2016年11月27日日曜日

反原発の三反園知事、窮地?

鹿児島県の三反園県知事が、薩摩川内市にある九州電力川内原発の再稼働問題で窮地に立たされそうだとか。

問題は補正予算案に同原発の安全性を検証する「原子力問題検討委員会(仮称)」の設置費用を盛り込むのですが、委員の名前を明らかにしていないことです。

鹿児島県議会でも「原発推進派」と「原発反対派」が居て、多くの自民党議員が賛成派なのですが、反対派も「メンバーが分からない中で、設置に賛成はできない」と述べているとか。

この「原子力問題検討委員会」は三反園氏が選挙公約に掲げ当選したもので、いわば公約です。
これによって三反園氏は反原発派の票も獲得し知事に当選しました。しかしこの委員会のメンバーが誰なのか、それを公表できない事態が起きてしまったようです。

原発と言えば、少し前に行われた新潟の柏崎市長選挙では、条件付きながら原発再稼働容認派の桜井雅浩氏が当選しました。
柏崎は世界最大の原子力発電設備を持つ市です。問題のない発電所でしたが、3・11の福島第一原子力発電所被災によって原発反対派が騒ぎ出し、無理やり止められてしまった発電所です。

ここの市長選挙では、条件付き容認派の桜井雅浩氏と、再稼働反対派の竹内英子氏が対決しました。
そしてこの選挙期間中、反対派の竹内氏の応援に、どうやら市外からのサヨク応援団が多数駆けつけて竹内氏の選挙戦を手伝っていたようです。

商店街の歩道に横一列に並び、政策を有権者と議論するわけでもなく、ただ候補者「竹内英子」の名前を繰り返し叫んでいる様子を見て、地元有権者は「きもちわるい」と述べていたとか。
なにも知らされずに、県民と政策を考えようともしないで、ただ候補者名を叫ぶように指示された集団が、かえって有権者の反発を買った可能性が大きかったようです。

結果は、桜井氏3万220票、竹内氏1万6459票で圧倒的に再稼働容認派が勝ったと言うことです。
どうやら原発反対派の有権者も、桜井氏に投票した人が多かったという結果でした。

原子力発電所は、稼働して居ようと止めていようと、そのリスクはほとんど同じであることは技術的に考えれば当然です。
止めることによって生じる収入の途絶を考慮すれば、むしろ止めておく方がリスクが高くなることも常識なのです。

世界的な反原発運動は、原発で生じる廃棄物を問題にしているようですが、高レベル廃棄物はトリウム原発を作って燃焼させれば、その量が10分の1くらいに減ってしまいます。(故・古川和男博士の研究)
重量が軽くなれば、宇宙投棄も可能です。半減期に合わせた周回軌道で投棄すれば、放射能レベルが安全になってから地球に戻ってくるわけです。

安全なトリウム原発が商業炉にならなかったのはアメリカの原子力政策が原因です。トリウム原発ではプルトニュウムが取れないからです。核爆弾の維持管理には常に新しいプルトニュウムが必要であり、それを作るのが沸騰水型の原子力発電所なのです。

福島周辺の放射能レベルを問題にする反原発の人達が居ります。ガイガーカウンターで地域の線量を計り、増えたとか減ったとか・・・
しかし、大気圏内核実験をやった放射能チリの残骸は、現在も地球上に残っております。無くなるわけはありません。それが地球各地に水と一緒に流れてきますから、場所によっては堆積が起きて放射線量が少し強くなる場所もあるでしょう。
ですから3・11が起きる以前の同地域の線量がどのくらいあったか、その値と比較しなければそれが原発が原因なのかどうかは判らないはずです。同時期の他の地域との比較では意味がないわけですね。

三反園県知事の話に戻りますが、このように反原発のサヨクは議論が出来ない人達で、知事が人選した検討委員会のメンバーがどのような人達かがポイントとなってきます。
原発の危険性を誇張する反原発の理屈は「嘘」です。そのような誇張を行っている識者が検討委員会のメンバーに入って居たらそれを排除しなければ正しい結論が出てこないでしょう。

三反園氏は反原発団体の支持も受けて当選しています。しかし反原発の人達には「嘘」が多いように見受けられます。
そして原発が核戦略の維持に関係していること、日本の原発を止めて中共の原発を世界的に増やすことで中共がアメリカに対して核戦略で優位に立てることなどを鑑みることが出来るなど、反原発の運動には裏があることが伺えるように思います。

三反園知事には、このような理由で検討委員会のメンバーを、国民によってスクリーニングすることが出来るよう、早急に公開することをお願いしたいですね。

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