菅首相の方針とは違った答申を盛り込んだ閣議決定が出てきました。
「諸外国がわが国の原子力技術を活用したいと希望する場合には、世界最高水準の安全性を有するものを提供していくべきだ」という閣議決定です。
枝野官房長官は記者会見で「国家間の信頼を損なうことのないよう留意し進めていくということだ。(首相の発言と)矛盾は全くない」と発言しますが、菅首相の出している「脱原発」と大きく矛盾することは、誰が考えても同じでは?
一方で、平和記念式典に出席した菅首相、「私の(平和記念式典での脱原発)発言と、政府の方針は方向性で一致している」と述べて、枝野氏の発言と同期を取っています。
むりやり整合性を取るならば、「原発への依存度を引き下げ、『原発に依存しない社会』を目指していく」と言う言葉に、「今後50年を掛けて・・」と入ればいいわけです。
そのうえで「まだしばらくは原発が必要であることは理解している」と結べば、太陽光発電での孫正義氏との話し合いとも矛盾しないでしょう。
しかし、菅首相には出来ないのかも知れませんね。だから国民から見ると閣議決定と首相の発言が矛盾だらけに見えてしまいます。
首相と内閣の不一致があるならば、首相は退陣するか内閣改造か解散総選挙に打って出るかのどちらかです。「脱原発で、国民に不便と高い電気代の容認」を求める首相の政策と、「諸外国が希望するなら世界最高水準の安全性を有する原発を提供する」という閣議決定の対決です。
当然、日本が世界に最高水準の安全性を有する原発を提供する以上、同性能の原発に置き換えた上で日本でも発電は続けるということになりますね。そうでないと国民は判断できません。
この原発問題だけではなく、さまざまな矛盾が発生している民主党。
松本(龍)震災復興担当相が就任直後に辞めたり、海江田万里経済産業相を号泣させてしまうとか、子ども手当をめぐる問題で、民主、自民、公明の3党での合意など、もう支離滅裂という状況が続く菅政権。
自民党の石破政調会長は、「もう、菅直人政権を倒してくれというのは国民の願いになっている!」と断じております。
その上で、「一事不再議(議決した法案を同一会期中に再び審議しないという)」は当然のルールだが、慣習のままで何故成文化してないのかというと、「不信任案否決直後に首相が精神に異常を来して、やることなすこと支離滅裂、でも辞めないという意思だけは固い・・という場合」などがあるからだ・・と、菅直人氏を精神異常という位置づけで「不信任案再提出」を示唆しました。
前回不信任案を否決した6月2日の時点と大きく状況は変わっているので、再提出は当然という石破氏の発言です。
どうやら自民党が不信任再提出をする様子で、「(今度は)民主党の小沢一郎元代表と鳩山(前首相)は決断するんだろうな。よもや決断しない、ということであればただではおかない・・」とすごんでいます。
そして始めて「退陣後の政権について」どうすべきかの案を石破氏は述べました。
一つは、少数党たる自民党から首相を出す方法、そしてもう一つは前原(前外相)か誰かを首相にして自民党から財務、外務、防衛などに閣僚を入れる方法、さらには「閣外協力」と言う方法もある・・とのことです。
いずれにせよ震災復興(原子力災害の収束も含む)内閣としてやるべきことを早急に行い、すぐに解散総選挙を行うべき、とするのが石破氏の考えで、来年には谷垣総裁の総裁任期が切れるので、自分も総裁を目指すことになると、相当の覚悟のようですね。
素人集団のサヨク「民主党」と、精神異常の菅首相。はやく両方とも国会から追放して、本来の日本の政治を始めてほしいものですね。
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