2019年8月30日金曜日

「日本・蔡英文後援会」9月1日発足

日本で活躍されている「李登輝友の会・愛知県支部」の趙中正氏が総会長に就任する予定で、9月1日に「日本・蔡英文後援会」が発足するそうです。

産経に趙中正氏のインタビューが出ていました。
趙中正氏によりますと、蔡氏以外の総統候補は、中共と水面下で深い関係を持ち、中共との関係強化などを主張しているのが本当の所だそうです。

そして現在の香港の状況を見れば、それがいかに危険な事か一目瞭然だ・・と言う訳です。

国民党から立候補するという韓国瑜候補については、「もともと国民党内で支持基盤の弱い韓氏は、広東省などを訪問し共産党高官と交流することを通じて、中共の力を借りて総統選挙を戦おうとしている」と述べ、「韓氏は台湾と中国の間で平和協定を結びたいと主張しているが、中共の侵略を認めるようなもの」だとはっきり断言しました。

また、無所属で出馬の可能性がある鴻海グループの郭台銘氏も、「自身の資産の大半を中共に投資しているため、中共に厳しいことが言えない」と言うことです。
そしてこの2人は「香港の抗議デモについてほとんどノーコメントを貫いている。」と述べ、とても台湾の将来を任せられないと語っておられます。

今起きている香港のデモについて趙中正氏は「共産主義の本質は人々の自由を抑圧することだと考えている。今の香港では私の懸念していたことが現実になったといえる。香港の若者たちが自分たちの自由を守るため、勇気を振り絞って立ち上がり、中共の強権政権と対決している。台湾人として彼らを応援しなければならない。なぜなら共産党の牙は香港の次に必ず台湾に向き、その次は日本だからだ」と現実を見据えて語っておられます。

アメリカと中共の経済戦争については、「台湾にとってチャンスとも言えるが、対応を間違えれば危機かもしれない。」と慎重な対応を求めております。
「アメリカと同じ自由主義陣営に属しているのだから、アメリカと同じ立場に立つことは当然だ。例えば、アメリカが中共の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)を排除すると言ったら、すぐ同じ行動を取らねばならない」とアメリカとの強い結束を強調しております。

そして「その意味で、蔡政権はよくやっている。目の前の損得を考えて中途半端な動きをしたら、アメリカという最も重要な仲間の信頼を失う。今回、中共に向き合うアメリカの姿勢は真剣だ。共和党も民主党もマスコミも世論も皆、中共に厳しい論調だ」と感想を述べていました。

その上で趙中正氏は、「蔡総統の対日外交はまだ足りないところがある。」と述べました。「東日本大震災の被災地の食品輸入問題などで、野党のペースになっている。」という認識を示しました。
そして日本に対しては、「アメリカにある『台湾関係法』のような、台湾との付き合い方を明記する法律をつくってほしい」と、日本政府に対する期待を示しました。

この「蔡英文後援会」の目的については、「アメリカ、欧州、東南アジアの台湾人団体と連携し、蔡氏や台湾の声を世界に発信していくこと」と、同時に「日本社会で台湾に対する理解を深め、蔡氏の早期訪日を実現することだ」と述べておられます。

「今、中共の圧力で台湾のトップは訪日できない状況にある。しかしアメリカには何度も訪れている。それは他の国を訪問する途中に立ち寄るというやりかただが、これと同じ方法で訪日も可能なのではないかと考えている」と言うことです。

この問題点は、アメリカには強大な軍事力があるが、日本には憲法の規制があって何も出来ないという点でしょう。

しかしこのままでは「習近平主席は来年の桜の咲く季節に訪日する」というスケジュールになっております。
何もなければ仕方ないでしょうが、8月31日の香港で行われる「一帯一路会議」で、北京は香港のデモを暴力によって排除するつもりのようです。
すでにデモ隊の中に入り込んだ警察のスパイが、マスコミ関係者などを襲ってデモ鎮圧の切っ掛けを作ろうと躍起になっています。

武装警察(軍隊の一種)が深センから入り、デモ隊を暴力によって取り締まる準備も出来ているようです。

8月31日に、デモ隊と北京から来た武装警察との闘争が起きて死者が多く出れば、当然習政権は世界中からボイコットされるでしょう。
そんな習近平主席を桜の季節に国賓として訪日させることは、日本の信頼失墜ともなりかねません。
そこで、習主席の前に蔡英文総統(選挙に勝った場合ですが)を国賓として(国賓でなくても)訪日してもらうのはいかがでしょうか。
その後の習主席の訪日だと、とても北京は耐えられないでしょうからね。

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