6月12日、米朝首脳会談がシンガポールで行われております。このブログを書いている時点ではまだ情報は入ってきておりません。
この会談に何故行きついたか、それは「圧力」が効いたからだと思います。アメリカは金委員長の外国口座をすべて凍結してしまったようです。
お金もちの金正恩氏でも、口座凍結ではドルが手に入りません。北朝鮮通貨ではどの国も何も売ってはくれません。
取り巻きの連中に「ご褒美」をあげながら体制維持を図って来た金委員長にとって、これが体制危機に繋がるのではないでしょうか。
金委員長が「体制の維持」に言及しているのは、このような事なのかも知れませんね。
トランプ大統領が「会談中止」を宣言した時、一番慌てたのは金委員長だったのかも知れません。
トランプ大統領にとって、北朝鮮は地政学的に見て対中戦略上必要なのではないでしょうか。「核の廃棄」「経済支援」「米朝友好」などの言葉は、その為の物だと思います。
現実的には金体制の排除が必要なのでしょうが、それはステップを踏んで行っていくようです。「核の廃棄をCVIDで行う」というトランプ大統領の意思はそのまま会議に反映するでしょうが、現実にそれが出来るとは思っていないように思います。
トランプ大統領にとって「日本の拉致問題」は一つのカードになっているのではないでしょうか。金委員長は「拉致問題」についてどのような発言をするのかが注目されますが、「拉致問題は解決済み」と言っても、トランプ大統領は「金を出すのは日本だ。アメリカではない。日本が解決済みではないと言う以上、お金は出ないんだよ!」と突っぱねることは出来ます。
どうやら拉致問題については、水面下では様々なやり取りがなされているようです。だからこそ安倍首相は「日朝首脳会談」に乗り気なわけです。
「核の廃棄」について、トランプ大統領は「検証」をどうするつもりか、そこが問題です。北朝鮮内部に検証官を入国させて、北朝鮮が自由に検証させるかどうか・・・
それが行われるなら、拉致問題も検察官を入国させて自由に調査させるように金委員長に持ち掛けることも可能でしょう。
すでにアメリカは「宗教や政治の上での意見の合わない者を、強制的に収容所に入れている。人権弾圧だ」という声が出てきております。核廃棄の検証官が北朝鮮に入り、自由に検証し始めてこのような収容所を発見できるかどうか、まだそこまでは進展しないでしょうけど。
今回の目的は、金委員長に核の廃棄と朝鮮戦争終戦と拉致問題の解決の3つをさせることにあると思います。トランプ大統領は「体制の維持」を約束しておりますから、金委員長を安心させながら「核の廃棄によって朝鮮戦争は終結し、アメリカと北朝鮮は平和条約を結ぶことが可能だ」と持ち掛けるでしょう。
金委員長は「体制の維持」にこだわるかも知れません。「大丈夫だ。金体制を維持したままアメリカは北朝鮮のインフラ整備などを、民間事業として行う用意がある」と述べるのではないでしょうか。
そして「インフラが整備されれば、国内産業が活性化される。北朝鮮が良い製品を作るならばアメリカはそれを買う。もちろんアメリカの物も買ってもらうが・・」と続けるでしょう。
そして「ただ、このようなインフラ整備に掛かる費用は日本が出すことになっている。」と続け、「それには『拉致問題の解決』が必須だ」と金委員長に問いかけます。
金委員長は「中共にその金を出させることは出来ないのか。あるいは韓国でもいい」と言うかも知れません。
トランプ大統領は「中共が金を出せば、インフラ整備は中共が行うだろう。それではアメリカにメリットはないし北朝鮮にとっても良いことではない。韓国も金は出すだろうが、金額は少ない。やはりこの資金は日本でなければ無理なんだ」と述べて、拉致問題の解決を早急に進めるように進言し、「シンゾーと話してみないか?」と持って行くように思います。
金委員長は一番嫌いな安倍首相と合うことを渋るかも知れませんね。そこでトランプ大統領は「シンゾーが言うには、あの拉致問題は、日本国内では北朝鮮が一方的な悪者にされているが、日本国内にも共犯者がいると言う事だ。委員長の側ではその名前は解らないのか?・・・それを表に出せば日本側も北朝鮮を見る目が変わるぞ。恐らくその共犯者はすでに死亡していると思われるから・・・そうすれば日朝会談も北朝鮮にとってはチャンスになる」などと委員長に考えさせるように仕向けたら良いのではないでしょうか。
日本ではこれから9月の総裁選に掛けて、安倍バッシングが朝日新聞を始め日本のマスコミでモリカケ問題としてかなり激しくなるだろうと言うことです。「安倍以外なら誰でもいい」という「サヨク」が首相交代を望んでいるからです。
しかしその意味するところは「拉致問題が解決したら困る」サヨクが多く居るという証かも知れませんね。
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