東京都知事選で意外と票を取った「小野泰輔」氏。東京都目黒区出身で熊本の副知事から東京都都知事選へ立候補したわけですが、その時「日本維新の会」の本部推薦を得て戦いました。
思ったよりも獲得票が多かったことから、日本維新の会が東京への足掛かりをつかんだのではないかとの噂が立ちました。
「維新の会」はもともと東京都渋谷区生まれの大阪育ちで、大阪弁護士会所属 登録番号25196の弁護士の「橋下徹氏」が立ち上げた政党で、「おおさか維新の会」としてスタートしたものです。
そして日本維新の会は現在「憲法改正」に賛成している政党であることから、自民党との連立が噂されるようになったのでしょう。
現在自民党と連立している「公明党」の本音は「改憲反対」だからです。
安倍政権は、公明党の言う「加憲だったら賛成する」という約束で「第9条2項の下に第3項を設け、自衛隊を明記する」ところまで譲歩しました。しかし公明党支持母体である創価学会との折り合いがつかなかったのか、安倍政権との約束が保護にされそうです。
創価学会は中共に入れ込んでいます。
ニクソン政権での米中国交正常化を前に、日本を騙そうと周恩来が田中政権に渡りをつけるために駒として使った創価学会・公明党の竹入委員長。彼に気を使って、布教活動はしないという約束の元で創価学会と中共の付き合いが続いています。
そんな公明党ですから、安倍政権の憲法改正政策の足を引っ張るわけですね。後ろに中国共産党の影がちらつきます。
そんなわけで自民党・安倍政権としては「改憲賛成」の日本維新の会との連合を意識せざるを得ないのではないでしょうか。
しかし、日本維新の会はもともと大阪を拠点にした地域政党でした。しかも現在も尚「大阪都市構想」を持って戦っています。
この大阪都市構想が、なかなか東京に居ると判りません。しかし賛成派と反対派が拮抗しているようで決着はまだついていないようです。
この構想、要約すると「現在大阪は大阪府と大阪市が二重行政のようになっている。大阪市を大阪府に移譲して、東京都のように地域を複数の区とすること」を目指したものです。
本来は大阪府は上位にあって大阪市は下部機関になるわけですが、政令指定都市になった大阪市ですからややこしくなっているようです。
大阪は歴史のある場所です。神武天皇の東征で「浪速国の白肩津」という場所が出てきますが、この浪速と言うのが「浪花」の語源です。
京都府と大阪府が古くからあった地域です。その大阪府の中に大阪市が出来たのは明治22年、1889年のことです。大阪府の府庁舎は大阪市に出来ました。そして大阪市の市庁舎も大阪市に出来ました。
大阪府には33市9町1村の43の自治体があります。
ところが1956年に大阪市が政令指定都市になったのです。戦後に出来た地方自治法によって「人口は50満人以上で将来100万人に増える見込みのある都市を政令指定都市とする」という法律が出来たからです。
この法律では、「市が都道府県なみの扱いを受け、自らの判断で行政の仕事を進めることができる。」となっています。
そうなると大阪府と大阪市が同等の立場になり、二重行政が始まってしまったようです。
大阪府と大阪市は、共に年間4兆円くらいの予算を持っています。つまり大阪は府と市で8兆円程の予算が使えるわけです。
そこに橋下氏が疑問を投げかけたのです。そして「大阪市を無くして大阪府だけにし、行政区を作ればよい」と言い始めました。
これが「大阪都構想」というものだと言うことです。
政令指定都市を返上すると予算も消えます。大阪府だけの予算で行政をしなければなりません。そしてすでにそれでは大阪市は成り立たないという現状もあります。
それほど大阪市は大きく発展してしまったと言うことでしょう。
その後、このような混乱をどうするか、さまざまな意見やアイディアが出ていますが、まだどうするかと言う結論は出ていないようです。
現在は大阪府の知事に大阪維新の会の「松井一郎氏」が就任し、大阪市には同じく大阪維新の会の「吉村洋文氏」が就任しています。そして再び「大阪都構想」が再燃し、現在様々な意見が検討されている状況です。
「おおさか維新の会」と「維新の党」「大阪維新の会」に「日本維新の会」とややこしくなっています。維新系と言われているようですが、もっと有権者に解りやすくして欲しいですね。
自民党との連立はそれからということで・・・
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