2019年12月25日水曜日

XマスカードのSOS

テスコという英国のスーパーマーケットで、6歳の少女がXマスカードを購入したところ、そのXマスカードに「私たちは中共・上海の青浦刑務所の外国人受刑者だ。意思に反して働かされている。私たちを助けてください」というメッセージが書かれていたというニュースがありました。

そしてそのカードには同刑務所に収監された経験がある英ジャーナリストのピーター・ハンフリー氏への連絡を依頼する文章も記されていたことから、この少女の家族がハンフリー氏へ連絡し、新聞記事が書かれニュースになったと言うことです。

どうやらテスコはXマスカードの仕入れを中共の企業に依頼していたらしく、テスコの担当者は、「同社の方針として、サプライチェーンに受刑者の強制労働を利用することを容認しない」と表明したそうです。

中共は外務省を通じて「青浦刑務所で強制的に労働させられている外国人受刑者はいない」と発表したそうですが、Xマスカードに書かれたSOSと、中共が発表した内容とどちらが信頼できるでしょうか。

このような事例が2012年にもあったそうです。
オレゴン州に住む主婦が2012年10月、ハロウィーンのために中共製の飾り物を購入したところ、その中に手紙が入っていて、差出人は、遼寧省・馬三家の労働教養所に収容されていた孫毅さんだったそうです。

手紙には「中国共産党政権の迫害を受けている数千人は、永遠にあなたに感謝いたします」と書かれ、毎日15時間以上も輸出用の商品作りを強いられていることなど、労働教養所の拷問の模様なども書かれていたとか。
孫毅さんは「法輪功」のメンバーだったそうで、この手紙がアメリカのメディアによって紹介されると、日本を除く世界に衝撃が走ったそうです。

中共政府は仕方なく孫三を出所させ監視下に置いていたそうですが、孫さんはインドネシアへの亡命に成功し、ドキュメンタリー映画に出演して、法輪功に対する中共政府の残虐さを訴えました。
しかし、その映画が完成する前に謎の死を遂げてしまったそうです。暗殺されたとしか思えませんね。

この事件の記憶があるので、このSOSが日本を除く世界で重要な意味を帯びてくるわけです。
「外国人受刑者」の中には、日本から中共へ渡っていきなりスパイ容疑で捕まって有罪となり服役している方も居られるかも知れません。

最近は人件費が上がっているという噂を聞く中共ですが、未だに安い商品が中共から入ってきています。特にアマゾンなどで買い物をすると「生産国」が非表示のものもあり、どうして安いのか判らないというケースもありました。

もしかしたらこのように、受刑者に過重労働させて安く納入しているのかも知れません。

香港のデモなどで捕まった学生達がどこに連れていかれるのか判っていませんし、自殺として処理される人数も2500人を上回っているとか聞き及びます。
それでも香港では抗議活動が続き、クリスマスイブの24日にはクリスマスの装飾が施されたショッピングモールなどに多くの市民が詰めかけ、抗議活動のスローガンを連呼して警官隊と衝突しています。

XマスカードのSOSも英国人の受刑者からであり、また香港デモも元はと言えば英国の「一国二制度容認」から始まったことです。
その英国が、来年1月末のブレグジットを前にして、軍備を増強しているようです。
2017年、ブラジルに空母「オーシャン」を売却し、そのお金の一部を新空母建造につぎ込み、「クイーン・エリザベス」を同年末に就役させています。
そして現在はF-35Bの発着もできるようになり、アジア海域への派遣も決まっているようです。

日米に加えて英国もアジアへの防衛出動が始るでしょう。もちろん相手が中共であることは間違いありません。
トランプ大統領は来年は選挙の年となり、なかなか対中強硬策は取りにくいでしょうが、英国のジョンソン首相はブレグジットを終えて英国再建に向かいます。

EUとユーロで没落していく欧州を尻目に、アジアへ成長の視点を向け始める英国。その前に立ち塞がる中共の魔手。

少しではありますが日本も中共排除の動きが出始めています。日本のIR事業への参入を目指していた中国企業をめぐる外為法違反事件で、中共企業に便宜を図る見返りに現金数百万円を受け取った疑いが強まった自民党の秋元司衆院議員(48歳)が逮捕されました。

まだ習氏の国賓来日はスケジュールどうりのようですが、日中韓サミットでは一応安倍首相は、日本側の懸念を直接習氏に伝えたそうです。

自衛隊の「いずもの空母化」も、秋元司衆院議員逮捕も、いずれもアメリカの指示で動いた感がありますが、それでも中共を追い詰めるためには仕方無いかも知れませんね。

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