2016年8月27日土曜日

小池百合子都知事にシカト作戦

雨の中で着物を着て五輪旗を持ち帰った小池東京都知事に、内田茂氏のイジメが炸裂したようです。
日本選手団の本隊と共に羽田空港に到着し、誇らしげに五輪旗を披露した小池百合子東京都知事に対し、都議会自民党の議員団はわざわざ出迎えに来た上で知事を無視、都知事の前を素通りして山下泰裕副団長(59歳)と握手をしたのは自民都議団。川井重勇都議会議長でした。

小池知事がその後都議団の控室を訪れた時、川井氏は「『ご苦労様』と言いました」と上から目線であいさつした・・というような陰湿ないじめが公然と行われたわけです。

しかもその後、川井氏を含む都議団が向かった先は都内のホテル。「都議会のドン」こと内田茂都議(77歳)の「政治活動40周年を祝い励ます会」の会場だったと言うのですから、イジメもここまで来ると相当慣れたシナリオライターが居るようですね。なぜなら、このままテレビドラマにも出来るくらいですからね。

しかもこのシナリオの「励ます会」には、石原伸晃経済再生相、丸川珠代五輪相ら自民都連関係者だけでなく、菅義偉官房長官、二階俊博幹事長などの内閣の実力者が多く呼ばれていて、200人くらいが集まっていたとか。人気役者をそろえることもしっかりしておりますね。
会場受付には東京五輪・パラリンピックのエンブレムが大々的に飾られ、五輪の「真のリーダー」が誰なのかを誇示していたそうです。

その真のリーダーである内田氏には、五輪利権をめぐる数多くの疑惑があり、週刊誌ネタとして雑誌の売り上げに貢献しています。そのため会場内は取材禁止となっていて、中で何が語られていたのかは判りません。
多くの集参者は、おそらくこの利権に関係した人達ではないでしょうか。
それにしても学校でのいじめもこのようなものなのでしょうか。もしかしたら小池知事のやり方によっては、学校のいじめ問題の抜本解決の糸口が判るかも知れませんね。

一方、川井氏を含む都議団からシカトされた小池都知事には、「リオから帰国後に総合的に判断したい」と言っていた築地市場の移転問題があります。
平成23年度は3926億円だったが、資材高騰などを理由に28年度には5884億円に増えた。「どうして増えたのか都政改革本部で調べる」と述べております。ここに利権がらみの要因があれば、矛先は内田氏に向かうかも知れません。

2011年7月に自殺した樺山卓志(63歳)の遺書には、「内田を許さない!人間性のかけらもない内田茂。来世で必ず報復します。」などと書かれていたそうですが、その意味がこの小池知事シカトのイジメを見ることで少し判ってきます。

自民党で内閣府に居る政治家も、このような内田氏のやり方に負けているのかも知れません。独特の人心掌握術を心得ている内田氏のようです。
石原慎太郎都政の時、浜渦武生氏という内田茂氏に負けた(やらせ問題)裏方の大物が居りました。その浜渦氏が今、小池氏に近づいているようです。内田氏と同じような人心掌握術を心得た人物のようです。
この様な人は世界中で時々見かけます。いわゆる独裁者になる人達は、少なくともこのような独特の雰囲気を持っているわけです。

ヒットラーとかスターリンなどにもあったようですね。周囲が呑まれてしまうと良識の意見が通らなくなります。いわゆる全体主義と言うやつですね。
それがトップになれば多くの悲劇が生まれますが、内田氏の場合は裏に回って操るタイプのようです。ですからイジメも陰湿で今回は川井重勇都議会議長を使っております。

「政治活動40周年を祝い励ます会」に出席していた石原伸晃経済再生相や菅義偉官房長官、二階俊博幹事長、萩生田光一官房副長官、石破茂前地方創生担当相、下村博文幹事長代行、片山さつき参議員など、そして丸川珠代五輪相などが参加しています。

菅義偉官房長官は席上、「総務相時代に、当時実力者といわれる内田先生のところに恐る恐るお願い(陳情)にいった。予想に反して快く要望が受け入れられ、心底、政治家として尊敬をしている」などと語っております。

石原伸晃前経済再生担当相は「大きい顔してここには出てきづらい。しかし2020年東京五輪を成功させるためには、もうひと働きも、ふた働きもやってもらわないと、なかなか成功しない。今日はそんな陳情も兼ねてきました」と内田氏がいないと五輪は絶対にうまく行かないような口ぶりです。

つまり菅官房長官は明らかに「借りがある」という発言で、石原前経済再生担当相は五輪に関する裏側を知っていて、内田氏でなければ企業なども動かないことを示唆しているように見受けられます。

川井重勇都議会議長は「われわれにとって、内田先生は東京都の宝、東京都の財産だ。リーダーは間違いなく内田先生だ」などと持ち上げ、「内田先生のおかげで地方自治がレベルアップした。内田先生は都政の宝であり、都議会の宝であり、全国地方自治の宝であると信じて疑わない」と述べる自民党と議会議員も居たとか。

公明党の都議会議員も「二元代表制における都政の中で、都議会の存在感を高めるために、内田氏の指導をお願いしたい」などと述べていたそうです。
そして〆には「週刊誌報道はあるが、これからもドンドン、分かりますか? ドン、ドンがんばっていただきたい」という言葉があったようです。

小池都政が始まります。道路行政や建築行政、土地を明け渡したり削ったりすることには、当然所有権とか営業権などの利権が絡んできます。また東京にはいわゆる三国人が多く蔓延っていて利権を持っています。
築地市場の豊洲市場への移転も、このような問題で経費が増えているのかも知れません。帳面に乗せられないお金が必要なことは、土地買収などにはついて回るもの。
しかしだからと言って裏を裏のままで放置するわけには行きませんね。いくら内田茂氏がこのような問題を上手にこなしたからと言って、それで放置するわけには行きません。

すべてを日の当たる場所に出して、都民に実情を公開することが小池都知事の仕事だと思います。

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