2019年10月22日火曜日

女性天皇・容認70%以上・・?

ある世論調査によりますと、20代から30代の若者の70%以上が「女性天皇を容認する」と答えたと言います。
そして女性天皇と女系天皇の意味について尋ねたところ「知らない・判らない」という回答がそれ以上だったと言うことです。

この世代は、王朝と天皇の区別も出来ないのでしょう。英国王室が代々王様の長男あるいは長女を王位につけているので、同じ様に考え、同じ認識で回答したものだと思います。
女王もかっこいいではないか・・程度の考えでしょう。

英国を始め、欧州の王様は、他国から侵略され戦争に負けてしまえば変わるわけです。そこで侵略戦争を防止するためにやたらと婚姻関係を結びました。つまり親戚関係となって行ったのです。
一見良さそうに見えるこの平和維持も、だんだんと人間関係が複雑になり、そして始まったのが第一次世界大戦だったはずです。
「憎悪」は親戚関係の方が強いかも知れません。王侯貴族の戦争は終わることなく続き、産業革命以降の近代化した兵器でいかに多くの国民が殺害されたことか・・・

しかし天皇は違います。日本にも戦国時代があり、各大名や豪族が天下を取るために戦った時代がありました。しかし天下を取るには天皇のお墨付きが必要だったのです。織田信長も太閤秀吉も徳川家康も、そこで苦労したことは事実でしょう。

神武天皇以降、天皇とその縁戚が権力を握り政治も司ってきました。しかしこれが権力闘争を激化し、そこに恐らく外国のグループも入り込んで収拾が付かなくなった時、聖徳太子が現れて天皇を政治の実権から切り離し、日本の「権威」として天皇とその皇族を位置づけ、政治は公家が行うことにしました。

まあここで日本史を語っても仕方ありませんが、こうして日本は「天皇がしらす国」となったのです。
「しらす」とは、「自分以外にある他のものを、我が身に受け入れて、他のものと我とが一つになること、即ち、自他の区別がなくなって、一つに溶けこんでしまうこと。」という意味になります。この「しらす」に該当する言葉は英語などの欧米の単語にはありません。日本語としても現在判る人は少ないのではないでしょうか。ここに示された「意味」を読んでも、その実際をイメージすることは難しいのではないでしょうか。

天皇陛下は祈りによって神と溶けあいます。その神とは「天照大神」です。太陽神である天照大神は女神です。ですから天皇陛下は男性でなければなりません。
天(天照大神)と地(天皇陛下)が溶け合って新たなる生命(我々の食料となるもの)が生まれるからです。ですからその年の豊作に感謝し次の年の豊作を約束する儀式が「新嘗祭」であり、即位された天皇陛下が最初に行う新嘗祭が「大嘗祭」と言う訳です。

「大嘗祭」によって、初めて新しい天皇陛下が万民に即位したことを告げるという儀式です。

天皇陛下は男子でなければならないけれど「万世一系」はどういうことかと考えれば、その地位を巡って争い事が起きないようにするためだろうと思います。そしてこれが皇室の決まりなのです。(基本的には政治家や公務員、ましてジャーナリズムや国民が口をはさんではいけないと言うことです)

ですから本来は天皇陛下と皇室は憲法に束縛されないご存在です。「立憲君主制」はあくまでも欧州の王侯に対して作られた概念で皇室には当てはまらないのです。なぜなら「政治的主体」ではないからです。
民主党の前に「立憲」と付けた政党がありますが、これは皇室を憲法の下に置こうとする「皇室潰し」を意図した命名だと思います。

10月21日に「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」(自民党・青山繁晴参議院議員が代表)から提言書(案)が提出されました。

この提言書には「女性皇族が結婚後も皇室にとどまる『女性宮家』の創設について、婚姻した民間人男性が皇族となり、男系継承の伝統が途切れる女系天皇の呼び水になりかねないことから、女性宮家には否定的な見解」を示しております。
そして「例外なく父方に天皇がいる男系の継承を堅持し、旧宮家の男子の皇族復帰を可能とする皇室典範の改正か特例法の制定をすべき」という真っ当な提言がなされています。

もともと「婚姻」とは家を守るためのものでした。大東亜戦争に負けて、キリスト教がGHQとともに日本を蹂躙し、個人主義と自由主義を「婚姻」の中にまで持ち込んだ結果、利己的な婚姻が常識みたいになってしまい、それが日本潰しの謀略だったことも知らされない日本国民によって支持されているわけです。
しかしよく考えると、家庭崩壊はこの常識から生まれているのではないでしょうか。躾けと称して子供を殺したり、親が死んでも届けずに年金を受け取っているような事態が家庭崩壊と言う訳です。少子化もその根っ子は同じではないでしょうか。

日本を護ることは皇室を護ることであり、それは天皇家を護ること、つまり男子継承を護ることになります。「家」の概念が崩れている今、それこそが天皇家の危機であり日本の危機であることを、日本国民はもっと認識すべきですね。

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