参議院選挙が終わりました。
増税を掲げて選挙戦に挑んだ自民党も、他党の攻撃に転じ、いままでの自民党の選挙とは少し違った選挙戦でした。
結果は自民党は議席数を減らし、憲法改正は次の衆議院選挙での安倍政権がどこまで巻き返すか、そこに掛かって来たようです。まあ無理でしょうけど。
今回の選挙で気になったことが一つあります。「れいわ新選組」という諸派の集団が、ALS患者である「舩後靖彦氏」を当選させたことです。
約1年前、参院選比例区に「特定枠」が新設されました。この特定枠は制度としていかにひどいものかということが指摘されていましたが、候補者が実際に活動を始めると、特定枠が生み出す現実は想像以上にひどいことが明るみに出てきたようです。
れいわ新選組を率いる山本太郎氏は、この特定枠にALS患者の舩後靖彦氏を擁立して選挙戦を戦ったようで、舩後氏は比例区で当選しました。
ロイター通信社は、重度身体障害者が比例区特定枠に擁立されたことに注目して記事を世界中に配信しています。当選しましたからこれから世界中の人々がこの事実を知ることになるでしょう。
さて、問題があると思うのは当選された「舩後靖彦氏」が、会話が出来ないという点です。つまり彼の発言は代読する人が行う訳です。
すると国会で登壇する時、別の話者(代読者)も登壇しなければなりません。それが現在の国会で認められるのかどうか、また認める法改正が必要なのかどうかが問われるという問題です。
これは舩後靖彦氏の問題と言うより、このような事例が日本の国会で実施された場合、この特定枠を使って、悪意ある集団が代読者という名目で当選者の意図しない発言をやり始める可能性があると言う事です。
そしてこの可能性をロイター通信社が世界中にばら撒くわけですね。と言うことは、中共、韓国、北朝鮮もこの事実を知ることになります。(もう知っているでしょうが)
これを使って我が国の国会審議をかく乱することを考えないはずはないと思います。
例えば東北大震災の時、中共の退役軍人か誰かが、「今日本を侵略しなくていつするのか、今が絶好のチャンスだ!」と言ったと聞き及びます。
アメリカが「カールビンソン」という空母打撃軍を日本に派遣したのは、このような情報がアメリカ軍に伝わったからだと言う説もあります。日本にはアメリカ軍の基地がいっぱいありますからね。
そんなことでもなければ、災害救助に空母打撃軍は必要ないはずです。
ともかく中共という隣国はそういう国家です。その他韓国とか北朝鮮などもこの「特定枠」をしっかり研究していることと思いますので、その点を踏まえて対応策が必要であることを認識していなければなりません。
彼らにとって法律とはその使い方を考える材料であって、「真摯に守る」というような気持ちはまったくありませんから。
この「特定枠という制度」は、既成政党の都合で作られた制度のようです。どうしても政権に残って欲しい候補者を特定枠として各党2名だけ選出し、比例区の枠のトップと2番目に置くと言うものです。
特定枠の候補者は先ず間違いなく当選するので、他の候補の応援に駆けずり回ることが可能となるわけです。つまり自分の選挙区に居なくてもいいと言う事になります。
れいわ新選組がこの制度を利用し。選挙活動も行えない重度身体障害者である舩後靖彦氏を立候補させ、名前が売れている山本氏が駆けずり回ったということでしょう。
山本氏自身は落選し、特定枠の2名が当選すると言う事になりました。まあ山本代表の思惑通りだったように思います。
落選しても、山本氏は舩後靖彦氏の代読者として国会に登壇出来るかも知れません。それを認める法案が出され、可決してからのことですけど・・・
代読者が国会で演説しても、それが当選した「もの言えぬ議員」の意図したことかどうかを、いかにして証明するか、そこがこの法案の注目点です。
代読者が勝手な演説をしているかも知れませんから・・・
そしてこのような法案が出来なければ、舩後靖彦氏には国会での発言の機会が与えられなくなるでしょう。山本氏は「差別だ!」と騒ぐ・・・計画通りかも知れません。
我々有権者は、このような特定枠を設けた選挙が正しいかどうかをよく考える必要があるのではないでしょうか。れいわ新選組が投げた石が、既成政党の既得権のような関係で出来た「特定枠」の問題点を直撃したようにも思います。
党利党略で作られる公選法が、悪意ある外国勢力にとって抜け穴だらけの法律に見えていることもありそうです。
今後は法案を審議し可決する前に、その法律の抜け穴が無いかを「抜け穴チェッカー(AIシステム)」に掛けてから国会で審議するようにもっていく必要がありそうですね。
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