は解決が可能になるでしょう。

もちろんこの企業の責任を地方政府に負わせることについて、「左ポケットから右ポケットに移しただけ」という効果を疑問視する声もあるようです。

11月後半、河北、山東、江蘇の3省や天津市などを中心とした広い地域が深刻な大気汚染に見舞われました。
呼吸器系の不調を訴える患者が相次ぎ、視界悪化が原因で交通事故も相次ぎ、高速道路では追突事故で5人が死亡したとも言われております。
都会では、自分の手のひらが霞んで見えるほどのひどさだという噂もあります。どうしてここまで酷い大気汚染が出来上がるのでしょうか?

どうも華人には公(おおやけ)という概念が無いようです。
幇(ばん、あるいは、ほう)という「仲間や連帯の契りを結んだ集団(男系集団)」があり、そこに宗族という「父系としての血縁のつながり」が、時間軸での繋がりに使われながら、共同体(人間関係)を作っていた華人達で、これが彼らの国家観なのでしょう。

幇会(ぱんふぇ)と言うのが華人達の国家意識で、それが中国語に染み込んで、現在に至るまで心理の根底に強く働いているようです。
この「幇」の結びつきの強さは、完全に理解しあい、そして生死を共にするというほどのもので、その強さは「三国志」の劉備、関羽、張飛の人間関係に象徴されます。(血縁関係ではありません)

「幇」は中と外を区別し、幇の外の人間に対しては何をしてもかまわないことになります。窃取や強盗、そして略奪、強姦、虐殺など、何でもありの価値体系です。これが華人の倫理であり道徳であることを認識しないと、中華の行為は判らないはずです。

中国の歴史の争いを見ると、いつも根絶やしにするから「前の文化が完全に破壊される」ということを良く言いますが、その根拠はこのような幇の倫理が働いているからでしょう。
幇での結びつきがあるにも関わらず、裏切った者に待っているのは「死」だけです。彼らは地球のどこまでも追いかけ殺すことが道徳となっているはずです。
ただし、相手が自分より強い場合は、その強さが続いている間は弱い幇は何もしません。強さが陰ってきて、弱くなったと見れば反乱して相手を皆殺しにするはずです。

盧溝橋事件のあとの通州事件にも、幇の意識が働いているようです。日本が弱くなったと感じて行われた日本人に対する猟奇的惨殺事件ですが、その後に日本が軍隊を送ったため、力でかなわないと感じた冀東政府(匪賊)は、謝罪と慰謝金の支払いに応じました。

これが中国4000年の歴史で繰り返されてきたことです。中華思想とは、このことから世界を一つの幇にして、すべてをまとめることが、平和達成なのだとする幻想なのかも知れません。
「日本は軍隊を無くして弱くなったのだから、中華思想という幇に従属するのが当たり前」という華人の発想はここから来るのでしょうね。(冊封体制という安全保障のこと?)

ですから多くの中華人民にとって、中華人民共和国とは暴力的に強くて、今は従うしかない他の「幇」なのです。共産党に入党するとは、共産党という幇に入ることであり、共産党以外の華人は、他の幇に属しているという意識があるはずです。ですから共産党がどんな法律を作ろうと、本質的には従う気持ちなど無いでしょう。

結果的に、今の中共は共産党という「幇」なのです。そこに公の問題、すなわち公害問題を取り上げても、ほとんど何も出来ないはずです。

西欧にはキリスト教があり、公の概念が培われていました。日本には天皇の存在があって、公が認識されておりました。

中共が今、やろうとしている暴力(ご都合主義の刑法)で抑え込み、公害問題を解決・・・することは、やっぱり出来ないでしょうね。

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